「一緒にお祈りしましょう」に「はい」と答えてしまい、スープを一口も食べずに店を出た話

「一緒にお祈りしましょう」に「はい」と答えてしまい、スープを一口も食べずに店を出た話 家族

8時間の勤務を終えて、7歳と生後4ヶ月の子どもを連れて、ようやくたどり着いた昼食。目の前にはフレンチオニオンスープ。あとはこれを平らげるだけ——のはずだった。ドリンクバーの前で見知らぬ女性に声をかけられ、投稿者が「ああ、はい」と返事をした。その二音節が、この日の平穏を丸ごと持っていくことになる。

※注:アメリカには、見知らぬ相手にいきなり「あなたは信仰を持っていますか」と尋ねたり、その場で一緒に祈ろうと誘ったりする人が一定数いる。たいていの人は角を立てずに受け流すが、断り方を間違えると長い説教が始まる——というのが、この話の前提にある空気である。

何をやらかした?

📌 子ども二人を連れてチェーンの軽食店で昼食をとっていた投稿者が、ドリンクバーの前で75歳の女性に話しかけられ、つい「ああ、はい」と返事をしてしまった。そこから店員まで巻き込んだ10分間の説教と祈りに付き合わされ、最後は注文したスープを一口も食べずに店を出た。

事の発端

ふたのサイズさえ合っていれば、何も起きなかった

投稿者が向かったのは、サラダかサンドイッチかスープを自分で選ぶ形式のチェーン店。注文はタッチパネル、料理ができるとショートメールが届いて、カウンターに取りに行く。7歳の子が手際よくパネルで注文を済ませて席まで走り、投稿者があとから合流して、通知が来たので二人で料理を受け取った。ここまでは完璧である。
崩れたのはドリンクだった。子どもたちがカップのふたを二度続けて違うサイズで取ってきてしまい、投稿者は自分の飲み物と、正しいサイズのふたを取りにドリンクバーへ引き返す。この、たかだか十歩ぶんの往復が、この日のすべてを決めた。

「人って意地悪になれるものよね」

ドリンクバーの前で、年配の女性が投稿者を呼び止めた。投稿者の見立ては60代後半、実際は75歳(この年齢を投稿者が知っているあたり、後の展開が想像できる)。第一声がこれである。
「人ってすごく意地悪になれるものよね。特に女って。そう思わない?」
投稿者は「ああ、はい」と答えた。断じて同意したかったわけではない。ただ、手には子どもの飲み物とふたがあり、席では7歳が待っていて、赤ん坊もいて、頭はスープのことでいっぱいだった。相手をきちんと拒む余力が、その瞬間なかっただけである。

やらかしの一部始終

信仰を聞かれて、嘘で答えた

女性は続けた。「あそこの店長がひどいの。私は何も悪いことをしていないのに、怒鳴られたも同然よ。あなた、キリスト教徒?」
投稿者は「はい」と答えた。これも本心ではない。昔はカトリックだったが、今は違う。ただこの手の人に「いいえ」と言った場合に何が始まるかを、投稿者は経験で知っていた。地獄行きの話を延々と聞かされるくらいなら、嘘のほうが早い。そう判断しての「はい」だった。
返ってきたのは、こうである。「じゃあ一緒にお祈りしましょう。あの店長、本当に意地悪なうえに、彼氏と一緒に暮らして子どもまで作っているのよ」
ちなみに投稿者の上の子は、結婚前の交際相手との子である。今の説教が正しいなら、投稿者も地獄行きということになる。もちろん、そんなことは口に出さなかった。

