RSSヘッドライン

「教会名:ピーウィー・ハーマン福音教会」——深夜の冗談申請で、本物の聖書250冊が届いてしまった話

「教会名:ピーウィー・ハーマン福音教会」——深夜の冗談申請で、本物の聖書250冊が届いてしまった話 SNS・デジタル

深夜のテンションでやった申し込みは、たいてい朝には忘れている。だが世の中には、忘れた頃に段ボール2箱ぶんの実体となって玄関先に帰ってくるタイプの悪ノリもある。ある男性が冗談半分ででっち上げた架空の教会、その名も「ピーウィー・ハーマン福音教会」。1ヶ月後、その存在しない教会宛てに、本物の聖書250冊が届いてしまった。

※注:ピーウィー・ハーマンは、アメリカのコメディアン、ポール・ルーベンス(2023年没)が演じた伝説的コメディキャラクター。赤い蝶ネクタイに丈の短いグレースーツ姿で子ども番組の司会をつとめ、アメリカでは知らない人がいないレベルの存在。日本でいえば「バカ殿様福音教会」を名乗るような悪ノリだと思ってほしい。

何をやらかした?

📌 深夜にスマホで見つけた「無料聖書進呈」の海外サイトに、冗談半分で250冊を申請。教会名の欄にはふざけて「ピーウィー・ハーマン福音教会」と記入した。承認メールは迷惑メールフォルダに直行し、本人は申請ごと完全に忘却。1ヶ月後、架空の教会宛てに巨大な段ボール2箱・手のひらサイズの聖書250冊が本当に届いた。配っても配っても、在庫はまだ約235冊。

事の発端

きっかけは「無料モルモン書」の広告

ある深夜、投稿者の男性がスマホをだらだら眺めていると、フェイスブックに「モルモン書(キリスト教系宗派のひとつ、末日聖徒イエス・キリスト教会の聖典)を無料で郵送します」という広告が流れてきた。読んだら面白そうだと思った彼は、いかにも怪しげなサイトに個人情報をひとしきり入力。ところが、すべて入力し終えた最後の画面に表示されたのは、要約すると「郵送はしません。代わりに担当者をご自宅に伺わせますので、直接お話ししましょう」という通告だった。個人情報だけ取られて、本はもらえない。ちなみにその担当者は、結局最後まで来なかったらしい。

「じゃあ、本当に郵送してくれる宗教はどこだ?」

この一件で、彼の中の妙な探究心に火がついた。「実際に無料で本を郵送してくれる宗教は、どこなんだ?」。本当はいろいろな宗教を調べ比べるつもりだったが、なにぶん深夜だったので、たどり着いたのはキリスト教系の聖書配布サイトばかり。そのうちの一つに、とんでもない文言があった。「聖書、最大800冊までご請求いただけます」。さすがに800冊は非現実的だと感じた彼は、「もっと安全で現実的な数字」として250冊を選んだ。この時点で、すでに何かがおかしい。

やらかしの一部始終

審査対策(のつもり)で書いた、ふざけた教会名

続いてサイトは、所属している教会の名前や、受け取った聖書をどう使うつもりなのかといった情報を求めてきた。「250冊なんて大口の申請、どうせ審査は厳しいに決まってる」と踏んだ彼は、どうせ落ちるならと振り切ることにした。教会名の欄には、国民的コメディキャラの名を冠した「ピーウィー・ハーマン福音教会」。用途の欄には「側近の信者たちに配布します」。我ながらいい出来だと満足して送信ボタンを押し、彼はそのまま、この夜のことを全部忘れた。

1ヶ月後、玄関先に止まった配送トラック

1ヶ月後のある朝、彼の家の前に宅配業者のトラックが止まった。降ろされたのは、ずっしりと重い巨大な段ボール2箱。宛名ラベルにはこう印字されていた——「ピーウィー・ハーマン福音教会 御中」。呆然としながら1箱目を開けると、250冊の半分にあたる手のひらサイズの「聖書」がぎっしり。出荷書類と一緒に、「ご注文が承認されました」という通知メールのプリントアウトまで丁寧に同封されていた。そう、承認メールはちゃんと送られていたのだ。彼の迷惑メールフォルダに。

