「同じ距離なら反対側も見て帰ろう」気温38℃の日に来た道を引き返さなかった旅行者が、バス停がひとつもない島の反対側に着いた話

「同じ距離なら反対側も見て帰ろう」気温38℃の日に来た道を引き返さなかった旅行者が、バス停がひとつもない島の反対側に着いた話 SNS・デジタル

セルビアの首都ベオグラードを旅していた投稿者。滞在の最終日、行きたい場所はほぼ回り終えていたので、AIに「ほかにどこへ行けばいい?」と聞いて、湖とビーチのある「アダ・ツィガンリヤ」という場所へ出かけました。ところが、この日の気温はおよそ38℃。泳ぐつもりもないまま湖のほとりを歩き始め、いざ帰ろうというときに「同じ距離なら、反対側も見て帰ろう」と考えたのが運の尽きでした。

※注:アダ・ツィガンリヤは、ベオグラード市内を流れるサヴァ川の中州(川の中の島)だった場所です。1967年に堤で岸とつながれて半島になり、せき止められた川の流れが人工の湖になりました。本文で「島」と呼ばれているのは、この場所のことです。湖を一周する道は、およそ8kmあります。

何をやらかした?

📌 ベオグラード滞在の最終日、AIに行き先を聞いて、人工湖とビーチのある「アダ・ツィガンリヤ」へ向かった投稿者。泳ぐ気も日光浴をする気もなく、気温およそ38℃の中、湖沿いを歩き始めた。暑さでスマホの電源が落ち、帰ろうと地図を見ると、大通りへ戻る道は「来た道」と「ほぼ同じ距離の反対方向」の2つ。反対方向を選んだところ、たどり着いた先にバス停はひとつもなく、結局、湖沿いを延々と歩いて最初のバス停まで戻るはめになった。

事の発端

滞在最終日、AIに聞いた行き先

これは2か月前、投稿者が旅行をしていたときの話です。その日は、セルビアの首都ベオグラードで過ごす最後の一日。行きたい場所は、もうほとんど回ってしまった気がしていました。そこで投稿者は、AIに「ほかにどこへ行けばいい?」と聞いてみます。

そうして見つけたのが、アダ・ツィガンリヤという場所でした。投稿者の説明では「要するに、ビーチのある人工湖」。景色がなかなか良さそうだったので、行ってみることにしました。

着いたものの、やることがない

バスで現地へ向かい、降りてからさらに延々と歩いて、ようやくビーチに到着します。ただ、ここでひとつ問題がありました。投稿者には、泳ぐつもりも、日光浴をするつもりも、もともとなかったのです。

ここで何をすればいいのか、さっぱり分からない。それでも、せっかくここまで来たのだから。そう考えた投稿者は、とりあえず湖の周りを歩き始めました。本人いわく、これが「大きな間違い」でした。

やらかしの一部始終

気温38℃、先に音を上げたのはスマホ

この日の気温はおよそ38℃。しばらく歩いただけで、シャワーを浴びた直後のように汗びっしょりになりました。この時点でもうへとへとで、休まないことにはどうにもなりません。森の中に、座れる場所を見つけました。

ところが、日陰にいてもとんでもない暑さです。そこには木のテーブルと椅子がありましたが、日に当たり続けていたせいで、どちらも焼けるように熱くなっていました。投稿者はなぜか、そのテーブルの上にスマホを置いてしまいます。スマホは今にも爆発しそうなほど熱を持ち、とうとう勝手に電源が落ちました。かばんにしまって、もう一度使えるようになるまで、長いこと待つしかなかったそうです。

「同じ距離なら、反対側も見て帰ろう」

もうたくさんだ、とにかく帰りたい。けれども、そのとき投稿者がいたのは、島のほぼ真ん中でした。地図を確かめると、大通りへ戻る道は2つあります。ひとつは来た道。もうひとつは、反対方向へほぼ同じ距離を進む道です。

どうせ同じ距離を歩くのなら、反対側へ進んで、この場所をもっと見て帰ったほうがいい……。投稿者はそう考えて、先へ進みました。

森で話しかけてきた男性

ビーチの近くは相変わらずの暑さだったので、また森の奥へ入ります。そこには自転車用の道が通っていて、ときどき人が通り過ぎていきました。投稿者は、ここで少し腰を下ろします。

すると、いったん通り過ぎた男性が引き返してきて、こちらへ近づいてきました。何を言っているのかは、一言も分かりません。それでも男性はそこに座り、話しかけてきます。

そして不意に、手を差し出してきました。戸惑った投稿者は、握手をしたいのだろうと思って、その手を握ります。ところが、男性は手を離してくれません。話しながら握ったままで、なぜか自分のほうへ引っ張り続けるのです。

