「違う、キスして」と言い直された27歳、一度目に彼が唇を当てたのは額だった

「違う、キスして」と言い直された27歳、一度目に彼が唇を当てたのは額だった 恋愛

「キスして」と言われて、額にキスをした——。27歳になるまで恋愛の経験がほとんどないまま来た男性が、付き合いはじめたばかりの彼女との初めてのキスの夜に、二段構えでやらかした。一つ目は、求められた場所の読み違い。二つ目は、彼女が赤くなって打ち明けた気持ちを、まさかの空腹と受け取ってしまったことである。本人いわく「僕のバカさを、みんなに笑ってもらえたらと思って」書き込んだ話だ。

※注:この話の要になるのは「お腹の中で蝶が舞う(butterflies in my stomach)」という英語圏の言い回し。緊張やときめきで胃のあたりがふわっとざわつく、あの感じを指す。日本語の「胸がドキドキする」「お腹の底がきゅっとなる」に近い。この記事では、彼女が口にした言葉をそのまま「蝶々」と訳している。

何をやらかした?

📌 恋愛経験がほとんどないまま27歳になった男性が、付き合って間もない彼女に「キスして」と言われ、額にキスをした。言い直されて今度は唇にキスをし、その勢いで「愛してる」と口走る。彼女が頬を赤くして「お腹が変な感じになった」と返した——その一文に対する彼の第一声が、「え、お腹すいた?」だった。

事の発端

27年生きて、恋愛は一度だけ

今回の投稿者は27歳の男性。人生でこれまでに付き合った相手は一人だけで、それも何年も前のことだという。しかもその関係は、手をつなぐような接触も含めて何一つ発展しないまま終わっている。つまり彼は、27歳にして唇へのキスを一度も経験していなかった。

恋愛の場面で「こういうときは、こうする」という蓄積が、彼にはほとんどない。教科書もなければ練習試合もないまま、いきなり本番の日が来てしまった——そういう状態だったと思ってもらえばいい。

その彼に、最近になって恋人ができた。相手は年下の女性で、付き合いはじめてまだ日が浅い。二人の関係は、何もかもがこれからという段階だった。

二人とも、それぞれに不器用だった

投稿者はのちに掲示板でこう説明している。自分たちは二人ともそれぞれの意味で不器用で、それでいて、なぜか驚くほど気が合った。だから世間で言うところの「順番」を、いくつか飛ばしたり入れ替えたりしながら進んでいるのだ、と。

実際、二人は「恋人」という肩書きのほうを先に決めてしまっていて、キスはまだ、という状態のまま時間が過ぎていた。順番としては珍しい。ただ本人は、こうも書いている。「少なくとも『私たちって、いったい何なの?』とお互いに確認し合う気まずい時間が要らないのは、得だと思っています」。

やらかしの一部始終

「キスして」と言われて、額に唇を当てた

問題の夜、二人はいつものように一緒に時間を過ごしていた。気づけばもうかなり遅い時間で、そろそろお開きにして寝たほうがいいな、と投稿者は考えた。

そこで彼は、少し先回りして聞いてみた。おやすみのキスを、先にしてもいい? 彼女はまっすぐ彼のほうを見て、短く答えた。「キスして」。

投稿者は身を寄せた。そして、彼女の額に唇を当てた。しばらくそのまま止めて、それから静かに顔を離した。彼としては、これで満点の回答だったのである。

顔を上げると、彼女が何かを待つような目でこちらを見ていた。そしてもう一度、今度は一語に力を込めて言い直した。「違う。キスして」。

「……あっ」

唇が触れて、考えるより先に出た言葉

ここまで、唇へのキスは二人のあいだで一度もなかった。急に本番が来てしまって彼は明らかに動揺したが、それでも覚悟を決めて顔を近づけた。

唇が触れたその瞬間のことを、投稿者はこう書いている。積み上がってきた気持ちが、まるごと幸福感になって形になったように感じた——と。失敗談の投稿に書く文章とは思えない一行だが、27年ぶんの遠回りが一気に報われた瞬間だったのだろう。

顔を離して彼女を見たとき、考えるより先に言葉が出た。「愛してる」。本人も、口に出すつもりで言ったわけではないと書いている。ただ、自然に出てきてしまった。

彼女は少し頬を赤くして、こう言った。「お腹が、変な感じになった」。

「え、お腹すいた?」

ここで彼の頭は、この一文の処理にかかる。彼女は何を伝えようとしているのか。数秒の沈黙のあと、口から出てきた第一声が、これだった。

「え、お腹すいた?」

甘い空気が、音を立てて止まった。彼女は呆れた顔で視線を天井のほうへ投げて、ひと言。「違う」。

その「違う」を聞いた瞬間、彼の頭の中でようやく線がつながった。そうか、そっちの意味か。しかし彼が何か言い直すより早く、彼女が言葉を足した。「蝶々」。

「……あぁ」。彼は「うん、もちろん分かってるよ」を全力で伝えるつもりの身振りを添えて、そう返した。この夜、二度目の「……あぁ」である。

その後

投稿者はその場で「バカでごめん」と謝った。彼女は少し笑っただけで、それ以上は何も起こらなかった。気まずくなることも、機嫌を損ねられることもない。彼が掲示板に書いた理由も、本人の言葉によれば「みんな、僕のバカさを面白がってくれるかなと思って」という、ただそれだけである。

