「じゃあ私をつけ回してた気味の悪い男って、あなただったの?」二度目のデートで鳴り出した自分のリュック

「じゃあ私をつけ回してた気味の悪い男って、あなただったの?」二度目のデートで鳴り出した自分のリュック 恋愛

夕食のあと、二度目のデートで街を歩いていたときだった。彼女のiPhoneに「見知らぬ持ち物追跡タグ(AirTag)が、あなたと一緒に移動しています」という警告が表示された。誰かに居場所を追われているかもしれない——彼女の顔から血の気が引き、二人は20分かけて必死にタグを探した。かばんの中、コートのポケット、ベンチで靴まで脱いで。そして最後に音を鳴らしてみたところ、返事をしたのは投稿者のリュックだった。

※注:AirTag(エアタグ)は、鍵やかばんに付けておくと場所が分かるApple製のコイン大の追跡タグ。持ち主以外の人の持ち物にこっそり忍ばせて居場所を追う、という悪用が問題になったため、2021年以降のiPhoneには「見知らぬAirTagがあなたと一緒に移動しています」と自動で警告を出す機能が入っている。警告の画面からはそのAirTagに音を鳴らさせることができ、隠された場所を音でたどれる仕組みになっている。つまり今回の警告は、誤作動でも脅かしでもなく、本来の目的どおりに働いた結果だった。

何をやらかした?

📌 二度目のデート中、相手のiPhoneに「見知らぬAirTagが一緒に移動している」という警告が出た。投稿者も一緒になって20分探し回り、「人の多い場所へ移動しよう」「見つからなければ警察に連絡しよう」と真剣に主張した。そして音を鳴らしてみたら、鳴き出したのは自分のリュックだった。数か月前にきょうだいから持たされたAirTagが入っていることを、本人がすっかり忘れていたのである。

事の発端

リュックをどこかに置き忘れる常習犯だった

投稿者には昔から、リュックを置き忘れるくせがあった。店に、職場に、遊びに行った先に。何度も同じことを繰り返す本人を見かねて、数か月前、きょうだいがAirTagを一つ持たせてくれたという。かばんの内側に放り込んでおけば、次にどこかへ置いてきても場所が分かる。ありがたい話である。ただし、そのありがたさは日々の生活にすぐ埋もれた。以来リュックを盛大に失くす事件が起きなかったこともあって、投稿者はタグが入っていること自体を完全に忘れて過ごしていた。

二度目のデートは、夕食のあとの街歩き

この日は、しばらく前から会っている女性との二度目のデートだった。夕食を終えても解散するには惜しい時間で、どちらからともなく「少し歩こうか」という流れになる。二人は繁華街をぶらぶら歩き出した。会話も雰囲気も悪くない。順調な二度目のデートだった——彼女のスマホが震えるまでは。

やらかしの一部始終

「見知らぬAirTagが、あなたと一緒に移動しています」

散歩の途中、彼女のiPhoneに例の警告が出た。持ち主の分からないAirTagが、さっきからずっと自分と一緒に動いている、という通知である。彼女はその場で青ざめた。無理もない。この通知が意味するのは、原理的には「誰かが自分の持ち物のどこかに追跡タグを忍ばせ、行き先を把握している」という状況だからだ。二人はすぐに立ち止まり、タグ探しを始めた。

ベンチで靴まで脱いだ20分

彼女はハンドバッグを開けて中身を全部確認し、コートのポケットを裏返し、しまいにはベンチに座って靴まで脱いだ。二人とも「どこかの異常者が彼女に追跡タグを忍ばせた」と本気で信じ込んでいたからである。投稿者もこの捜索に全力で加わっていた。とりあえず人通りの多い場所へ移動したほうがいい、それでも見つからなければ警察に連絡したほうがいい、見知らぬ追跡タグなんて本当に気味が悪い——20分のあいだ、彼は自信たっぷりにそう語り続けた。今にして思えば、この20分がいちばん取り返しのつかない時間だった。

音を鳴らしてみたら、鳴ったのは自分の背中だった

やがて彼女の画面に、そのAirTagに音を鳴らさせる操作が出てきた。これで隠し場所が分かる。二人は息を止めて耳を澄ました。次の瞬間、投稿者のリュックが、ピー、ピー、と控えめな電子音を返してきた。数か月前にきょうだいがくれた、あのタグである。存在ごと忘れていたそれが、いま自分の背中で堂々と居場所を主張していた。投稿者いわく、いちばんつらかったのは音が鳴った瞬間ではなく、そのあと事情を説明することだったという。直前まで20分、見知らぬ追跡タグの恐ろしさを熱心に説いていた男が、その追跡タグの持ち主だったと打ち明けるのである。

その後

彼女はしばらく無言で投稿者を見つめたあと、ひとことだけ言った。「じゃあ、私をつけ回してた気味の悪い男って、あなただったってこと?」。反論の余地はどこにもなかった。

幸い、彼女は最終的に笑ってくれたそうだ。三度目のデートの約束もちゃんとあるという。ただし条件が一つ付いた。次に会うときは、まず投稿者の身に追跡装置が付いていないか確認してから始める、とのことである。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
やらかし告白として読み始めたのに、読み終わったら普通に良い話だったんだけど。彼女が怖がった瞬間から解決するまで、この人ずっと一緒に本気で探してるじゃないか。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
あるいは、相当ねじれた人物が「良い話」に見えるよう仕立てて投稿していて、彼女がこの書き込みを見つけて安心しきってくれるのを待っている可能性もあるぞ。

