「そのソファを入れるならテレビも買い替えないと」父の「金具を買えばいいだろ」で崩れた20年の思い込み

「そのソファを入れるならテレビも買い替えないと」父の「金具を買えばいいだろ」で崩れた20年の思い込み SNS・デジタル

「そのソファを入れるなら、テレビも買い替えないとね」。リビングの模様替えを両親と相談していた20歳が、何も考えずに口にした一言だった。母は「うちのテレビ、まだ新しいけど?」と首をかしげ、父は「壁に掛けたいなら、金具を買えばいいだけだろ」とあっさり返す。その一言で、投稿者の中に20年ぶん積み上がっていた「常識」が音を立てて崩れた。テレビについて、ずっと勘違いしていたことがあったのだ。

※注:「シムズ4」は、自分で家を建てて家具を配置し、そこに住む人の暮らしを動かしていく人生シミュレーションゲーム。家具カタログから好きな品を選んで部屋に置いていく遊び方が特徴で、世界中に長年のファンがいる。「壁掛け金具(テレビブラケット)」は、テレビを壁に取り付けるための金属の器具のこと。

何をやらかした?

📌 テレビを自分で買ったことがない20歳が、リビングの模様替えの相談中に「そのソファを入れるならテレビも買い替えないと」と口走ってしまう。理由を聞かれて説明したのは「うちのテレビは台に置くタイプだから、壁に掛けるなら壁掛けタイプのテレビに買い直さないといけない」。父の「金具を買えばいいだけだろ」の一言で判明したのは、シムズ4のやり込みが原因で「テレビにはスタンド付きの商品と壁掛け用の商品の2種類があって、買うときにどちらかを選ぶ」と人生のほとんどの期間ずっと信じ込んでいたこと

事の発端

20歳、テレビを自分で買ったことがない

投稿者は20歳。これまでの人生で、自分でテレビを買ったことは一度もない。家にあるテレビは親が選んで親が買ってきたもので、気がついたときにはもう組み立てられて台の上に載っていた。

考えてみれば、これはそう珍しいことでもない。テレビは10年に一度買い替えるかどうかの家電で、しかもその一度はたいてい親がやる。成人してしばらく経っても「テレビを自分で選んで買った経験がない」人はいくらでもいる。投稿者もその一人だった。ただ、その空白に何が入り込んでいたかが問題だった。

模様替えの相談から、何気ない一言

ある日、投稿者は両親とリビングの模様替えについて話していた。家具の位置を変えようという話の流れで、母が「ついでにソファも新しくしようか」と言い出す。

投稿者は深く考えず、冗談まじりにこう返した。「いいね。でもそのソファを入れるなら、テレビも買い替えないといけないよ」

本人としては、家具の配置まで先読みした気の利いた指摘のつもりだった。

やらかしの一部始終

「うちのテレビ、まだ新しいけど?」

母は困惑した。それもそのはずで、この家のテレビはかなり新しい。壊れてもいないし型落ちでもない。買い替える理由がどこにも見当たらない。

そこで投稿者は、自分の中では完全に筋の通っている説明を始めた。あの大きさのソファをリビングに収めるには、テレビを台から下ろして壁に掛けるしかない。だから今のテレビでは駄目で、買い替えが必要になる——と。

父の一言で、前提がひっくり返る

それを聞いた父の返事は、ひどくあっさりしたものだった。「壁に掛けたいなら、壁掛け金具を買えばいいだけだろ」

ほんの一言である。ところがこの一言で、投稿者の頭の中に長年当たり前の顔で居座っていた前提が、根元からひっくり返った。金具を買えばいい。つまり、今そこにあるテレビをそのまま壁に掛けられる、ということになる。

犯人はシムズ4だった

投稿者はそこで、自分がなぜ「買い替えないといけない」と思い込んでいたのかに思い当たった。テレビを自分で買った経験が一度もないところに、シムズ4をかなりの時間やり込んでいたのが重なったせいだ。

