ジムに行く前だから、ちゃんと作るのは面倒だ——そう考えて、冷蔵庫にあるものを適当につまんで夕食にすることにした。ところがその夜の冷蔵庫は、たまたま発酵食品ばかりが揃っていた。発酵させた辛口のペパロニ200グラム、ギリシャヨーグルト、そして自家製の炭酸飲料を仕込むために育てている生姜の種。2時間後、投稿者は熱いシャワーの下で腹を抱えることになる。
※注:「ジンジャーバグ」は、自家製の炭酸飲料を作るために、生姜と砂糖と水を混ぜて発酵菌を育てておく“種”のこと。パン作りの天然酵母を生姜でやるようなもので、毎日えさ(すりおろした生姜と砂糖)を足して元気に保つ。「ミューズリー」はオーツ麦にドライフルーツやナッツを混ぜたシリアル。「キラーパイソン」はオーストラリアの定番駄菓子で、蛇の形をした30センチほどの細長いグミである。
何をやらかした?
📌 ジムに行く前の夕食を面倒がり、冷蔵庫の残り物で済ませた投稿者。発酵させた辛口ペパロニ200グラムを一人で平らげ、ギリシャヨーグルトとミューズリー、締めに蛇の形をした巨大グミを追加してソファで寝落ち。2時間後、腹が石のように硬く張った状態で目を覚まし、午前1時半、熱いシャワーの下でげっぷとおならを繰り返す羽目になった
事の発端
ジムの前だから、軽く済ませるつもりだった
その夜、投稿者はジムに行く予定だった。運動の前にきちんとした食事を作るのは面倒くさい。かといって空腹のまま行くのも避けたい。そこで出した結論が「冷蔵庫にあるもので軽く済ませる」という、誰もが一度は選んだことのある手抜きの道だった。
冷蔵庫を物色して最初に手が伸びたのが、地元で作られている発酵させた辛口のペパロニ(唐辛子を効かせたサラミの一種)の残り200グラム。にんじんと、ひよこ豆をすりつぶしたフムスも添える。ここまでなら、少し塩気が強いだけの普通のつまみである。
相手が断ったので、200グラムは全部ひとりの腹に入った
もともとは、パートナーと二人でつまむつもりだった。ところが相手はいらないと言う。断られてしまえば、残るのは一人で食べきるという選択肢だけだ。投稿者は当たり前のように200グラムを完食した。ここが最初の分岐点である。
ところが、それでもまだ物足りない。投稿者はギリシャヨーグルトにミューズリーを入れた一杯を追加した。ヨーグルトも発酵食品だが、このときの本人の頭にあったのは「タンパク質がしっかり摂れる、なかなか良い食事だ」という満足感のほうだった。
やらかしの一部始終
発酵ジンジャーに餌をやりながら、ヨーグルトを流し込む
ヨーグルトを食べている最中、投稿者は台所でもうひとつの作業をしていた。自家製の炭酸飲料を作るために育てている発酵ジンジャー、いわゆるジンジャーバグへの餌やりである。生姜と砂糖を足して、スプーンでよくかき混ぜてやる。ここまでは、発酵飲料を仕込んでいる人なら毎日やっている習慣にすぎない。
問題は、かき混ぜたそのスプーンを舐めたことだった。本人が後から思い返して「あれで元気いっぱいの発酵菌をたっぷり自分の中に追加してしまった」と書いているとおりである。そして仕上げに、ご褒美として蛇の形をした巨大グミを一本。砂糖の追加投入である。腹はいっぱい、満足感も十分。投稿者はジムに行くことなく、そのままソファで眠りに落ちた。
2時間後、腹が石のように硬くなっていた
目が覚めたのは2時間後。そのときにはもう、これまでに経験したことのない不快感が腹の中に居座っていた。腹はぱんぱんに張り、押すと硬い。投稿者いわく、助けを呼ぶかどうかを本気で考え、自分で自分を説得してどうにか思いとどまったほどの状態だった。
とりあえず熱いシャワーを浴びながら、げっぷとおならが止まらない体をなだめる。次に試したのが、意図的に吐いてしまう作戦だった。ここまでくれば一度出してしまうのが正解だろう、という判断である。ところが出ない。本人の表現を借りれば、胃が痛すぎて完全に封鎖されてしまっていた。
痛み止めという手もあるが、これも封じられていた。以前に胃の粘膜を痛めた経験から、胃が荒れているときに解熱鎮痛剤を飲むと事態が悪化するだけだと学んでいたからだ。打つ手がない。
その後
ジムに行くはずだった夜、投稿者は午前1時半にソファの上でのたうち回っていた。痛みから気を逸らすために、自分の惨状を文章にして掲示板に投稿する。締めの一行は「S.O.S. 今回は本当にやってしまった」だった。