中身を開いたら、さらにひどかった

追い打ちをかけたのが中身である。よく確認すると、届いた250冊は正式な聖書ですらなかった。聖書のあらすじをざっくりまとめた要約本のような、どこの宗派とも知れない汎用のキリスト教テキスト。なにしろ、キリスト誕生という一大イベントの場面が、たったの一文で終わっている。冗談で作った架空の教会に、聖書もどきが250冊。悪ノリに悪ノリで返された格好だ。

その後

いっそ全部捨ててしまおうかとも考えた彼は、ひとまず近所の「小さな私設図書箱」(家の前に本棚を置き、誰でも自由に本を持ち帰れる海外で人気の仕組み)に数冊ずつ寄贈してみた。だが250冊を前に、その程度では焼け石に水。在庫はまだ約235冊残っている。途方に暮れた彼は、掲示板にこう問いかけた。「地元の教会施設に寄付するべきか、ガレージセール(自宅の庭先で開く不用品バザー)に並べるべきか、それとも天国のポール・ルーベンスに引き取ってもらうべきか。誰か、この235冊の使い道を教えてくれ」。深夜のノリと「どうせ審査で落ちる」という甘い読みが、物理的な重量をともなって返ってきた実例である。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
解決策を思いついたから聞いてほしい。今度は君自身がキリスト教の聖書サイトを立ち上げて、「先着で聖書250冊を無料進呈します」って宣伝するんだ。ほら、在庫問題が一瞬で解決した。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
いい案だけど、いくつか改善点がある。サイトで無料聖書を宣伝するのはそのままでいい。ただし「送料・手数料」として約4,200円だけ頂戴する。さらに任意の献金コーナーを設けて、献金者には教会からの霊的な祝福を進呈。7,500円以上の献金には教祖が個人的にお祈りを捧げよう。もちろん祈りの文句は「チェアリーに祝福あれ」で(チェアリーはピーウィーの番組に出てくる相棒の、しゃべるアームチェア)。

3. やらかし名無しさん(>>2への返信)
追伸。ちゃんと宗教団体として正式に登録しておけば、この売上に税金はかからない。友達を何人か集めて役員に据えて、書類を揃えて申請するだけだ。冗談で始めた教会が、気づけば一番まっとうな節税対策になっている。

4. やらかし名無しさん(>>2への返信)
あと、聖書を注文した人の連絡先は全部こっちの手元に残るわけだから、あとは定期的に「そろそろ献金のお時間です」と連絡すればいい。月イチの献金に慣れさせれば、週イチに増やすのも簡単……って、あれ?この仕組み、どこかで聞いたことあるな?

5. やらかし名無しさん
あっ、算数の文章題に出てくる人だ!「ある人が聖書を250冊注文しました」って書き出しを見るたびに、そんな奴いるわけないだろって思ってたけど、実在したんだ……。長年の疑問が解けたよ。

6. やらかし名無しさん
真面目な回答をすると、病院やホスピスの心のケア部門に寄付してほしい。自分はまさにその仕事(チャプレンといって、病院で患者さんの心に寄り添う宗教担当の専門職)をしているんだけど、聖書がほしいという依頼は多いのに、購入予算はゼロ。ああいう場所では本当に助かるんだ。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
え、「無料 聖書」で検索したことはないの?投稿者が引っかかったようなサイトがあるくらいだから、もっとまともな聖書を送ってくれる団体もありそうなものだけど。ホテルの客室に聖書を置いて回っている有名な団体とかは?