このゲームの家具カタログでは、テレビは置き方ごとに別々の商品として並んでいる。床や台に置くテレビと、壁に取り付けるテレビは、見た目がよく似ていても中身は別のアイテムだ。プレイヤーは部屋を作るとき、そのどちらを買うかを最初に選ぶことになる。

投稿者は人生のほとんどの期間、現実の家電売り場も同じ仕組みだと思っていた。同じ型番のテレビに「スタンド付き」と「壁掛け用」の2バージョンがあって、買う人はどちらかを選ぶ。だから壁に掛けたくなったら、壁掛け用のほうをもう一度買い直すしかない。そう信じていたのである。

その後

本当のテレビ売り場の仕組み

現実の答えは、拍子抜けするほど簡単だった。市販のテレビはほとんどの機種で、最初から箱の中にスタンドが同梱されている。取り付ければそのまま台の上に置ける。そして背面には、壁掛け金具を留めるためのネジ穴が最初から用意されている。壁に掛けたくなったら、テレビはそのままで、別売りの金具だけ買い足せばいい。

このネジ穴の位置には世界共通の決まりがあって、VESA(ベサ)規格と呼ばれている。テレビの背面に正方形に並んだ4つのネジ穴のことで、穴と穴の間隔が画面の大きさや重さに応じて何種類か用意されている。金具を買うときは、自分のテレビのサイズと重量に合った規格のものを選ぶ。話としてはそれだけだ。

つまり「2種類のテレビ」というものは存在しない。あるのは「1種類のテレビ」と「別売りの金具」だった。

掲示板に告白したら、告白大会になった

投稿者はこの勘違いを海外の掲示板に書き込んだ。「ゲームのやりすぎで、テレビには2種類あると思い込んでいた」という、自分でも笑うしかない告白である。

投稿には1000を超える賛同が集まった。ただ、集まったのは笑いだけではなかった。コメント欄には「自分も大人になるまでこう思っていた」という別ジャンルの勘違いが次々と書き込まれ、いつのまにか各自の思い込み告白大会が始まっていたのである。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
これ、大人版の「茶色い牛からはチョコレートミルクが出る」だ。英語圏の子どもが一度は通る勘違いの定番なんだけど、まさか20歳版にお目にかかれるとは思わなかった。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
え、出ないの? 冷蔵庫にあるあれ、ずっとそういうものだと思ってたんだけど。今この瞬間、人生観が結構な勢いで揺れてる。

3. やらかし名無しさん(>>2への返信)
出るに決まってる。ついでに言うとピンクの牛からはイチゴミルクが出る。これは世界の常識なので、そこだけは疑わなくていい。

4. やらかし名無しさん
「シムズ4をかなりやり込んでいた」の一行が一番面白い。この話の筋が全部その一行だけで説明できてしまうのがすごい。原因の自己申告として完璧すぎる。

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
シムズのカタログだと床置きテレビと壁掛けテレビは完全に別アイテムだからね。あれを何百時間も触ってたら、現実もそうだと思い込むほうが自然まである。理屈としては一本通ってる。

6. やらかし名無しさん
実は完全に的外れでもない。ごく一部だけど、スタンド専用・壁掛け専用と用途が決まっている機種は本当にある。ただ大半のテレビは箱にスタンドが入っていて、壁に掛けたい人だけ金具を別で買い足す形。背面のネジ穴はVESAという世界共通の規格で決まっていて、正方形に並んだ4つの穴の間隔が画面サイズと重さに応じて何種類かある、というだけの話。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
金具選びで見るのはそのネジ穴の間隔と耐荷重の2点だけ。むしろ難関は壁のほうで、日本の家だと石膏ボードに直接ネジを打つと数か月後にテレビごと落ちる。柱や下地の入っている位置を探すところが一番の山場になる。

