「変更できないなら、乗らなければいいだけ」乗り継ぎ便を1本見送った1週間後、帰りの搭乗手続きが通らなくなった話

「変更できないなら、乗らなければいいだけ」乗り継ぎ便を1本見送った1週間後、帰りの搭乗手続きが通らなくなった話 SNS・デジタル

乗り継ぎの街に、しばらく会えていない家族がいる。どうせ通るのだから、一晩だけ寄っていきたい。誰にでもありそうなこの思いつきが、投稿者から帰りの航空券をまるごと奪った。乗らなかったのは、予約に入っていた2本のうちのたった1本。しかも追加の便は自腹で買っている。それでも1週間後、空港で搭乗手続きが通らなかった。

※注:「ノーショー」とは、予約した便に連絡なしで乗らないこと。この記事の金額は1ポンド=約190円、1ドル=約150円で計算したおおよその額。

何をやらかした?

📌 投稿者は乗り継ぎ1回の国際線を予約したあと、乗り継ぎの街の家族に会うため、そこで一晩泊まりたくなった。航空会社に電話したが「一番安い運賃なので変更できない」と断られ、それなら乗らなければいいと考えて2本目の便を見送り、翌日の便を別に買って目的地へ。1週間後、帰国日の前日に搭乗手続きをしようとしたら通らない。予約の中で1区間でも連絡なしに乗らないと、その予約に残っている便がすべて無効になる規則を知らなかった

事の発端

乗り継ぎの街に、会いたい家族がいた

投稿者が押さえたのは、大きな都市で1回乗り継ぐ国際線の往復だった。行きが2本、帰りが2本。ごく普通の予約である。ところが数日たって、ふと思いついてしまった。乗り継ぎのあの街には家族が住んでいる。どうせ空港で何時間か待つのなら、一晩泊まって顔を見てから先へ進めばいいのではないか。旅の楽しみが一つ増えるだけで、悪い話は何もないように思えた。

「変更できません」と言われて、あきらめた——つもりだった

投稿者はきちんと航空会社に電話をかけている。ここは押さえておきたい。ただ、返ってきた答えは「お客様の運賃は一番安い区分なので、日程の変更はできません」だった。追加料金を払えば、という話にもならない。変更不可とは、そういう意味の運賃である。「そうか、変更できないなら仕方ない。でもどうしてもその一晩が欲しい」。投稿者はここで、自分では筋が通っているつもりの結論を出した。変更してもらえないのなら、変更をお願いしなければいい。予約してある2本目の便には乗らず、翌日の便を自分の財布から買い直して目的地へ向かう。席を一つ無駄にするだけで、損をするのは自分だけ。誰にも迷惑はかからない——本人にはそう見えていた。

やらかしの一部始終

1週間後、帰国前日に搭乗手続きが通らない

旅の前半は何ごともなく進んだ。乗り継ぎの街で降り、家族と一晩を過ごし、翌日、自分で買った便で目的地に着く。そこから1週間、滞在は順調そのものだった。異変が起きたのは、明日いよいよ帰るという日である。オンラインで帰りの便の搭乗手続きをしようとすると、はじかれる。時間を置いても、端末を変えても通らない。慌てて問い合わせた投稿者に告げられたのは、旅行者にとって一番聞きたくない類いの説明だった。連絡なしに1区間乗らなかった時点で、その予約に残っていた便はすべて取り消し済み。つまり帰りの2本は、1週間前から存在していなかった。

なぜ1本抜けただけで、旅程が丸ごと消えるのか

感覚的には理不尽に思えるが、航空会社の側にも一応の理屈がある。一つの予約番号にぶら下がった複数の便は、航空会社にとって「便の詰め合わせ」ではなく、行って帰ってくるまでを一続きにした「1本の旅」として扱われている。運賃も、その1本の旅に対して計算された値段だ。だから途中の1区間が抜けると、値段の前提そのものが崩れて券が無効になる。さらにシステム側の事情もある。乗るはずの人が乗らなかった以上、その先の便に現れると考える理由がない。電車で目的地の手前で降りた人が、その電車で終点に着くはずがないのと同じ理屈で、機械は残りの席を淡々と手放す。国際線ではもう一つ厄介な事情が加わる。旅程の全体は出入国の当局に届け出る記録の一部になっているので、途中が抜けると届け出た内容と実際の移動が食い違い、そのままでは先の便に乗せられない、という言い分になる。