8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
もちろん調べたよ。でも大半のサイトは1人1冊まで。しかも「配布はしません、自分で読みます」と誓約させられる所や、送料は自腹という所も多い。おまけに翻訳の質は微妙で、字は虫眼鏡が必要なレベルの豆文字。うちの利用者はお年寄り中心だから、それでは使いものにならない。結局いつも自腹で買ってる。

9. やらかし名無しさん(>>6への返信)
ふざけた回答を書き込もうと思ってこのスレを開いたのに、あなたのコメントを読んだら真面目な気持ちが勝ってしまった。反省してます。寄付、いいと思う。

10. やらかし名無しさん
こうなったらもう、本当に自分の宗教を立ち上げるしかないでしょ。宗教団体を作るのって、実は世間が思っているほど難しくないらしいよ。何せ教典250冊はすでに手元にあるんだから、そのへんの新興宗教より一歩リードしてる。

11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
初代信者の座、予約でお願いします。「教団創立メンバー」って、履歴書に書けるかな。

12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
じゃあ自分は、教団の前に立ちはだかる偽預言者の役をやらせてもらう。物語には敵役が必要だからね。教祖ひとり、信者ひとり、敵ひとり。うん、宗教に必要な配役はこれで揃った。

13. やらかし名無しさん
わかった、もういい、自分も入信する。それでこの教会、戒律はどのあたりまでなら破っていいの?そこを聞いてから信仰の真剣度を決めたい。

14. やらかし名無しさん
一番大事なことを確認したいんだけど、その250冊、本のどこかに「ピーウィー・ハーマン福音教会」って印刷されていたりするの?運命の分かれ道はそこだよ。

15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
それなんだよ。もし教会名が刻印されていたら、ただの聖書もどきが一気にプレミア品に化ける。世界に250冊しかない珍品だ。コレクターが放っておかないって。

16. やらかし名無しさん
むしろ中身のほうが気になる。いったいどんな聖書が届いたの?誰が翻訳したのか、どの宗派のものなのか、そういう情報はどこかに書いてあるの?

17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
投稿者だけど、書名は「イエス・キリストの生涯」みたいな、どこにでもありそうなタイトル。箱の側面には確か「韓国語から翻訳」と書いてあった。中身はざっくりしすぎていて、キリスト誕生のくだりが一文で終わってる。世界最速の降誕シーンだよ。

18. やらかし名無しさん
近くの大きめのホテルに持って行って、「全客室に1冊ずつ置かせてください」と頼んでみたら?海外のホテルはベッド脇の引き出しに聖書が入っているのがお約束だし、250室クラスのホテルなら在庫が一発で消える。

19. やらかし名無しさん
自分も同じこと(最初の無料モルモン書のほうね。250冊集めるほうじゃなく)をやったことがある。ミュージカルを観た直後で、実物と読み比べたら面白そうだと思って連絡先を渡したんだ。そうしたら毎日のように教会からお誘いの電話とメッセージが届いて、危うく電話番号を変えるところだった。最初のうちは「こんにちは、私は長老の○○です」という電話が来るたびに笑ってたんだけどね。あくまで、最初のうちは。

20. やらかし名無しさん
半分本気の提案。ページを糊で固めて中身をくり抜けば、「本の形をした隠し金庫」になる。それをハンドメイド通販で売るんだ。教会名入りなら話のネタとして結構いい値がつくと思う。在庫がはけるまで何年かかるかは知らないけど。

21. やらかし名無しさん
まずは陶器の玉座(トイレ)にゆっくり腰かけて、自分のしたことを反省するといい。ところで、まったく関係ない話なんだけど、聖書のページってすごく薄くて柔らかいことで有名なんだよね。いや、本当に何の関係もない話なんだけど。

22. やらかし名無しさん
今回の教訓はこれに尽きると思う。「250室のホテルを経営していないなら、聖書を250冊注文してはいけない」。冷蔵庫にでも貼っておいてくれ。

まとめ

深夜の悪ノリで書いた小さな嘘が、1ヶ月後に段ボール2箱の物理攻撃として返ってきた今回のやらかし。コメント欄は「そのまま教団を立ち上げろ」と悪ノリに乗っかる勢と、「病院に寄付を」と真面目に道を示す勢が入り乱れ、架空の教会には早くも信者第1号と敵役まで揃ってしまった。ネットの申し込みフォームは、こちらが思っているよりずっと真剣に、こちらの冗談を受け取ってくる。ふざけた名前を書き込む前に、せめて迷惑メールフォルダだけは確認しておきたい。

元ソース: やらかし:うっかり「ピーウィー・ハーマン福音教会」を設立してしまい、聖書250冊を抱えている