説明書の「割らないこと」はちらっと見えていたのに…ゆっくり溶けるはずの薬を半分に割って飲んだ女性が、午前5時に後悔していること

説明書の「割らないこと」はちらっと見えていたのに…ゆっくり溶けるはずの薬を半分に割って飲んだ女性が、午前5時に後悔していること 体調・身体

飲み込むのが苦手な大きな錠剤を、いつものように半分に割って飲んだ。薬と一緒にもらった説明書に「割らないこと」と書いてあるのは、ちらっと目に入っていたのに――。それから12時間後の午前5時17分、眠りたいのに眠れない女性が、海外の掲示板にこの夜の顛末を書き込んだ。お腹にやさしいはずの「ゆっくり溶けるタイプ」の薬は、なぜ夜明け前のトイレ通いに変わってしまったのか。

※注:PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、排卵が起こりにくくなり、生理不順などが起きる女性の病気。IBS(過敏性腸症候群)は、腸そのものに異常は見つからないのに、腹痛や下痢・便秘をくり返す病気。メトホルミンは主に糖尿病の治療に使われる飲み薬で、下痢などお腹の副作用が出ることがある。「徐放錠(じょほうじょう)」は、体の中で薬が少しずつ溶け出すように作られた錠剤のこと。

何をやらかした?

📌 PCOSのある女性が、体重の管理を助けるためにメトホルミンを処方された。IBSもあるので、お腹への負担が少ない徐放錠にしてもらったが、錠剤が大きくて飲み込みにくいため、説明書の「割らないこと」をちらっと見ながらも半分に割って飲んだ。12時間後、薬が一度に体に入ってしまったらしく、20分おきにトイレへ駆け込む事態に。午前5時を過ぎても眠れず、お腹の不調と吐き気のなかで深く後悔している。

事の発端

体重のために処方された薬

投稿者は、PCOSのある女性。最近、医師から体重の管理を助ける目的でメトホルミンを処方され、前日に薬局で受け取ったばかりだった。本人によれば、この薬は自分と同じ立場の人にいい効果があると示されているのだという。

ただ、投稿者にはIBSもある。そこで医師と相談し、お腹への負担を減らせるよう、薬がゆっくり溶け出す徐放錠を選んだ。投稿者いわく、「私がやらかしさえしなければ、きっとうまくいっていたはず」。

錠剤を飲み込むのが苦手

問題は、投稿者が錠剤を飲むのが大の苦手だということ。発達の特性があって、感覚の面で引っかかることがいくつかあり、そのひとつが錠剤を飲み込むことなのだ。だからふだんは、できるだけ小さくして飲むようにしている。

そしてメトホルミンの錠剤は、「小さい」とは正反対のしろものだった。

やらかしの一部始終

「割らないこと」は目に入っていた

投稿者は、いつものクセで錠剤を半分に割った。薬と一緒にもらった説明書は、最後まできちんと読んでいなかった。ざっと目を通したとき、「割らないこと」と書いてあるのは見えていた。でも、なぜか頭にちゃんと入らず、そのまま割って飲んでしまった。

本人としては、「まあ大丈夫だろう」くらいの気持ちだった。

12時間後、20分おきのトイレ通い

大丈夫ではなかった。割った錠剤を飲んでから12時間。この2時間は、ほぼ20分おきにトイレへ駆け込んでいる。何度も拭いたせいで、お尻はヒリヒリと焼けるように痛い。

4回目にトイレへ駆け込んだあと(本人いわく「白い陶器の神様へのお参り」)、ようやくスマホで調べてみた。分かったのは、メトホルミンの徐放錠には、薬がゆっくり効くようにするためのコーティングがあるということ。錠剤を割るとそれが壊れて、薬が丸ごと一度に体に入ってしまうことがある、というわけだ。

投稿者は、錠剤全体がゆっくり溶ける作りになっているものと思い込んでいた。だから半分に割っても、半分ずつゆっくり溶けるだけだと思っていたのだ。その思い込みが外れていた。