航空会社が最も嫌う「安く飛ぶ裏技」と、見分けがつかない

もう一つ、投稿者にとって不運だったのは、やったことの形が航空会社の目の敵にしている手口とそっくりだった点である。行きたい街までの直行便より、その街を乗り継ぎ地点にして、もっと遠くまでの券を買うほうが安いことが実際にある。そこで遠くまでの券を買っておいて、乗り継ぎ地点で降りてしまう。海外では「隠れ都市発券」などと呼ばれ、航空会社が規則で徹底的に塞ぎにきている行為だ。投稿者にそんな意図はまったくなく、むしろ翌日の便を自腹で買い足して余計に払っている。だが予約の記録の上では、どちらも「予約した便に乗らなかった人」でしかない。悪気の有無を汲んでくれる仕組みは、そこには用意されていない。

※日本の航空会社の国際線も同じ扱い。各社の運送約款や運賃規則には、予約した便に搭乗しなかった場合、以降の区間の予約が取り消されることがある旨が書かれている。「日系だから融通が利く」ということはない。

慌てて帰りの便を押さえる

とにかく帰らなければならない。前日に空いている国際線を押さえるのだから、値段は当然のように跳ね上がる。投稿者がその場で確保した額は5,000ポンド、日本円にして約95万円だった。そして掲示板にこう書き込んだ。「コメントしてくれる人に聞きたい。この規則、知ってましたか? それとも痛い目を見て覚えた口ですか?」

その後

ここで一つ、投稿者本人による追記がある。95万円という数字は、正確には「一晩のうちに慌てて押さえた金額」であり、しかも2人分だった。さらに幸運だったのは、慌てて押さえたぶん条件を吟味せず、たまたま変更可能な運賃を選んでいたことである。落ち着いてから条件のいい便に変更し直した結果、最終的な支払いは約2,000ポンド、日本円で約38万円まで下がった。2人分なので1人あたり19万円ほど。決して軽い金額ではないが、95万円がそのまま消えたわけではない。投稿者自身も「教訓は身にしみた」と書き添えている。

ここから引き出せる実用的な話は、そう複雑ではない。乗らない区間ができたときに一番やってはいけないのが、黙って乗らないことである。変更できない運賃であっても、乗らないと事前に伝えておけば、連絡なしの不搭乗として扱われずに済む場合がある。乗り遅れたときも同じで、自分で次の便を買い直す前に、まず窓口で事情を話す。空席待ちに回してもらったり、後の便に振り替えてもらったりできることがあり、黙って買い直すより安く済むことのほうが多い。

もう一つの手は、最初から区間ごとに別々の予約にしておくことだ。予約が分かれていれば、1本乗らなくても他の便は道連れにならない。ただしこの場合、前の便が遅れて次の便に間に合わなくても、後ろの便の航空会社は面倒を見てくれない。安心料をどちらで払うか、という話になる。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
これはたぶん、海外で「隠れ都市発券」と呼ばれている行為の規則に引っかかったんだと思う。目的地まで直行で買うより、そこを乗り継ぎ地点にしてもっと遠くまでの券を買うほうが安いことが実際にあって、その券で乗り継ぎ地に降りてしまう手口だ。客は得をして航空会社は損をする。だから規則でがっちり塞いである。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
厳密には少し違うぞ。あの裏技は最後の区間を捨てるやつで、投稿者がやったのは途中の1本に乗らなかったこと。しかも翌日の便は自腹で買い足してる。手口としては別物なのに、記録の上では同じ「乗らなかった人」に見えるっていうのが今回の残酷なところだよ。