コメント欄には、同情よりも先に世界各国の対処法が押し寄せた。重曹を溶かした水、ガス抜きのヨガのポーズ、活性炭のサプリ、フェンネルのお茶、ガム。投稿者はそのうちのいくつかを実際に試し、経過を逐一報告している。重曹水については「噂どおり本当にまずい。今のところげっぷの回数が増えただけ」との感想。午前3時37分の時点でもまだ耐え続けており、「せめてこのげっぷはペパロニの匂いがするだけだし、近くに嗅がされる人間もいない」と、わずかな救いを見つけようとしていた。
ちなみに、コメント欄で一番盛り上がったのは体調の心配ではなく「キラーパイソンとは何なのか」という一点だった。オーストラリアでは誰もが知っている蛇型のグミなのだが、他の国の読者にはまったく通じない。投稿者は痛みに耐えながら写真つきで解説する羽目になり、話題は「グミのことを飴と同じ呼び方でひとくくりにするのはオーストラリアだけなのか」という、腹痛とは何の関係もない言葉談義へと流れていった。
なお本人は結局、助けを呼ばずに一晩を耐えきっている。ただしこれは「我慢が正解だった」という話ではない。腹の張りや痛みがいつまでも引かないなら、素直に相談したほうがいい類の症状ではある。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
昔、家庭用のキットでビールを仕込んだことがある。はちみつとブルーベリーの黒ビールだ。他の瓶が発酵を終えたのに2本だけ中身が濁ってぐるぐる渦を巻いていて、見るからにダメだったから捨てるつもりでいた。ところが居合わせた友人が「飲む」と言い出した。やめとけと言ったのに栓を開けて飲み始め、数分後に「帰る」とだけ言って出て行った。数時間後に電話がかかってきて、運転中に噴水みたいに吐いた、フロントガラスとダッシュボードが全部はちみつブルーベリー味になった、と。発酵はまだ続いていたわけだ。うちで吐かれなくて本当に良かったと思っている。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
今の自分がまさにその状態です。帰りたいし吐きたい。悲しいことにもう家にいるし、吐こうとしても何も出てこないんですが。お友達には心から同情します。片づける場所があなたの家じゃなかっただけ、不幸中の幸いでしたね。
3. やらかし名無しさん
食べているときは最高なのに、数時間後に深く後悔することになる食事というのは誰にでもある。今夜のあなたはたまたま、その最果てに立っているだけだ。どうか一刻も早く楽になりますように。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
いや、その手の後悔の犯人はたいてい深夜のジャンクフードでしょ。この人のは火薬を一口飲み込んでから、火のついたマッチを追いかけで流し込んだようなものだよ。同じ扱いにしてはいけない。
5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
まさにその表現がしっくりきます。今の自分、腹だけ風船みたいに膨らんで目を白黒させている、昔のドタバタアニメのキャラそのものだと思う。
6. やらかし名無しさん
ヨガのガス抜きのポーズが効くかもしれない。仰向けに寝て、片膝ずつ胸に引き寄せていくやつです。とりあえず爆発だけはしないように祈っています。
7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
藁にもすがる気持ちなので、床に転がってやってみます。爆発しないことについては、自分でも本気で祈っているところです。
8. やらかし名無しさん
重曹を小さじ1杯、ぬるま湯に溶かして飲むといい。まずいけれど、人生で一番のげっぷが出ることは保証する。胃の中で反応してガスを一気に上へ逃がす、というのが昔からある家庭の手当てだ。
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
ただし必ず量を計ること。目分量で大さじ一杯やると、今度は下から別の大惨事が始まる。経験者として言っている。