※注:米国の公的な医薬品情報(MedlinePlus)でも、メトホルミンの徐放錠は「割らず、噛まず、砕かず、丸ごと飲む」よう案内されている。ゆっくり溶ける仕組みは製品によって違うが、割ったり砕いたりすると薬が一度に出てしまうおそれがあるためだ。飲みにくいときは自己判断で割らず、説明書や医師・薬剤師の指示に従うのが基本。

その後

午前5時17分。投稿者は「とにかく眠りたい。疲れた」と書いている。お腹は荒れ、お尻は火がついたように痛み、吐き気もある。不安な気持ちまで一気に高まってきた。「本当にひどい判断だった。もう二度とこの間違いはしない」。

心配ごとは、もうひとつあった。あと1時間ほどで、パートナーの男性が起きてくる。この夜トイレで起きた「とても口にはできない出来事」の名残が、起きたばかりの彼の鼻を襲うことになる。「かわいそうな人。彼も私の選択の報いを受けることになる。私には後悔がたくさんある。そして、彼の鼻もそうなるだろう」。

コメント欄には、同じ失敗をした人や、薬の飲み込み方のコツを教える人が次々に現れた。投稿者は「みんなが体験談やアドバイスを寄せてくれて、この嵐をやり過ごす間のいい気晴らしになった。ありがとう」とお礼を書き込んでいる。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
メトホルミンといえば、お腹をゆるくすることで有名な薬だよね。自分は夕食のあと、お腹がいっぱいの状態で飲むようにしたら、その副作用がだいぶ出にくくなった。参考までに。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
まったく同じことをやったよ! しかもPCOSとIBSの組み合わせまで一緒。あの錠剤、馬にでも飲ませるのかってくらい大きいから、頭が「割っちゃえ」って言うのも分かる。自分も一晩中トイレにこもって、食中毒だと思い込んでた。調べて初めて、あの外側の膜こそが「ゆっくり効く」仕組みで、割ると全部いっぺんに出てくるんだと知ったよ。丸一日くらいお腹がボロボロだった。朝になったら、割って飲んでしまったことを医師か薬剤師に一応伝えておいて。次からは、大きいのを1錠じゃなく、小さめの錠剤を2つ飲む形にしてもらえないか聞いてみるといい。自分はそれで解決した。

3. やらかし名無しさん(>>2への返信)
投稿者です。仲間がいた……! 分かっているつもりだったけど、分かっていなかった。痛い目にあって覚えるしかなかったみたいです。

4. やらかし名無しさん
ゆっくり放出のはずが、一気に放出。放出が速ければ、後悔もまた速い、ってことか。

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
うまいこと言うな、と思ったけど、本人はいま午前5時のトイレで、それを身をもって証明している最中なんだよな。笑ったあとで、ちょっと申し訳なくなった。

6. やらかし名無しさん
ひとつ参考までに。うちの国のお年寄りや、介護をしている人たちがよく言われる目安がある。「錠剤の真ん中に割るための溝(割線)が入っていないなら、たぶん割っていい薬じゃない」って。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
薬局で働いている者です。いい目安だと思う。ただ、溝があっても割っていいかどうかは薬ごとに違うから、最後は確認するのがいちばん。薬を受け取るときに「これ、割って飲んでもいいですか」とひとこと聞いてくれればいい。こっちは、それを聞かれるためにいるんだから。

8. やらかし名無しさん
徐放タイプの薬を飲んでいる人みんなへの注意。自己判断で割らないこと。困っているなら、先に医師や薬剤師に相談しよう。割っちゃいけない理由は薬によっていろいろで、外側のコーティングだったり、ゆっくり吸収させるためだったり、胃を通り過ぎてから溶けるようにする殻だったり、溶ける速さの違う層が重なっていたりするんだ。

9. やらかし名無しさん
メトホルミンの徐放錠には、もうひとつおもしろい特徴がある。外側の殻が、お腹の中を最後まで形を保ったまま通り抜けることがあるんだ。中の薬だけが溶け出して、殻はそのまま出てくる。トイレでそれを見て、豆か虫のサナギか、寄生虫かと思ってぎょっとする人もいるらしい。