3. やらかし名無しさん
痛い目を見て覚えた側だ。出張の日程を1日早く取ってしまって、まあいいやと片道だけ買い足した。帰りはもともとの券を使えばいいと思ってたら、まったくそんなことはなかった。振り替えてはもらえたが乗り継ぎ空港までしか行けず、深夜のロビーで「お荷物から離れないでください」の放送と時報を朝まで聞き続けるはめになった。

4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
その一件があってから、俺は必ず区間ごとに別々に予約するようにしてる。航空会社をまたいで値段を比べられるし、何より1本崩れても他が道連れにならない。乗り継ぎの保証がなくなるぶんは、余裕を持った時間を空けておけばだいたい何とかなる。

5. やらかし名無しさん
つい先週まったく同じ話を友人としたところだ。「最終目的地まで行かずにシカゴで降りて何日か遊ぶ」と言い出したので、それだとオーストラリアに帰る便まで消えるよと教えたら、本気で目を丸くしていた。知らない人は本当に何も知らないまま実行しようとする。

6. やらかし名無しさん
先週これで丸ごとやられた。しかも自分は空港にちゃんといたんだ。国際線の受付でパスポートの確認に時間がかかって(航空会社側の手違い)、そのまま乗り遅れた。次の便に乗せてくれれば残りはそのまま使えるはずだったのに、返ってきたのは「不搭乗として処理済みです」。15万円の券が、買い直しを含めて45万円になった。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
それがいちばん理不尽なパターンだと思う。空港の中にいて、しかも遅れの原因が航空会社側なら、それは「現れなかった客」ではないだろう。1本を差し替えれば済む話に、旅程を全部消すという最大級の処理を当てにいく設計がおかしい。

8. やらかし名無しさん
航空会社の中で働いている者だが、説明できるので書いておく。まず、これは客への嫌がらせではない。予約は「便の集まり」ではなく「一本の旅の記録」として登録されていて、途中が抜けるとその記録が成立しなくなる。国際線だと旅程は出入国や保安の当局にも届いていて、実際の移動と食い違ったままでは先の便に乗せられない。そして変更も払い戻しもできないのは、投稿者が一番安い運賃を選んだからで、これはずるをした罰ではなく最初からその条件の商品だっただけなんだ。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
中の人の説明で腑に落ちた。要するに機械の側から見ると、電車で終点の手前の駅で降りた客が、その電車で終点に現れるはずがない、という判断になるわけだ。人間なら「別の手段で先回りしたのかも」と考えるけど、システムはそこまで気を利かせてくれない。

10. やらかし名無しさん
理屈は分かったが、それでも堂々とした泥棒だと思う。投稿者は4本ぶんの代金を全額払っている。1本乗らなかったからといって、残り2本を没収する権利がどこから出てくるんだ。しかも空いた席は当日の空席待ちに売り直されるわけで、航空会社は同じ席で二度お金を取っている。これが合法という事実のほうが驚きだよ。

11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
気持ちは分かるけど、そこは「4本ぶん払った」という前提が実は違うんだ。複数区間の券は1本ずつに値段が付いているんじゃなく、その旅程まるごとに対して1つの値段が付いている。途中の1区間に乗らないと運賃の計算そのものが成り立たなくなって、券が無効になる。安く見える乗り継ぎ運賃は、最後まで乗ることとセットの値段なんだよ。

12. やらかし名無しさん
自分は知っていた。理由は単純で、券に付いてくる運送の条件を読んだから。オーストラリアに住んでいると、一回の移動が高くて長いので、こういうところを気にせざるを得ないんだ。読むのは退屈だが、退屈な文章が数十万円を守ってくれることがある。

13. やらかし名無しさん
イギリスの公共放送の旅行記事で読んだ覚えがある。取材で現地に着いて携帯がつながった瞬間、帰りの便が取り消されたという通知が届いていた、という書き出しだった。理由は行きの便に乗らなかったからで、しかも手配したのは会社の旅行担当。本人には何の落ち度もないのに帰れなくなるんだから、他人事じゃない。