祈りは、テーブルまで付いてきた

投稿者が「はい、はい」と流しているうちに、二人はもう投稿者のテーブルに着いていた。上の子はすでに食べ始めている。投稿者はフレンチオニオンスープを見つめながら、心の中で「早く終わってくれ、これを平らげたいんだ」と唱えていた。
女性は上の子を見つけると、「子どもと一緒に祈ると、祈りはよく届くのよ。知らなかった?」と言って、その場で短い祈りを唱えた。それが済むと今度は赤ん坊のほうを向き、何ヶ月なのか、歯は生えてきたか、といった定番の質問が始まる。悪意はない。ないのだが、止まらない。
やがて女性は通りかかった店員まで巻き込んだ。投稿者にはその店員が本気で話に乗っているのか、自分と同じく「早く帰ってくれ」と願っているだけなのか、最後まで判別できなかった。途中では声に出して一緒に祈るよう促され、投稿者はしぶしぶ従っている。女性は「今の人たちは天国に行きたがらない」と繰り返した。投稿者の内心はこうである——奥さん、私はご飯が食べたいだけなんです。来世の前に、まず今この瞬間を楽しませてください。

10分。取り返しのつかない10分

この間、上の子は状況を完全にネタとして扱っていた。母のシナモンシュガーをまぶした甘いベーグルに、ターキーとポテトチップスを乗せていくのである。純粋な嫌がらせだ。母親が身動きの取れない10分間を、7歳は正確に見抜いていた。

その後

ようやく女性が去ったとき、投稿者は上の子を見て、それからスープを見て、こう言った。「もういい、帰ろう」。フレンチオニオンスープは、一口も口をつけないまま置いていくことになった。8時間働いて、子ども二人を連れて、注文して、受け取って、席まで運んで、それでも食べずに店を出たのである。

店を出るなり、投稿者は夫に電話をかけた。第一声は「私、変な人を引き寄せる体質らしい」。その後、義理の母にもこの一部始終をメールで報告している。実は投稿者の母親は聖書を振りかざすタイプの人で、父親は信仰はあっても他人に押し付けない人だった。つまり投稿者は、この手の話には慣れているほうである。それでも本人はこう書いている——「あの女性の前だと、うちの母が無神論者に見える」。

投稿者自身が付けた要約は、身も蓋もない一行だった。「昼食中、年配の女性に『失せてください』と言わずに返事をしてしまった。それがやらかしだ」。反省点は最初の「ああ、はい」に集約されている。会話の入口を一度開けてしまうと、閉じるのは自分では決められなくなる。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
相手が何を言ってきても、「結構です」とだけ言ってそのまま歩き続ける。これに尽きます。内容を聞いてから判断しようとするから捕まるんです。会話の入口さえ開けなければ、そもそも話は始まりません。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
一言一言に律儀に返事をしてしまうから、こういう人に絡まれ続けるわけで。変な人を引き寄せているというより、自分から逃げ道を塞いでいる感じがします。

3. やらかし名無しさん
なんとも信心深い方ですね。相手が8時間働いた帰りで、乳児を抱えていて、目の前の料理が冷めていくという状況への配慮が実に行き届いている。念のため書いておきますが、皮肉です。

4. やらかし名無しさん
私ならその場でこう祈ります。「私の願いはただ一つ。どうか私をそっとしておいて、この昼飯を食わせてください。主の御名において。アーメン」。相手が求めた形式は完璧に守っているので、文句のつけようがないはずです。

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
「アーメン」まで言い切られたら、相手は形の上では否定できないのが最高ですね。祈りを断ったのではなく、祈った。ただ内容が違っただけ、という理屈で押し通せる。

6. やらかし名無しさん
近所の子どもたちが教会のために缶詰を集めて回っていたので、もちろん寄付しました。そのとき「あなたのためにお祈りしましょうか」と聞かれて、何も考えず「いえ、結構です」と即答してしまって。妻には今でもその話でからかわれます。「はい」と言っておけば済んだ話なんですよね。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
私は昔、その手のことに慣れていなくて、相手(十代の子たちでした)が冗談を言っているのだと思い込んだんです。それで地獄をネタにした軽口を返したところ、全員走って逃げていきました。あれは私が悪かったと思っています。

8. やらかし名無しさん(>>6への返信)
分かります、私も何も考えずに同じ返しをする自信があります。断ろうという意思すらなくて、ただ反射で口が動くんですよね。あとから思い出して一人で気まずくなるところまで含めてセットです。