10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
投稿者です。それはすごい……。いま知っておいてよかった。いつか本当に見かけたときに、「寄生虫がいる!」ってパニックにならずに済みます(笑)

11. やらかし名無しさん
うわ、つらそう……! 早めにお医者さんに、普通のタイプに替えてもらうのもありだと思う。食事のたびに飲むような感じで回数は増えるけど、粒はずっと小さいよ。前に医者が処方を書き間違えたときに、それを知ったんだ。

12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
投稿者です。徐放タイプにしたのには理由があって、うちは父とおばもIBS持ちなんです。2人とも普通のタイプには最後まで体が慣れなかったけど、徐放タイプなら大丈夫だった。だから私も、こっちのほうが安全だと思ったんです。……割らずに飲めば、ですけどね。

13. やらかし名無しさん
ほかの人も書いてるけど、メトホルミンなら、割らなくても同じことになっていた可能性はあると思う。自分も飲み始めてしばらくは、お腹が大変なことになった。ありがたいことに、短い間で済んだけどね。

14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
投稿者です。短く済んだならよかった。割らずに飲んだときは、ここまでひどくならないといいんだけど……。

15. やらかし名無しさん
糖尿病でこの薬を飲んでいる者です。気の利いたアドバイスはないけど、つらさは分かるよ。自分の場合、体が慣れるまでは数日だった。ただ、何日も飲み忘れると体がリセットされて、また一からこれをやり直すはめになる。量を増やされたときも、最初ほどじゃないけどお腹がまた暴れるから、1、2日はトイレの近くにいたほうがいい。大型スーパーのど真ん中からトイレに向かって全力疾走したことがあるけど、あれは想像よりずっと情けないぞ。

16. やらかし名無しさん
発達の特性がある人の間で知られているコツ。先に水を口に含んで、それから錠剤を入れる。薬が水に浮いて口の中に触れないから、普通に飲み込めるんだ。あと、飲むときは上を向くのがポイント。

17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
自分は錠剤を口に入れてから、水をがぶっと含んで、首を左右にぶんぶん振ってから飲み込んでる。見た目はかなり怪しいけど、ちゃんと飲める。

18. やらかし名無しさん
子どものころ、周りの大人に「錠剤は舌の奥に置け」と言われ続けた。喉に近いから理にかなってそうだけど、実際は逆効果。オエッとなりやすいし、錠剤に勢いがつかない。いまは舌の先に乗せて、勢いをつけて喉を一気に通過させてる。おかげで、昔ほどの悪夢ではなくなったよ。

19. やらかし名無しさん
参考になるか分からないけど、すごく大きい錠剤を飲むときは、アイスクリームをスプーンにひとすくいして、その中に錠剤を入れて飲み込んでる。変なやり方かもしれないけど、水だとダメなときでも、アイスなら錠剤の感触が分からないんだ。

20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
投稿者です。アイスなら、冷たさで感覚が少し鈍るから、助けになるかもしれない。

21. やらかし名無しさん
ねえ、薬を飲みやすくするためのゼリー(服薬補助ゼリー)を調べてみて! 薬の溶け方に影響しないように作られていて、錠剤をつるっと飲み込めるようになるよ。

22. やらかし名無しさん
トイレでマッチを1、2本すって燃やすと、においが消えるよ。パートナーさんの鼻を守るためにも、彼が起きてくる前にぜひ。

まとめ

飲み込みにくい大きな錠剤を、説明書の「割らないこと」をちらっと見ながらも半分に割り、薬がゆっくり溶ける仕組みを自分で壊してしまった告白でした。コメント欄には同じ失敗をした仲間や、飲み始めのつらさを知る人が集まり、水に浮かせる、アイスに埋めるといった飲み込み方のコツも寄せられました。飲みにくい薬は、割る前にまず薬剤師に相談を。夜明け前のトイレで学ぶより、ずっと楽です。

元ソース: 錠剤を半分に割って飲んだら、割るべきじゃなかった話

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