3回目のデート、雰囲気抜群のフレンチレストラン。キャンドルが揺れるテーブルで、ちょっと「分かってる男」っぽく振る舞いたかった投稿者は、彼女に料理の解説までしてみせる。ところが——その料理、根本から勘違いしていた。しかも訂正役で店員が登場するという最悪のタイミング。見栄を張った瞬間に外側から殴られる、あの恥ずかしさを赤裸々に告白した一本です。
※注:「ステーキ・タルタル(steak tartare)」はフランス料理の代表的な前菜で、生の牛フィレ肉を細かく刻み、玉ねぎ・ケッパー・マスタードなどと和えて生卵の黄身をのせる冷製料理。日本の「ユッケ」に近い。タルタルソース(魚に添える白いソース)とは全くの別物。
何をやらかした?
📌 3回目のデートで訪れたフレンチで「ステーキ・タルタル」を「ソースが決め手の焼いた肉料理」と自信満々に解説。彼女が「あれって生肉じゃない?」と疑問を出すと「いや、絶対火が通ってるやつだから」と押し切る。直後にやって来た店員が「生の牛挽き肉に卵黄を添えた冷製です」とプロの落ち着きで訂正。引っ込みがつかなくなって意地でそれを注文し、冷たい生肉と向き合うはめになった。
事の発端
「分かってる男」を演じたかった
投稿者の家庭はごく普通で、特別な日でもなければ外食はしない家だった。それでもここ数年、彼は「ちょっと知的に見える男」を目指してきたという。メニューはあらかじめネットで予習、ワインリストを渡されればうなずきながらゆっくりと眺める——本人いわく「ああいうタイプの演技」。要するに、教養があるように見せたい願望が先にあって、中身がまだ追いついていない時期だった。
3回目のデートで選ばれたフレンチ
そんな彼に、彼女が選んだのは雰囲気のいいフレンチレストラン。キャンドル、白いテーブルクロス、店員さんも丁寧——緊張感のある「ちゃんとした店」だ。3回目のデートで「お、いいとこ知ってる男じゃん」と思われたい局面である。ところが今回に限って、彼はまったく予習をしていなかった。普段の準備が抜けていたのが、後の悲劇の伏線になる。
やらかしの一部始終
「ソースが決め手なんだよ」と自信満々に解説
メニューを開いた彼女が「ステーキ・タルタルってどう思う?」と聞いてきた。ここで投稿者の脳内が誤作動を起こす。「タルタル」という響きが、フライにかけるあの白いタルタルソースを連想させた。そこから一気に「ステーキ・タルタル=何かソースをかけた焼き肉料理」という、完全に間違った映像が頭の中で完成してしまう。彼は迷わずこう言ったらしい。「ああ、あれ美味しいよ。フレンチの古典的な調理法でね、ソースで食べさせる一皿なんだ」。完全に分かってる人の口ぶりだった。
彼女の疑問、そして店員の登場
彼女が控えめに「あれって生肉じゃなかったっけ?」と返す。ここで素直に「あ、そうかも、自信ないや」と言えていれば被害は最小限だった。だが彼は「いや、火は通ってるよ、古典料理だし」と押し切ってしまう。そして次の瞬間、絶妙すぎるタイミングで店員がテーブルに現れる。彼女が「すみません、これってどんな料理ですか?」と聞き、店員はプロの落ち着きでこう答えた——「生の牛挽き肉を冷たくお出しする一皿で、こちらのお店ではうずらの卵黄をのせております」。投稿者の表情筋が完全に止まった瞬間だった。
その後
ここで「あ、勘違いしてました」と笑って引けば良かったのに、彼はもう「ステーキ・タルタルを知ってる男」のキャラを背負ってしまっていた。プライドのまま、それを注文する。運ばれてきたのはもちろん、自分が解説したのとは全然違う、冷たい生の挽き肉と卵黄の皿。意外と食べられたらしいが、残りの食事中、自分のキャラクターを立て直せないまま終わったという。彼女のほうは笑いを必死に堪えていたが、隠しきれていなかったらしい。それでも二人はまだ付き合っており、彼女はときどきこの夜の話を持ち出してくる。投稿者いわく、あれ以来ステーキ・タルタルは食べていない。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
冷たい生肉を意地で完食したくだりで吹いた。引き返せなくなった人間の悲哀がにじみ出てる。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
「ステーキ・タルタルを知ってる男」というキャラを守るために、口の中で冷たい挽き肉を噛みしめる時間、想像するだけで胃が痛い。
3. やらかし名無しさん
こういう人ほんと苦手。「分からない」って言うことに何の恥もないのに、なんでそこまで盛るんだろう。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