8. やらかし名無しさん
これはやらかしというより「今日初めて知ったこと」枠だと思う。でも面白い。みんなが常識だと思っていることを人はどこで知るのか、って考えたことがなかった。誰だって、どこかで一度は初めて知るわけで。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
昔読んだ漫画に「毎日1万人が、みんなが知っていることを初めて知る。だから笑うんじゃなくて、その1万人と一緒に喜べ」っていう回があってさ。この投稿はまさにその1万人のうちの1人だと思う。

10. やらかし名無しさん
自分は20代半ばまで、ピクルスがキュウリを漬けたものだと知らなかった。食卓にピクルスは出るのに、なぜかキュウリそのものは一度も出ない家で、話題に上がらなかったんだと思う。ずっと「ピクルスという独立した食べ物」だと思っていた。気づいたときはさすがに落ち込んだ。

11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
じゃあ英語で「パプリカ」といえば赤ピーマンを乾かして粉にした香辛料のことだ、と知る日もそう遠くないね。

12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
……その事実、こんなところで知りたくなかった。今日はもうこのページを閉じて寝ることにする。

13. やらかし名無しさん
職場に「姫リンゴの木はカニが植えたものだ」と本気で信じている人がいた。英語だとクラブアップル、確かに頭にカニ(crab)が付いてはいるんだけど、そこから「カニが植樹して回っている」まで一気に行ける発想力のほうがすごい。

14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
カニが果樹を植えて回ってくれる世界、普通に住みたい。海辺から順に果樹園が広がっていく光景を想像したら、真実よりそっちのほうがよほど夢がある。

15. やらかし名無しさん
気持ちはわかる。この前テレビを買ったとき、同じ型番なのに「中央に太い脚が1本のタイプ」と「両端に脚が2本のタイプ」の2種類から選ばされた。ちなみにその後で結局壁に掛けたので、あのとき悩んだ時間は完全に無駄になった。

16. やらかし名無しさん
面白いのは、パソコンのiMacが本当にそういう売られ方をしていたこと。スタンド一体型か、壁掛け金具を付けられるタイプかを、注文の時点で選ぶ方式だった。投稿者の思い込み、対象がテレビじゃなければ正解だったわけで。

17. やらかし名無しさん
バカにする流れにはしないでほしい。誰にでも知識の穴はあるし、それが他の人には当たり前すぎることだったりする。20歳ならなおさら、まだ自分で買っていない物のほうが世の中に多い年齢でしょ。

18. やらかし名無しさん
逆パターンもあると思う。実家のテレビが壁に掛かっている家で育った友人は、一人暮らしを始めるまで「テレビは壁に付いているもの」だと思っていて、箱から出てきたスタンドを見て「これは何のオプション?」と真顔で聞いてきた。

19. やらかし名無しさん
自分は壁掛け金具まで買ってから、賃貸で壁に穴を開けられないことに気づいて返品した。テレビの知識より先に、契約書を読む習慣のほうが足りていなかった。

20. やらかし名無しさん
20歳のうちに気づけたのは運がいいと思う。家電量販店で「壁掛け版のほうはありますか」と店員さんに聞いてから知る未来だってあったわけで。しかも家族の前で済んだのなら、これはかなり安い授業料。

まとめ

テレビを自分で買ったことがない20歳が、ゲームの家具カタログをそのまま現実の売り場だと思い込んでいた話。答えは「テレビは1種類、壁に掛けたい人だけ金具を別に買う」という、拍子抜けするほど簡単なものだった。コメント欄は投稿者を責める空気にはならず、ピクルス、パプリカ、茶色い牛と、それぞれの「大人になってから知った常識」の告白が次々に並んだ。誰の頭にも、まだ崩れていない思い込みが一つや二つは残っている。次に崩れるのは、たぶんこれを読んでいる側の番だ。

元ソース: テレビにはどれも2つの違う種類がある、とずっと思い込んでいた

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