クローゼットの片づけをしていると、たいてい何かが出てくる。着ていない服、片方だけの靴下、そして——1年以上前に親からもらったまま忘れていたギフトカード。海外の掲示板に投稿された今回の話は、その「まだ残ってた」という小さな得をした気分が、数分後にひっくり返るまでの記録である。残っていたのは、額面の3割だった。
※注:この話に出てくるのは「その店でしか使えない商品券」ではなく、Visaのマークが付いていてカードが使える店ならどこでも使える「プリペイド型のギフトカード」。海外ではこの2種類でルールが違い、後者には残高から手数料が引かれる商品があるとされる。以下、金額は1ドル150円前後で換算した目安を添える。
何をやらかした?
📌 2024年に親からもらった100ドル(約1万5000円)分のギフトカード。バッグを替えたせいで1年以上しまいっぱなしになり、片づけ中に発見。使う前の登録手続きをして出てきた残高は30ドル(約4500円)。「12か月使わないと、そのあとは毎月5ドル(約750円)」の休眠手数料が、何も買っていないのに引かれ続けていた。
事の発端
ギフトカード専用の財布が、1年以上バッグの外にあった
投稿者には、ギフトカードだけをまとめて入れておく小さな財布があった。もらったカードはとりあえずそこへ入れる。置き場所を決めている時点で、どちらかといえば几帳面な部類だと思う。問題は、その財布の定位置が「大きめのバッグの中」だったことだ。ここ1年ほど、投稿者は大きいバッグを持ち歩かなくなっていた。小ぶりなバッグに替えれば、当然その財布は家に置きっぱなしになる。失くしたわけでも、存在を忘れたわけでもない。ただ「持ち歩く鞄が変わった」というだけで、財布ごと日々の生活動線から静かに外れていた。
親がくれたのは、現金ではなく100ドル分のカードだった
そのカードは2024年、親からのプレゼントだった。額面は100ドル、日本円にして約1万5000円。親が使っている銀行で用意してもらったもので、Visaのマークが付いているタイプ——つまり特定の店に縛られず、カードが使える店ならどこでも使える種類だ。現金をそのまま手渡すより少し体裁がいいし、受け取る側も使い道を自分で選べる。贈り物としては悪くない選択に見える。実際、この時点では誰も何も間違えていない。
やらかしの一部始終
片づけの途中で、忘れていた財布が出てきた
その日、投稿者はクローゼットの整理をしていた。着ていない服を順番に片づけていき、最後にバッグの棚まで来たところで、例の小さな財布が目に入った。中に何が入っていたか、正直もう覚えていない。開けてみると、もらったときのままの台紙に挟まったギフトカードが出てきた。「あ、これまだ使ってなかったんだ」。掃除中に現金が出てきたときと同じ、ちょっと得をした気分の場面である。ここまでは、よくある片づけの小さなご褒美でしかなかった。
「先にオンラインで登録が必要」と書かれていた
カードには、使う前にオンラインで登録するように、と書いてあった。案内どおりに手続きを進める。そして画面に出てきた残高が、100ドルではなかった。30ドル、約4500円。条件を読み直すと、理由はすぐに分かった。12か月使わないでいると、そのあとは毎月5ドル、約750円の「休眠手数料」が残高から引かれる、と書いてある。しまい込んで1年経った時点でカウントが始まり、そこから月が変わるたびに5ドルずつ減っていた計算になる。1円も使っていないのに、70ドル——約1万500円が消えていた。「休眠手数料なんて、もう無くなったものだと思っていた」と投稿者は書いている。誰も何も買っていないのに、親が出したお金の7割が、カードを出した側の取り分になっていた。
その後
残高は30ドル。投稿者はこれをまた寝かせておくのが怖くなり、掲示板で教わったやり方で、その日のうちにネット通販アカウントの残高に移してしまった。使い道も決まっている。飼っている犬の、関節ケア用のおやつだ。親にも報告した。親いわく、その銀行でカードを用意したときには購入時の手数料はかからなかったという。スーパーなどで同じようなカードを買うと、額面とは別に6ドル(約900円)ほど上乗せされることがあるらしい。買うときに取らない代わりに、寝かせた人から取る設計だったのかもしれない——そう考えると、なんとも言えない気持ちになる。
日本でも商品券やプリペイド型のカードの条件は発行元によってさまざまなので一概には言えないが、「引き出しにしまっておいたら毎月減っていた」という話はあまり耳にしない。だから今回の目減りの仕方には、日本の読者ほど驚くのではないかと思う。もらった側にできる対策が結局「すぐ使い切る」しかない、というのがこの制度のいちばん不思議なところだ。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
ギフトカードは、もらったらできるだけ早く使い切るのが鉄則。忘れる前に、そして手数料が積み上がる前に。忘れられたカードと失くされたカードこそが、この商売のいちばんおいしいところなんだから。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
あと、いわゆる「お店のギフトカード」と、Visaのマークが付いた「ギフトカード」は別物として考えたほうがいい。前者は商品券に近い扱いで規制も入るけど、後者は中身がほぼプリペイド式のカードで、手数料の仕組みが最初から組み込める。どこでも使える便利さと引き換えなんだよ。
3. やらかし名無しさん(>>2への返信)
しかも後者は、贈る側が買う段階でも上乗せを取られることがある。渡す前から目減りしてるうえに、寝かせたらまた減る。二重取りでは。