14. やらかし名無しさん
元の客室乗務員です。もちろん知っています。というより現場では当たり前の話で、こういう予約が消えるたびに空席待ちの列に並んでいた誰かが1人、その日ぶんの幸運を受け取っているんですよ。投稿者には気の毒だけど、あなたのおかげで誰かが家に帰れた可能性はけっこう高い。

15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
95万円で見知らぬ他人を家に帰してあげた人、という言い方をされると、なんだかものすごく徳の高い話に聞こえてくるから不思議だ。投稿者本人にはまったく慰めにならないだろうけど。

16. やらかし名無しさん
2009年、大学生のときに同じ罠を踏んだ。行きの日付を私と当時の彼氏の2人ぶんまとめて間違えて取ってしまい、その場で1人38万円ずつ払って取り直した。旅行自体は最高だった。そして帰る日、空港で予約が消えているのを知り、また1人38万円ずつを彼のカードで払った。あの2人がその後結婚したのが、いまだに信じられない。

17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
往復とも取り直して合計150万円、そのうえで別れずに結婚まで行ったのなら、それはもう相性がいいとかいう次元じゃない。試験としては世界一過酷な部類だと思う。

18. やらかし名無しさん
社会人1年目にこれをやった。寝坊して行きの便に乗り遅れ、恥ずかしくて誰にも言わずに次の便の席をこっそり買った。そして1週間後、何食わぬ顔でもとの帰りの便の受付に行って全部を知る。要点だけ言うと、乗り遅れたら黙って買い直さずにまず窓口へ行くこと。空席待ちに回してくれたり後の便に付け替えてくれたりして、たいていは自分で買い直すより安く済む。

19. やらかし名無しさん
週末にローマへ行くだけの旅で同じことをやった。行きに乗り遅れて、まあ安い便だしと同じ日の後の便を買い直した時点では、腹は立ったが平気だった。地獄はその数日後、帰りの受付で「ご予約がありません」と言われたとき。買い直した片道はまったく安くなかった。あの合計額があれば、大西洋を渡って優雅に湯治でもできたと思う。

20. やらかし名無しさん
知らない人向けに要点だけ。乗らない区間ができたら、黙って乗らないのが最悪の一手で、これだけは絶対にやってはいけない。変更できない運賃でも、事前に電話して「この便には乗りません」と伝えておけば、連絡なしの不搭乗として処理されずに済むことがある。連絡ひとつの有無で、残りの旅程が生きるか消えるかが決まる。

21. やらかし名無しさん(>>20への返信)
補足すると、最初から区間ごとに別の予約にしておくという手もある。1本崩れても他が道連れにならないのが利点。ただし前の便が遅れて次に間に合わなかったとき、後ろの便の航空会社は一切面倒を見てくれないので、乗り継ぎ時間はたっぷり取っておくこと。どちらにも損得があるという話。

22. やらかし名無しさん
この規則のおかげでモスクワの空港に26時間閉じ込められたことがある。行きの1本目に乗らず、乗り継ぎ時間の都合がいい便に自分で取り直したんだ。最後の区間で空港に着いて、そこで初めて知った。買い直しに数十万円。おかげでロシアについて知っておくべきことは全部学べたよ。もう二度と行かないという結論も含めて。

まとめ

乗り継ぎの街の家族に会いたい、それだけの理由で1区間に乗らなかった投稿者は、帰りの2本まで失った。コメント欄は「知っていた」「同じ目に遭った」の告白が延々と続き、航空会社の中の人による「予約は便の集まりではなく一本の旅の記録」という説明が理屈の部分を埋めた。一方で「全額払ったのに残りを没収は泥棒だ」という怒りも根強い。慌てて押さえた95万円は、変更可能な運賃だったおかげで最終的に約38万円まで下がったが、教訓の値段としてはやはり高い。乗らない区間ができたら、黙って乗らずに電話を1本。それだけの話である。

元ソース: 飛行機の「不搭乗」の規則を知らずにやらかした

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