夜の9時、小腹が空いた。卵を6個焼くだけ——それだけの、ごくささやかな計画だった。棚から瓶を掴んで、粉を振って、一口食べた瞬間に、その計画は音を立てて崩れる。にんにくのつもりで振っていたのは、生姜だった。しかも投稿者は、生姜が好きではない。なぜ自分の家にそれがあるのかすら、分かっていない。
何をやらかした?
📌 夜9時、卵を6個焼いてガーリックパウダーで味付けするつもりが、ラベルを読まずに掴んだのはジンジャーパウダーだった。投稿者は生姜が苦手なうえ、なぜ家にあるのかも分からない。味は本人いわく「純度100パーセントの、濾していない、腐った何か」。それでも食べ物を捨てたくないという理由で、卵6個を黙って完食した。
事の発端
望みは「卵6個」だけだった
その日の夜9時、投稿者が欲しかったのは卵6個ぶんの夕食だった。手の込んだものではない。冷蔵庫から卵を出して、焼いて、味を付ける。それだけである。ちなみに、なぜ6個も食べようとしたのかについては本人も説明できないらしく、「なんとなく、そういう気分だった」とだけ書いている。この、理由のなさが妙に人間くさい。
「半ダースの卵が食べたい。これって、そんなに贅沢な願いですか?」——投稿の中でいちばん切実な一行が、これである。
棚にあった、身に覚えのない瓶
味付けに使うつもりだったのはガーリックパウダー。手に取ったのはジンジャーパウダーだった。ここで話がややこしくなる。投稿者は生姜が好きではない。好きではないどころか、その瓶が自分の家にある理由に一切心当たりがないのだ。「どこから来たんだ、これ」と本人は書いている。買った記憶もなければ、もらった記憶もない。そこで出てきた説明が、これである。
「ゴブリンが家に忍び込んで、うちのにんにくと生姜をすり替えていったとしか思えない」
やらかしの一部始終
一口食べれば、全部分かる
ラベルを読まなかった。振りかけている最中は、まだ何も起きていない。粉は白っぽくて、量も見た目もいつもと変わらない。異変が判明するのは、いつだって口に入れてからである。投稿者の表現をそのまま借りるなら、味は「純度100パーセントの、濾していない、腐った何か」。しかもその生姜は、好き嫌いの問題を抜きにしても、卵6個ぶんに均等に行き渡っている。逃げ場がない。
それでも、捨てるという選択肢はなかった
多くの人はここで捨てる。投稿者は捨てなかった。理由は一つ、「食べ物を無駄にしたくないから」。かくして夜9時のキッチンで、自分の失敗の味しかしない卵を、一個ずつ、黙々と6個。本人はその状況を「黙って耐えていた」と書いている。誰に見られているわけでもないのに、なぜか声も出さずに耐えてしまうところが、この手のやらかしの一番つらいところだ。
その後
投稿の最後に、本人が要約を付けている。「ラベルを読まなかった。結果、ものすごくまずい飯を食う羽目になった」。ここまでは完璧だ。問題はその直前の一文で、投稿者はこう書いてしまっている——「夜9時に、ニンニクの味がする卵を食べている」。ずっと生姜の話をしていたはずなのに、最後の最後で入れ替わっているのである。当然コメント欄はそこを見逃さず、開始一件目で訂正が入った。
さらに投稿者は、コメントの返信でも「そもそも自分はにんにくが好きじゃないので」と書き、また指摘される。返ってきた答えが「自分がバカなうえに、もう夜が遅いんです。ごめんなさい」。生姜を食べながら生姜の話を書いて、それでもにんにくと打ってしまう。この夜の投稿者は、最初から最後まで一貫して間違え続けていた。
とはいえ、悲惨なだけの夜ではなかったようだ。「卵って味が中立だから、だいたい何とでも合う気がする」というのが投稿者の持論で、この前はマスタードが合うのを発見したばかりだという。それどころか、コメント欄でシナモンの取り違え話を読んだせいで「次はいっそ、意図的にシナモンと砂糖で卵をやってみようかな」と言い出した。ちなみにシナモンは家にちゃんとあり、そちらは掴まずに済んでいる。唯一の救いがそれ、というのがまた味わい深い。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
「9時に、ニンニクの味がする卵を食べている」——ここ、生姜ですね。直しておきました。それはそれとして、うわあ、としか言いようがない。健闘を祈ります。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
投稿者です。しまった、本文でも間違えてる…。ご指摘ありがとうございます。今この瞬間も口の中は完全に生姜なのに、書くときだけ律儀ににんにくと打っているの、我ながらどうかしている。
3. やらかし名無しさん
その痛み、分かります。十代のころ、卵にパプリカパウダーをかけるつもりでシナモンをかけたことがあって。父はそれを見て大笑いしたくせに、「食べ物を粗末にするな」と言って全部食べさせました。控えめに言って、地獄の味でした。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
投稿者です。うちにもシナモンはあって、そっちを掴まずに済んだのが唯一の救いかもしれない。というかその話、逆に興味が湧いてきました。次はいっそ、意図的にシナモンと砂糖で卵をやってみようかな。卵って味が中立だから、だいたい何とでも合う気がするんですよ。この前マスタードが合うのを発見したばかりだし。そもそも自分は、にんにくが好きじゃないので。
5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
好きじゃないのは生姜のほうでは。さっきからずっと入れ替わってますよ。にんにくは、あなたが本来入れたかったほうです。落ち着いてください。
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
