「たぶん『Us Gov』からの着信を見て、切ったんだろ」留守電に残っていた声の主は、宇宙ステーションに滞在中の友人だった…

「たぶん『Us Gov』からの着信を見て、切ったんだろ」留守電に残っていた声の主は、宇宙ステーションに滞在中の友人だった… SNS・デジタル

スマホが鳴って、画面に出た発信者は「Us Gov(米国政府)」。何かまずいことをしたっけ……と身がまえ、周りの全員に「出るな!」と止められて、そのまま留守番電話に回した。ところが電話の主は、国際宇宙ステーションに滞在している友人だった。地球の外にいる相手と話せるはずだった機会を、自分の指でふいにしてしまった人の告白である。

※注:国際宇宙ステーションは、地上約400kmを回っている有人の実験施設。船内にはインターネット回線を使う電話があり、宇宙飛行士は地上の家族や友人に自分からかけられる。地上の電話から宇宙ステーションへ直接かけることはできない。メモリアルデーは、5月の最終月曜日にあたるアメリカの祝日(戦没者を追悼する日)。

何をやらかした?

📌 国際宇宙ステーションに滞在中の友人からかかってきた電話を、発信者表示が「Us Gov(米国政府)」だったために警戒して、留守番電話に回してしまった。留守電の第一声は「たぶん『Us Gov』からの着信を見て、切ったんだろ」。友人はその後かけ直してくれて、12分間話すことができた。

事の発端

友人は2度目の宇宙滞在中

投稿者には、いま国際宇宙ステーションに滞在している友人がいる。彼にとっては、今回が2度目の任務だという。投稿者は、その打ち上げを見に出かけてもいる。

日曜日、画面に出た「Us Gov」

問題の電話がかかってきたのは、日曜日のことだった。投稿者はそのとき、大勢の人と一緒に何かをしている最中。手元のiPhoneが鳴ったので画面を見ると、発信者の欄には「Us Gov」と出ていた。アメリカ政府、という意味である。

やらかしの一部始終

校長室に呼び出された気分

その表示を見て投稿者の胸によみがえったのは、校長室に呼び出されたときのあの感じだった。「まずい。うまく逃げきれたと思っていたのに、実はばれていた……なんてことを、何かやったっけ?」。政府からじきじきに電話が来るなんて、面倒なことになったに違いない。直感がそう告げていた。

全員が「出るな!」

投稿者は、一緒にいた人たちにスマホの画面を見せた。すると、その場の全員が口をそろえて「出るな!」。みんなの意見と、自分の「これはまずいことになった」という直感。その二つに押されて、投稿者は電話に出ないまま留守番電話に回した。

留守電の主は宇宙にいた

ところが留守電を聞いてみると、かけてきたのは政府の役人ではなかった。宇宙にいる、あの友人だったのだ。しかも第一声は「たぶん『Us Gov』からの着信を見て、切ったんだろ」。すっかり読まれていた。

地球の上にいない相手と話せる機会を、自分でつぶしてしまった。投稿者は「彼がまたかけてくれるのは分かっている。それでも今は、自分がとんでもない間抜けに思える」と書いている。

その後

この投稿には、あとからうれしい追記が付いた。「今夜、彼がかけ直してくれた! なんて面白くて、すばらしい電話だったんだろう」。

投稿者が「いまどのあたりを飛んでいるの?」と聞くと、答えは「アフリカの西海岸の上」。打ち上げの乗り心地をたずねると、「なめらかで最高だった」と返ってきた。ロケットの2段目の加速はものすごく、体にかかる力は地上の4倍を超えた(4G超)という。そして2段目のエンジンが止まる瞬間(SECOと呼ばれる)、急に勢いが落ちて体がシートベルトのほうへ投げ出され、次の瞬間にはもう地球を回る軌道の上。打ち上げからそこまで、およそ8分半だったそうだ。

友人たちには数日間の休みがあるという(メモリアルデーだから、というわけではないらしい)。通話は12分間で終わった。まもなく衛星の都合で話せなくなるためで、くわしい理由は投稿者も「自分の専門外」だと書いている。

おまけに、こんな偶然もあった。投稿者は、自分用と彼用に、レーザーで彫刻を入れたロックグラス(ウイスキーなどを飲む背の低いグラス)を作っていた。電話が鳴ったのは、ちょうどそのグラスで一杯やっているときだったのだ。二人は、投稿者が打ち上げを見に行ったときの笑い話でも盛り上がった。最初の電話を留守電に回してしまった一件については、友人は大笑いして、こう言ったそうだ。「それ、よくあることだよ」。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
「こんな時間に電話してくるなんて、いったい地球上のどこの誰だよ」と思ったら、相手はそもそも地球上にいなかった、というわけか。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
そういえば宇宙ステーションって、どこの国の時刻に合わせて暮らしているんだろう。地球を約90分で1周するなら、朝も夜もあったものじゃないよね。