ところが書き込みが伸びると、反応は彼の予想とは違う方向にも広がった。肩書きは恋人なのにキスがまだで、その日のうちに「愛してる」まで行くのか。二人とも危なっかしいのではないか。そんな分析がいくつも並び、投稿者は少し落ち込んだ、とのちに書いている。

それでも彼は、一つひとつに丁寧に返していった。感情をうまく処理できていないのではという指摘に対しては、自分は自閉スペクトラム症で、周りに合わせて素の自分を隠す癖が長く続いたこと、それが感情表現の苦手さにつながっていること、いまは自分でも医師とも向き合っていることを説明した。そして、自分なりの表現の出口として音楽と絵を見つけたのだ、と付け加えている。

「関係の進み方が人と違うというだけで、ずいぶん深読みされるものですね」。投稿者のこの一言のあと、書き込みには「そのままでいい」「二人が幸せならそれが正解」という返信が次々と並んだ。落ち込みかけていた彼は、そこで少し元気を取り戻したらしい。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
額にキスした時点で、本人は完璧にキメたと思ってる顔が浮かぶんだよ。「しばらくそのまま止めて」の一文がいちばん効いてる。丁寧すぎて逆に伝わらないやつだ。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
しかも言い直されたあと「あっ」で済ませて、そのまま行動に移せてるのが偉い。あの場面で固まって終わる人のほうが多いと思う。

3. やらかし名無しさん
「お腹が変な感じになった」と言われて空腹を疑うの、理屈としては一応通ってるんだよな。通ってしまうのが余計にまずい。

4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
言ってることは間違ってないのに空気だけが全部死ぬやつ。会議でも同じ現象を起こす人が身近に一人はいる。

5. やらかし名無しさん
一晩で二回も言い直させてるのがすごい。額のときと、お腹のとき。彼女さんの忍耐力にそろそろ何か賞をあげたほうがいいんじゃないか。

6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
でも笑って流してくれたって書いてあるし、たぶんその不器用さも込みで好かれてるんだよ。それがいちばんうらやましい話だと思う。

7. やらかし名無しさん
自分も昔、彼女に「今日、どう思った?」と聞かれて天気の話を始めたことがある。あれは十年経ったいまでも、思い出すたびに部屋で声が出る。

8. やらかし名無しさん
初デートの帰り際、相手が目を閉じたのを「街灯がまぶしいのかな」と思って、わざわざ立つ位置をずらしたことがある。あのときの彼女に土下座したい。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
位置をずらしたの!? 気遣いの方向が完全に逆側へ振り切れてるじゃないか。相手の心境を思うと胃が痛い。

10. やらかし名無しさん
進み方はだいぶ独特だなとは思う。肩書きが先に決まっていて、キスがそのあとで、しかも同じ日に「愛してる」まで行くのはあまり見ない順番だ。

11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
独特ではあるけど、本人たちが納得してるならそれでいいのでは。教科書どおりの順番で進めたところで幸せになれるとも限らないし。

12. やらかし名無しさん(>>10への返信)
むしろ「私たちって何なの?」を先に片づけてある分、気楽そうに見えるけどな。順番の正解って、いったい誰が決めたんだろうね。

13. やらかし名無しさん
掲示板に書いた時点で見ず知らずの人間に分析されるのは仕方ないとして、初めてのキスの報告に対して人格の診断書みたいな返事を書くのはやりすぎだと思った。

14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
本人が落ち込んだと書き込んだ途端、分析していた人たちが急に優しくなってたのが面白かった。切り替えの速さだけは見習いたい。

15. やらかし名無しさん
「積み上がってきた気持ちが、まるごと幸福感になって形になった」って、失敗談の投稿に書く文章じゃないんだよ。これはもう恋文だろう。

16. やらかし名無しさん
うちの夫も似たようなもので、初めてのデートで緊張しすぎて、待ち合わせた店の名前を三回間違えた。いま子どもが二人いる。大丈夫だよ、本当に。

17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
こういう報告がいちばん励みになる。不器用だった時期の記憶って、あとから振り返ると宝物みたいになるんだよな。

18. やらかし名無しさん
「蝶々」の二文字だけで通じると思ってる彼女さんも、なかなか強気だと思うんだ。あの状況の彼に渡す情報としては、さすがに少なすぎる。

19. やらかし名無しさん(>>18への返信)
たしかに。ただ、あそこで長い説明が始まってたら、それはそれで台無しだった気もする。二文字だったから話として残ったんだよ。

20. やらかし名無しさん
この話、失敗談として投稿されてるのに、読み終わって残るのが「よかったね」しかない。やらかしの届け出、こちらでは受理できません。

21. やらかし名無しさん(>>20への返信)
受理できませんに笑った。減点の対象が本当に見当たらないんだよ。強いて挙げるなら、額へのキスが丁寧すぎたことくらいだ。

まとめ

「キスして」の一言を額へのキスで受け取り、言い直されてようやく初めてのキス。その直後に飛び出した「愛してる」への返事を、今度は空腹と勘違いした——という話。反応は「かわいい」一色ではなく、進み方の独特さに首をかしげる声、彼女の忍耐を称える声、そして「自分もやった」という告白が次々に並んだ。読み終えて残るのは、失敗の記録というより、不器用な人の記念日の記録のほうだった。

元ソース: 彼女の照れているサインを、お腹が空いているのだと勘違いしてやらかした

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