投稿者です。自分がバカなうえに、もう夜が遅いんです。ごめんなさい。生姜を食べながら生姜の話を書いていて、それでもにんにくと打つ。今日はもう寝たほうがいい。
7. やらかし名無しさん
卵に砂糖とシナモン、という案が出ていますが、個人的にはかなり抵抗があります。卵は焼き菓子のつなぎにも使うし、パンケーキもフレンチトーストもメレンゲも卵ですから、甘い方向は本来ありなんですよ。それでも、目玉焼きとスクランブルエッグだけは自分の中でしょっぱい側の食べ物なんです。まあ、卵の食べ方を世間に決めさせる必要はないので、どうぞご自由に。
8. やらかし名無しさん
まだ間に合います。上からにんにくと醤油をかけてください。にんにく・生姜・醤油の卵になれば、それはもう一つの料理として成立します。それでもだめなら、ご飯と一緒に炒めてしまう。まだ生姜が立つようなら、炒めた野菜を足して薄める。生姜は消せませんが、埋めることはできます。
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
そもそも目玉焼きなのかゆで卵なのかが書かれていないんですよね。一個ずつ食べている感じからすると、たぶんゆで卵じゃないかと。だとしたら話は簡単で、洗えばいいです。
10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
ゆで卵ならもっと簡単じゃないですか。何かに漬け込んでしまえばいい。醤油にしばらく沈めておけば、生姜ごとおいしいものに化けてくれます。
11. やらかし名無しさん
生姜は合わせ方さえ間違えなければ最高ですよ。にんにく、エシャロット(小ぶりで甘みの強い玉ねぎの一種)、唐辛子、それとナンプラー(東南アジアでよく使う魚醤)を一緒にすりつぶして、卵にかける。仕上げにライムをひと絞り。こぶみかんの葉があれば刻んで散らすとなおよし。料理を救う道はいくらでもあって、要は、どの味とどの味が手を組めるかを知っているかどうかです。
12. やらかし名無しさん
ネットスーパーの配達を使っているんですが、少なくとも三回、にんにくのすりおろしの瓶の代わりに生姜のすりおろしが届きました。代替品なしの設定にしているのに、です。たぶん瓶の見た目がそっくりで、しかも同じ棚に並んでいるから、深く考えずに掴んでいるんだと思います。おかげで未開封の生姜の瓶が二つ。パスタソースを作るたび、間違えて掴まないよう本気で神経を使っています。
13. やらかし名無しさん(>>12への返信)
チューブのにんにくと生姜も相当あぶないですよ。パッケージの色は違うはずなのに、冷蔵庫のドアポケットに横向きで刺さっていると見分けがつかない。うちは一度、しょうが焼きに全力でにんにくを絞って、家族に「なんか違うけどうまい」と言われました。
14. やらかし名無しさん
スムージーにシナモンを入れるつもりでクミンを入れたことがあります。あれは救いようがなかったし、絶対に飲みたくなかったので潔く捨てました。以来、クミンは冷蔵庫、シナモンは調味料の棚、と置き場所を物理的に離しています。同じ棚に並べておくのが、そもそもの間違いなんです。
15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
うちは逆に、妻をからかうつもりで調味料棚のラベルを全部貼り替えました。というわけで、我が家のタイムは現在クミンです。そろそろ正直に申告しようと思っています。
16. やらかし名無しさん
私は逆のパターンをやりました。ある朝オートミールを作ろうと思い立って、インスタントではなく粗挽きのオーツを二十分以上かけてきちんと炊いたんです。仕上げにシナモンを軽く振ろうとして、手に持っていたのがチリパウダーだと気づきました。作り直す気力はもう残っていなくて、しょっぱいオートミールを黙って食べました。二度と同じ間違いはしていません。
17. やらかし名無しさん
うちの母は、タコスの挽き肉にクミンを入れるつもりでアニス(八角に近い、甘く強い香りの香辛料)を入れたことがあります。肉の脂と甘い香りが正面衝突して、口に入れた全員が黙りました。あれ以来、母は香辛料の瓶を必ず声に出して読んでから使っています。
18. やらかし名無しさん
私はフライドポテトに、塩のつもりで砂糖をたっぷりかけました。揚げたてだからちゃんと溶けるんですよ。だから見た目は完璧なんです。完璧な見た目の、生ぬるく甘いポテト。あれを超えるまずさには、いまだに出会っていません。
19. やらかし名無しさん
生の生姜はすばらしいですよ。粉のほうは、あくまで生が手に入らないときの非常手段です。にんにくも同じで、生と粉ではまったく別の味。葉ものの香草や種の香辛料と違って、この二つは乾かすと化けてしまうんです。ちゃんと生のものを使えば、生姜もにんにくも印象が変わると思います。
20. やらかし名無しさん
私は生姜が大好きなので、この投稿はちょっと悲しい。もしかしてあなた、生姜版のあれかもしれませんよ。パクチーが石鹸の味に感じられるという、あの体質の生姜版。とはいえ、生姜そのものは大好きな私でも、生姜味の卵はさすがに想像したくないです。
まとめ
夜9時、卵6個。それだけの計画が、瓶を一本取り違えただけで台無しになった。しかも投稿者は最後まで、生姜のことをにんにくと書き続けている。コメント欄は救出案(にんにくと醤油を足す、ゆで卵なら洗う、醤油に漬ける)と、我こそはという取り違え自慢(スムージーにクミン、オートミールにチリパウダー、ポテトに砂糖)で埋まった。共通していたのは、誰も投稿者を責めていないことである。瓶の中身は、口に入れるまで分からない。そして食べ物を捨てられない人は、たぶん今夜もどこかで黙って耐えている。
元スレッド: にんにくのつもりで料理に生姜を入れてやらかした


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