少し怖くなった投稿者は、なんとか手を引き抜いて、目をそらしました。幸い、男性はしばらくすると立ち去っていきます。これは自分もさっさと森を出ろという合図だろう。そう思って、投稿者もその場を離れました。

地図の「道」の正体

永遠にも思えるほど歩いて、ようやく島の反対側の端にたどり着きました。ところが、地図に載っていた「道」の正体は、森の中を抜けていくひどく細い道。どこへ続いているのか、見当もつきません。

さすがに命がけの冒険をする気にはなれず、もう一度地図を確かめます。すると、この先に別の道があって、バス停のある大通りにつながっているように見えました。そこでまた歩きます。島の半分あたりまで来たころには、体力はもう限界でした。

やっと見つけたその道は、車がびっしり停まった、さらに細い脇道に出るだけでした。その脇道を歩いてみても、バス停はひとつもありません。どうやら普通の人は、島をまるごと歩いて回ったりせず、車でアダまで来て、そこに停めるものらしいのです。

その後

残された手はひとつだけ。湖沿いをはるばる歩いて、最初に降りたバス停まで戻ることです。投稿者はなんとか元のバス停にたどり着き、力尽きる寸前でバスに乗り込みました。

投稿はこう締めくくられています。「アダ・ツィガンリヤには、もう二度と行かないと思う。Googleマップも、もう二度と使わないと思う」。投稿には、歩いた経路を赤い線でなぞった地図が添えられていました。本人はその赤い線を「自分のまぬけな道のり」と呼んでいます。

コメント欄で「Googleマップなら、移動手段にバスを選べばバス停の場所が出る」と指摘されると、投稿者はこう答えました。「そのバス停は、自分も地図で見た。でも実際に行ってみると、どうしても見つけられなかった。目に入ったのは車だけ」。そのうえで、「今思うと、あの道への入口を見落として、違う方向へ進んでしまったのかもしれない。川を渡った覚えがないし、自分が歩いた道は、森を抜けてビーチにつながっていたから」と振り返っています。

森で会った男性のことも聞かれましたが、答えは「何を言っているのか分からなかったので、正直なところ自分にも分からない」。名前と、どこから来たのかは聞かれた、とも書いています。そのとき投稿者は座ってスマホを見ていただけで、道に迷っているようにも、暑さでへばっているようにも見えなかったはずだ、とのこと。両手で手を握られて離してもらえず、周りにほかの人がまったくいなかったので、少し不安になったそうです。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
ちょっと待って、森の男性は結局なんだったの? そこをさらっと流しすぎだよ。口説こうとしていたのか、出口を教えようとしていたのか、それとも暑さでへばっているのを見て、立たせてあげようとしただけなのか。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
現実の世界には、他人の頭の中をのぞける機能は付いていないからね。言葉が通じなかった以上、相手が何をしたかったのかは、投稿者にも知りようがないんだよ。

3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
何だったにせよ、言葉の分からない相手に手を握られたまま離してもらえなかったら、誰だって戸惑うよ。手を引っ込めて、その場を離れた投稿者の判断でよかったと思う。

4. やらかし名無しさん
手を引っ張った人、もしかすると投稿者が暑さでバテているのに気づいて、それを伝えようとしていた、という可能性はない? 暑さで頭が回らなくて、言葉を聞き取れなかっただけ、とか。

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
それに対する投稿者の返事は「かもしれない。ただ、あのとき彼が話していたのは英語ではなくて、セルビア語かほかの言葉だったと思う」。頭がちゃんと回っていたとしても、聞き取れなかったわけだ。

6. やらかし名無しさん
これを読んで、投稿しそびれていた自分の失敗を思い出した。何十年も前、携帯電話も配車アプリもなかった頃の話。同僚と出張で初めてワシントンへ行って、観光に使えるのは全部で12時間ほど。日が暮れる頃になって、ペンタゴン(アメリカ国防総省の本庁舎)も見ておきたくなり、地下鉄で向かった。もちろん飛び込みで見学などできず、やれることは外周を歩くくらい。ところが想像よりはるかに大きくて、歩くうちに辺りは真っ暗に。駅のある側へ戻ろうとしたら、立入禁止の看板がついた大きな柵が行く手をふさいでいた。ぐるっと引き返せば終電を逃す。監視カメラも、銃を持った警備員もいるに決まっている軍の建物で、柵を乗り越える。どう考えてもいちばんばかな選択なのに、二人でそれをやって、全力で走った。撃たれずに済んで本当によかった。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
「やることがないから、とりあえず外周を歩く」「思ったより大きい」「戻れない」。流れが投稿者とそっくり同じで笑った。ただ、そっちは柵の向こうにいるのが警備の人だから、冷や汗の量が違いすぎる。