10. やらかし名無しさん(>>8への返信)
重曹とお湯、さっそく試してみました。噂どおり本当にまずいですね。今のところげっぷの回数が増えただけですが、長い目で見れば効いてくれると信じています。
11. やらかし名無しさん
自分ならこういうときは活性炭のサプリを飲む。手元になければ、その場で軽く跳ねるだけでもげっぷが出やすくなるので試してみてほしい。見た目は最高に間抜けだけど、深夜なら誰も見ていない。
12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
そういうものが家にあれば良かったんですが、胃薬すら切らしているうえ、もうすぐ午前2時でどこの店も開いていないんです。手持ちの装備だけで戦うしかありません。
13. やらかし名無しさん
キラーパイソンというのが食べ物として何なのかは分からないけれど(蛇のほうなら分かる)、とにかくお大事に。もし動けるなら、少し歩き回ると胃腸が動いて楽になることがあります。それも無理そうなら、床に膝をついて胸を床につけ、お尻だけ高く上げる姿勢を試してみて。たまったガスが上に抜けやすくなる体勢です。
14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
本当にありがとうございます、その助言のとおりにやってみます。キラーパイソンというのは、蛇の形をしたやたら長いグミのお菓子のことです。
15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
よし、これで謎は解けたな。「投稿者さん、チャズルワジットって何ですか」「ああ、でかいスニーズルワーフのことだよ」くらいの説明で完全に理解した。
16. やらかし名無しさん
ガムを噛むと消化管が動いて、たまったガスが早く抜けていくことがある。ただし噛んでいる間に空気を飲み込みすぎないように、というのが条件だけど。
17. やらかし名無しさん
フェンネルシード(ウイキョウの種。カレー屋のレジ横に置いてある口直しのあれ)が家にあればお茶にするといい。味は正直おいしくないけれど、腹の張りとガスにはよく効くと言われている。
18. やらかし名無しさん
一日置いたご飯をうっかり食べてしまったときのことを思い出した。20分ほどで炭酸飲料を4リットル一気飲みしたような状態になって、数秒おきにげっぷをしながら1時間のたうち回った。最後に体が胃の中身を全部外に出す決断をしてくれて、ようやく解放された。しかもそれ、前の胃トラブルが治った翌日の出来事だった。
19. やらかし名無しさん
自分の最悪の記録は、見つけた地ビールの4本パックを一人で空けた夜。緑茶とジャスミンと柚子と乳糖の入ったサワーエールで、味はめちゃくちゃ良かった。ただし自分は乳糖不耐症で、その事実をおいしさの前に見なかったことにした。その夜は一睡もしていない。おならを信用できる段階を、とっくに越えていたので。
20. やらかし名無しさん
フライトの前日の夕食に、7割がひよこ豆みたいな特大サラダを食べたことがある。翌日の機内は控えめに言って地獄だった。もう二度と豆と飛行機を同じ24時間に入れないと決めている。
21. やらかし名無しさん(>>20への返信)
つまり機内で、自分が一番強い存在だと乗客全員に知らしめたわけだ。誰も反論できない密室で格付けを済ませるのは、たしかに効率がいい。
まとめ
ジムの前に手を抜いた夕食が、発酵ペパロニ・ヨーグルト・発酵ジンジャーをかき混ぜたスプーン・砂糖のグミという、腹の中で気体を作るのに都合が良すぎる組み合わせになっていた——という、被害者が本人しかいないやらかし。コメント欄では同情より先に対処法が飛び交い、重曹水、ガス抜きのポーズ、活性炭、フェンネル茶、ガムと、各国の民間療法の見本市になった。そこへ「自分もやった」という告白が次々と積み上がっていくのがこの手のスレのいいところで、読み終わるころには、冷蔵庫の残り物で夕食を済ませるときに一度だけ立ち止まる気になっているはずだ。
元ソース: 自分を発酵爆弾に変えてしまった話

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