むしろ分からないものを分かったフリして押し切る方が、後でバレた時のダメージが10倍デカいんだよな。学習。
5. やらかし名無しさん
ガスパチョ(スペインの冷たいトマトスープ)が冷たいまま出てきて「冷めてる」って下げさせた話を思い出した。上司の前でやらかした。
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
「お客様、それガスパチョです」「うん、ガスパチョでいいから、温めて」みたいなコント、現場で見たい。
7. やらかし名無しさん
ステーキ・タルタル普通に美味いから、変な意地を張らずに「初めてだから教えて」って素直に頼めばイケメン度が上がるルートだった。惜しい。
8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
3回目のデートなら「知らない料理を一緒に開拓するノリ」のほうがむしろポイント高いまである。プライドの方向を完全に間違えている。
9. やらかし名無しさん
ワインリストでも同じことやってそう。「今日はカラフ(注:carafe=水差し、ガラスの容器のこと。ワインの銘柄ではない)の2017年で」って自信満々に言ってそう。
10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
やめてあげて、その想像で笑い死にするからw
11. やらかし名無しさん
タルタル=タルタルソース=魚にかけるやつ、っていう連想自体は分かる。問題はそこから「絶対火が通ってる」まで一直線で行ってしまったところ。途中で立ち止まる癖を持とう。
12. やらかし名無しさん
うちの母の昔話。フランスびいきの一家と旅行に行って、田舎の食堂でスープが大鍋で運ばれてきたんだけど、平皿しか出てこなくて。父親役が「フランスでは伝統的にスープを平皿で食べるんだよ」って堂々と解説しながら家族に取り分け始めて、店員がスープ皿を抱えて戻ってきた瞬間に固まったらしい。何十年も語り継がれている黒歴史。
13. やらかし名無しさん(>>12への返信)
それ最高すぎる。「平皿で食べるのが伝統」って言い切るところまでがセットで完璧な様式美。
14. やらかし名無しさん
これ系で一番きついの、自分が一番イキった瞬間にバラされること。間が悪すぎる店員の登場タイミング、神の演出すぎる。
15. やらかし名無しさん
南アフリカ出身の同僚がパリの高級店で「ステーキ・タルタルをウェルダンで」って真顔で頼んだことがあった。店員は「冗談か、英語の聞き取りミスか」って表情で固まってた。彼は本気で生肉料理だって知らなかったから、誰も笑わずに教えてあげたけど、いまでも思い出すとほっこりする。
16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
「ステーキ・タルタルをウェルダン」、字面が強すぎる。それただの普通のハンバーグだろってツッコミ待ち。
17. やらかし名無しさん
南仏で友達が「セルヴェル(cervelle)」っていう料理を「山羊の一種でしょ」って自信満々に注文してた。私は「いや、それ脳みそ料理だと思う」って言ったんだけど、彼は譲らず。出てきたのは灰色のドロッとした子羊の脳みそ。彼の顔の固まり方は今でも忘れない。
18. やらかし名無しさん(>>17への返信)
たぶん「シェーヴル(chèvre=ヤギのチーズ)」と混同してたのでは。発音が似てるだけで、脳みそが来た時の絶望感がすごい。
19. やらかし名無しさん
「たぶん〜だと思うけど自信はない」って前置きする癖をつけてから人生が楽になった。当たれば普通に物知り、外れても「だから自信ないって言ったやん」で済む。最強。
20. やらかし名無しさん
スティーブ・マーティン(米コメディ俳優)の映画にもまったく同じシーンあったよね。デート中にメニューを得意げに解説した結果、店員に粉砕されるやつ。古今東西の鉄板やらかしテンプレ。
21. やらかし名無しさん
個人的に「物知り風の男」より「知らないものを面白がる男」のほうが100倍モテると思う。自分の知らない分野を堂々と認められるって、それだけで余裕に見えるから。
まとめ
知ったかぶりで彼女に料理を解説した直後、店員にプロの落ち着きで訂正されるという、デート史に残る一発KO案件。海外の反応も「分からないって言えばいいのに」「冷たい生肉を意地で食う絵が辛い」と総じて温かい苦笑い系で、投稿者を叩くというより「あるある」として共有する空気だった。背伸びしたい3回目のデート、見栄を張った瞬間にメッキが剥がれるあの感じ——明日は我が身、と感じた人が多かったやらかしです。