3. やらかし名無しさん(>>2への返信)
協定世界時(イギリスのグリニッジを基準にした世界共通の時刻)を使っているそうだよ。参加している国々のあいだで、ちょうど中間あたりの時間帯になるかららしい。

4. やらかし名無しさん
人生で大きな失敗や小さな失敗をいくつ重ねたとしても、君には、地球をまるごと見わたしたうえで「よし、あいつに電話しよう」と決めてくれた友人がいるんだよ。

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
投稿者です。なんて優しいことを言ってくれるんだろう。こんな言葉が飛んでくるなんて、今日のネットは故障中かな(笑)。ありがとう、見知らぬ人。

6. やらかし名無しさん
出なかった理由まで言い当てているということは、彼も仲間たちも同じ目に何度もあっていて、すっかり慣れっこなんだろうね。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
投稿者です。まさにそれ。だから彼には「かける前に一言知らせておいてよ」と、メールで文句を言っておいたよ(笑)

8. やらかし名無しさん
むしろ留守電に残ったほうが得をした気もする。宇宙からかかってきた電話の声を保存しておいて、何度でも人に聞かせられるんだから。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
投稿者です。たしかに。留守電は手元に残るし、彼とはまた話せる。どちらに転んでも得だね。一生ものの失敗じゃなくて、その場かぎりの失敗だったと思うことにするよ。

10. やらかし名無しさん
宇宙からの長距離電話なんて、通話料がとんでもない額になりそう。来月の請求書を見るのが怖いやつだ。

11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
投稿者です。「国際宇宙ステーションからコレクトコール(受けた側が料金を払う電話)です。お受けになる場合は1を押してください」という案内じゃなかっただけ、まだましだったよ。

12. やらかし名無しさん
「もしもし、こちら国際宇宙ステーションです。いま地球のはるか上空からお電話しています。さて、ご連絡したのはほかでもありません、お客様のお車の延長保証の件でして……」

13. やらかし名無しさん(>>12への返信)
アメリカだと「お車の保証がもうすぐ切れます」という自動音声は、迷惑電話の定番だからね。知らない番号には出ないという人が増えるのも無理はない。

14. やらかし名無しさん
みんな出ない派なのか。政府からの電話を無視するほうが、あとでもっと面倒なことになりそうで、自分なら怖くて出てしまうと思う。

15. やらかし名無しさん
素朴な疑問なんだけど、宇宙の国番号って何番になるんだろう。着信画面にはどんな番号が出ていたの?

16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
投稿者です。いい質問だね。ヒューストン(宇宙飛行の管制センターがある街)を経由してつながっていたから、テキサス州ヒューストンの番号に見えたよ。試しにかけ直してみたけど、「この番号は現在使われておりません」と流れるだけだった。つながらないのは分かっていたけど、もし宇宙ステーション直通の番号が急に手に入っていたら、と思うとね(笑)

17. やらかし名無しさん
機材と免許があって、タイミングさえ合えば、アマチュア無線でも宇宙ステーションと交信できるんだよ。飛行機が生まれてまだ100年ちょっとだと思うと、すごい時代だ。

18. やらかし名無しさん
打ち上げから軌道まで8分半って、うちから最寄り駅まで歩くより短いんだけど。そのあいだ体に地上の4倍を超える力がかかるなら、自分は駅まで歩くほうでいいや。

19. やらかし名無しさん
かわいそうに。彼はただ、映画『E.T.』の宇宙人みたいに、おうちに電話したかっただけなのにね……。

20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
投稿者です。やめて、よけいに申し訳なくなってきた……。

21. やらかし名無しさん
自分も、知らない番号からの電話にはもう出ないことにしている。出ないのはあなただけじゃないよ。

22. やらかし名無しさん(>>21への返信)
いや、その電話はまさに、「宇宙にいるのは我々だけじゃない」と投稿者に知らせるためのものだったのかもしれないのに……。

まとめ

「政府」の表示にひるんで、宇宙からの電話を留守電に回してしまった投稿者。それでも友人は笑ってかけ直してくれて、宇宙からの留守電と12分間の通話の両方が手元に残った。コメント欄では、地球を見わたしたうえで自分に電話をくれる友人がいること自体がすごい、という声や、「留守電に残ったほうがむしろ得」という見方が支持を集めた。知らない番号には出ないという用心深さも、たまには裏目に出るらしい。

元ソース: 国際宇宙ステーションからの電話を留守電に回してしまった

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