9. やらかし名無しさん
「私の見立てでは60代後半(本人は75歳)」という書き方が妙に好きです。推測を書いた直後に正解を出してくるので、途中で答え合わせをする機会があったことが分かってしまう。この一行だけで、あの10分間の情報量が伝わってきます。

10. やらかし名無しさん
見ず知らずの人にいきなり「キリスト教徒ですか」と聞かれたら、私の答えは「いいえ、まったく」の一択です。嘘をついて相手の土俵に乗ってしまうと、そこから先はずっと相手のルールで進むことになりますから。

11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
私は口調だけ丁寧に「それはあなたには一切関係のないことです」と言います。声を荒らげる必要はまったくなくて、笑顔のまま中身だけ完全に拒否するのがいちばん効きます。

12. やらかし名無しさん
そもそもなぜ相手をしてしまったのかが不思議で。「結構です」と言って席に戻って、子どもたちと食べればよかっただけの話ですよね。優しさで応じたつもりが、結局スープを失っているわけで、誰も得をしていない。

13. やらかし名無しさん
あなたは変な人を引き寄せているのではなく、単に線を引くのが苦手なだけだと思います。これは体質でも運でもなくて技術の話なので、練習すればちゃんと身につきますよ。

14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
言っていることは正しいのですが、両手に飲み物とふたを持って、席では7歳が待っていて、抱っこ紐に赤ん坊がいる状態で、年上の相手を振り切るのは想像よりずっと難しいですよ。線を引く余力がない瞬間というのは、実際にあります。

15. やらかし名無しさん
気まずい形で覚えることになりましたね。でも「そろそろ失礼します」は、どれだけ丁寧に言っても構わないし、どれだけそっけなく言っても構わない言葉です。言い方の上品さは自分の好きな水準で選べばいい。

16. やらかし名無しさん
8時間働いて、乳児と7歳を連れて、注文して、受け取って、やっと座った。目の前にはフレンチオニオンスープ。あの状態から10分持っていかれるのは、笑い話にするには少しつらすぎます。しかも結局食べていないんですよ。

17. やらかし名無しさん
この話でいちばんの被害者はスープです。何も悪いことをしていないのに、注文され、作られ、運ばれ、見つめられただけで置き去りにされた。フレンチオニオンスープにはチーズも乗っているのに。

18. やらかし名無しさん
甘いベーグルにターキーとポテトチップスを乗せていく7歳が最高すぎます。親が動けない10分間を正確に見抜いて、しかも完全に安全な範囲でやっている。あの子はあの場でいちばん賢く立ち回っていました。

19. やらかし名無しさん(>>18への返信)
子どもって、親が他人の手前で怒れない瞬間を本当に的確に察知しますよね。うちは病院の待合室で、私が受付の人と話している十数秒のあいだに、下の子の靴を左右逆に履き替えさせられていました。

20. やらかし名無しさん
見ず知らずの人に延々と話しかけてくる年配の方の背景に、孤独があるのは分かります。ただ、それと「聞く側に義務がある」は別の話です。誰かの寂しさを埋める責任は、たまたま隣にいた人には発生しません。

21. やらかし名無しさん
実用的な逃げ方としては、「すみません、子どもが待っているので」と言いながら歩き出すのが確実です。本当は理由なんて要らないのですが、理由を一つ添えたほうが自分の罪悪感が減るので、その分だけ足が動きます。

まとめ

ドリンクのふたを取りに行っただけで、昼食が丸ごと消えた話である。「ああ、はい」という何気ない相づちが会話の入口になり、そこから信仰の質問、店長の悪口、その場での祈り、店員の巻き込みへと10分かけて転がっていった。海外の反応は「『結構です』と言って歩き続けろ」という助言と、自分も同じ場面で固まったという告白に、きれいに二分された。厳しい意見も少なくなかったが、その多くは投稿者を責めるというより、断るのは技術であって性格ではない、という指摘だった。ちなみに、フレンチオニオンスープはまだ誰にも食べられていない。

元スレッド: 昼食中に見知らぬ女性に返事をしてしまってやらかした

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