8. やらかし名無しさん
……Googleマップは、移動手段に「バス」を選ぶと、バス停の場所を表示してくれるよ。それで見てみると、島と並行して走る道路沿いに、バスの路線があるみたいなんだけど。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
自分が育った土地では、バス停の標識が盗まれても、ほとんど付け直されなかった。だから地元の人は「前に標識があったあたり」で普通に待っていて、運転手もそこで停まってくれる。通りすがりの旅行者には、バス停なんてないようにしか見えなかったと思う。

10. やらかし名無しさん
あの地図、縮尺がないから距離の見当がつかないよ。大きさ比べ用のバナナを、横に置いておいてくれないと。

※ 海外の掲示板には、物の大きさを伝えるために、バナナを横に並べて見せるお決まりの冗談があります。

11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
自分でざっと測ってみた。あの島をぐるっと一周すると、だいたい10.5キロになりそうだよ。それを38℃の中で、か……。

12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
ということは、バナナに換算すると5万4912本ぶんだね。これでやっと距離の見当がついたよ、ありがとう。

13. やらかし名無しさん
夏のベオグラードでは、本当によくある話だよ。自分は一学期のあいだ住んでいたことがあって、最初の週にほとんど同じことをやった。アダで午後をのんびり過ごすつもりが、奥のほうの森で迷って、シャツは汗でびしょびしょ、バスはどこにも見当たらない。あのとき学んだのは、地元の人が自転車に乗っているのを見たら、自分も借りるべきだった、ということ。

14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
自転車で回るような広さの場所だったのか……。そこを38℃の日に歩きで回りきったと思うと、投稿者の足腰はむしろ褒められていい気がしてきた。

15. やらかし名無しさん
読んでいて一番気になったのは、水のこと。38℃の中をそれだけ歩いて、飲み物の話が一度も出てこないんだけど、ちゃんと持っていたんだよね? 無事に帰れたから笑えるけど、暑い日の一人歩きは本当に気をつけて。

16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
スマホの電源が勝手に落ちた時点で、「今日はもう帰れ」という合図だったと思う。機械のほうが人間より先に限界を認めていて、ある意味えらい。

17. やらかし名無しさん
「同じ距離なら、まだ見ていないほうへ行こう」は、旅先で誰もが一度はやるやつだよ。自分もそれで、知らない住宅街を1時間さまよったことがある。来た道のいいところは、何があるか分かっていることなんだよね。

18. やらかし名無しさん(>>17への返信)
分かる。地図の上では同じ距離でも、片方は「バス停があると分かっている道」、もう片方は「何があるか分からない道」。疲れているときほど、なぜか冒険するほうを選んでしまうんだよな。

19. やらかし名無しさん
Googleマップだって万能じゃないよ。世界中の遊歩道を網羅した案内書ではないんだから。こういう場所を歩くなら、現地の案内を見るか、山歩き用の専用アプリを使ったほうがいい。

20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
地図に線が引いてあるからといって、歩きやすい道とは限らないんだよね。自分も旅先で「近道」のつもりで進んだら、ただの草むらだったことがある。「二度と使わない」と言いたくなる気持ちは分かるけど、たぶん来週にはまた開いていると思う。

21. やらかし名無しさん
AIは「どこへ行くか」は教えてくれても、「そこで何をするか」と「どうやって帰るか」までは考えてくれなかったわけだ。泳がない、日光浴もしない、でもビーチには行く。残る選択肢は、たしかに散歩しかない。

22. やらかし名無しさん
大変だったね。でも、ともかく島を回りきったのはすごいよ。普通の観光客がまず見ない景色まで見られたんだから、旅の最終日としては、忘れられない一日になったんじゃないかな。

まとめ

旅の最終日、AIに教わった湖へ出かけ、気温38℃の中を歩き続けて、結局は最初のバス停まで戻ることになった話でした。海外の反応は、「水は持っていたのか」という心配と、「同じ距離なら反対側へ、は旅先でみんながやる」「地図に載っている道を信じすぎるな」という苦笑いが半々。森で会った男性については、言葉が通じなかった以上、誰にも分からないままです。知らない土地では、帰り道を先に確かめてから歩き出す。投稿者が汗だくで持ち帰った教訓でした。

元ソース: うっかり島をまるごと一周歩いてしまった話

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