4. やらかし名無しさん
えげつない話だと思う。もし親御さんが100ドルを現金のまま渡していたら、1年後も100ドルのままだったわけでしょ。同じ100ドルなのに、形を変えただけで70ドル消える理屈が分からない。
5. やらかし名無しさん
そんなに落ち込まなくていい。小売の店員をやってたころ、まったく同じ場面を何度も見た。25ドルとか50ドルとか100ドルのカードを一度だけ使って、残りを引き出しに放り込んで、数か月後に持ってきたら残高ゼロ。あれは本当に多い。
6. やらかし名無しさん
ちなみにどこの国の話? 場所によっては、このやり方はそもそも認められていないはずなんだけど。
7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
投稿者です。アメリカのバージニア州です。
8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
その州の規制は「お店が発行するカード」向けで、銀行が出したものには届かないらしい。というかブランドの付いたカードは、買うときに手数料を取る代わりに月々の手数料は付けないのが普通だと思っていたので、そこがいちばん意外だった。
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
投稿者です。親に聞いたら、その銀行で用意したときは購入時の手数料はゼロだったそうです。スーパーで似たカードを買うと6ドルくらい取られるのに。買うときに取らない代わりに、というやつだったのかもしれません。
10. やらかし名無しさん
毎月? 年に1回じゃなくて、毎月5ドル? それはもう手数料という名前を借りているだけで、実質は取り上げているのと変わらないと思う。
11. やらかし名無しさん
うちの国ではギフトカードの手数料はかなり前に禁止されたはずで、いまだに残っている国があるほうが驚き。渡した人のお金が、誰も何も買わないまま消えていくのを認めている理屈が本当に分からない。
12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
こういう話で「どこの国?」と聞かなきゃいけない時点で、だいたい答えは決まっている気がする。今回もそうだったわけで。
13. やらかし名無しさん
使い道が決まらないカードは、ネット通販の残高に替えてしまうのが早い。自分はいつもそうしてる。アカウントの残高になってしまえば、有効期限も手数料も気にしないで済むから、半端な金額が残ったときの逃げ道として重宝してる。
14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
投稿者です。その手があったか。さっそく残りの30ドルを通販の残高に入れました。犬の関節ケアのおやつを買います。せめて何かに化けてくれると救われる。
15. やらかし名無しさん(>>13への返信)
この手のカードは端数が本当に厄介で、カードと現金の合わせ払いに対応していない店だと、数十円だけ残って結局そのまま死蔵する。だから残高ごと別の形に移してしまうのは正解だと思う。
16. やらかし名無しさん
これは注意点として。登録した直後を狙われることもあるから、登録したらその足で使い切ったほうがいい。番号さえ分かれば通販で使い切れてしまうタイプなので、誕生日にもらったカードを何回か空にされた人を知ってる。
17. やらかし名無しさん
似た目に遭った。家に貯まった小銭を機械で精算したとき、手数料を引かれない代わりに飲食店の券で受け取る選択肢があって、そっちにした。番号と暗証番号が印刷された紙きれみたいなやつ。40ドル分で昼を食べて15ドルほど残ったのに、1〜2か月後に行ったら残高ゼロと言われた。何度確認してもゼロ。
18. やらかし名無しさん(>>17への返信)
それはたぶん、最初の会計のときにチップの欄を残高いっぱいまで書き換えられたんだと思う。番号を写して現金に換える仕組みはまず無いし、チェーン店は従業員が券を使うと記録が残るようにしているものだから。
19. やらかし名無しさん
少し違う見方をすると、条件はカードの台紙にちゃんと書いてあったわけで、1年以上開封もしないでしまい込んだ側にも落ち度はある。もらった時点で一度は目を通すべきだった、というのは正論だと思う。
20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
それは分かる。ただ、読んで理解したところで回避策が「早く使い切れ」しかないなら、それはもう利用者側の落ち度というより設計の問題では。読めば防げるものと、読んでも減るものは別だと思う。
21. やらかし名無しさん
結局のところ、贈るなら現金がいちばん親切、という身も蓋もない結論になってしまう。現金は味気ないという気持ちも分かるんだけど、少なくとも現金は放っておいても勝手に減らない。それだけで十分な長所だと思う。
まとめ
バッグを替えただけで1年しまい込まれたギフトカードが、開けてみたら額面の3割になっていた話。反応は「制度のほうがおかしい」という怒りが中心で、そこに「もらったらその日に使い切れ」「半端な残高は通販の残高に移せ」という実用的な助言が続いた。一方で「条件は書いてあった」という冷静な指摘も出て、それに対する「読んでも回避策が早く使うことだけなら設計が悪い」という返しが、この話のいちばん本質を突いていたように思う。片づけで出てきた懐かしいカードは、うれしい発見であると同時に、たぶん急ぎの用事でもある。

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