3. やらかし名無しさん(>>2への返信)
出た。こういう斜めの角度から差してくる人が現れるのを待ってた。掲示板はこうでないと締まらない。

4. やらかし名無しさん
忘れてたのは確かに間抜けだけど、これはやらかしの逆だと思う。彼女からすれば「この人はこういう時に茶化さないで本気で動く人だ」というのを、二度目のデートで実演してもらったわけだから。

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
しかも「人の多い場所へ移動しよう」「見つからないなら警察に連絡しよう」と具体的に言えてるのが大きい。とっさにその二つが出てくる相手って、実際そんなに多くないよ。

6. やらかし名無しさん
この前、個人の車を借りるカーシェアでレンタカーを使ったんだけど、「見知らぬAirTagが一緒に移動しています」の通知が消えなくてね。ずっと車そのものに付いていたと気づくまで、たっぷり2時間かかった。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
私は自分の車にAirTagを仕込んだんだけど、夫のスマホを家族のグループに入れ忘れていたせいで、夫にだけ通知が飛んでしまった。しかもまだ本人に何も話してなかった。隠し場所を見せて驚かせようと思ってただけなのに、驚かせ方が完全に間違ってた。

8. やらかし名無しさん(>>6への返信)
「その電話は、家の中からかけられています!」というやつだ。ホラー映画で、外から脅かしてくる相手の居場所を突き止めたら実は屋内だった、という古典的な場面。今回はそれが自分のリュックだったわけだけど。

9. やらかし名無しさん
技術的には少し引っかかる。AirTagが投稿者本人のスマホに登録されていて、そのスマホを持ち歩いていたなら、彼女に警告は出ないはずなんだ。持ち主の端末がそばにない時だけ「見知らぬタグ」扱いになる。スマホを置いてきたか、電池が切れていたか。

10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
たぶんそのAirTagは、きょうだいのスマホに登録されたままなんだと思う。リュックを置き忘れたらきょうだいに探してもらう、という前提なら筋が通る。iPhoneを持っていない人にAirTagを使わせるときの定番のやり方でもある。

11. やらかし名無しさん(>>9への返信)
うちは財布に入れた自分のタグに、自分のスマホが毎回反応してくる。「知ってるって。それは俺のタグだって。もう教えてくれなくていいから」と画面に向かって言う日々を送っている。

12. やらかし名無しさん
友達と車で長距離を移動するたびにこの通知が出る。アメリカの長距離列車に乗っているときも出た。要は誰かのタグと長時間同じ方向へ動き続けると鳴るので、乗り合わせただけでも普通に引っかかるんだよね。

13. やらかし名無しさん
それで、そのあと彼女を家まで送っていったの? いや、この流れで「送っていった」と書くと途端に別の意味に読めてしまうから、その先は言わないでおくね。

14. やらかし名無しさん
というか、気味の悪い相手につけ回されていたのは投稿者本人のほうでは。しかも追跡していたのも自分。自分で自分を追跡していながら、自分の居場所を20分見失っていたことになる。追跡者として腕が悪すぎる。

15. やらかし名無しさん
笑い話として読みつつ、この警告機能がふざけて付いているわけではないことは書いておきたい。別れた相手に車の下へタグを仕込まれて、引っ越し先まで割り出されてしまった人の話を身近で聞いたことがある。彼女がその場で青ざめたのは、大げさでもなんでもない。

16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
同感。そして今回、投稿者の取った行動は全部正しいんだよ。人の多い場所へ移る、音を鳴らして場所を特定する、それでも分からなければ警察に相談する。教科書どおりの手順だった。犯人が目の前にいたという一点を除いて。

17. やらかし名無しさん
自分を捜す捜索隊に本人がうっかり加わってしまって、名前を呼ばれた瞬間に「それ、俺だ」と気づいた男の話を思い出した。人間、自分が原因になっている騒ぎには本当に気づかないものらしい。

18. やらかし名無しさん
正直この手の機能にまったく詳しくないので、途中まで何が起きているのかよく分からなかった。ただ最後に二人とも笑って、次に会う約束まで残ったのなら、それがいちばん大事なことなんじゃないかと思う。

19. やらかし名無しさん
どんでん返しを予想しておく。投稿者はまだ、彼女のポケットにタグを忍ばせる絶好の瞬間を見つけられていないだけ。この20分は下見だったんだよ。……と書いておくと、無実の人がいちばん傷つくやつだこれ。

20. やらかし名無しさん
「次に会うときは、まず追跡装置が付いてないか調べさせて」と冗談で返せる相手だった、というのが今回いちばんの収穫だと思う。この一件で終わりにされても文句は言えない場面だったので。

まとめ

見知らぬ追跡タグの気味悪さを20分語り続けた男が、その追跡タグの持ち主だった、という一部始終。海外の反応は「やらかしどころか、いざという時に本気で動く人だと証明してしまった」という擁護が主流で、そこに技術的な補足と、実際の追跡被害への注意喚起が並んだ。持ち物に入れっぱなしのものは、たまに思い出してあげたほうがいい。自分の背中から返事が来る日が来るかもしれないので。

元ソース: デート相手に「誰かに追跡されている」と思わせてしまった話

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