恋人の両親と初めて囲む夕食の席。気の利いた冗談でひとつ「面白い人」の印象を残したい――そう考えた男性が選んだネタは、皿の上のベイクドポテトを「見たことのない謎の食べ物」として扱うことでした。ところがこのボケ、誰にも冗談だと気づいてもらえず、引っ込めるタイミングを完全に失ってしまいます。妙にかしこまった語り口で綴られた、2015年の海外掲示板の伝説的な告白です。
※注:ベイクドポテトは、ジャガイモを皮ごとオーブンで焼いた料理。欧米の家庭の夕食ではごく定番の付け合わせです。
何をやらかした?
📌 恋人の両親との初めての夕食で、ウケを狙って「ジャガイモを知らないふり」をした男性。冗談だと気づかれず、認めるのも恥ずかしくて「生まれてこのかたジャガイモという言葉すら聞いたことがない」と言い張り続けた結果、父親を激怒させて家から追い出された。
事の発端
人生2人目の恋人から「夕食へのご招待」
投稿者の書き出しは「申し上げておきますが、今晩、私はひどい過ちを犯しました」。全編この調子の、やたらとかしこまった文体です。
ある日、恋人(投稿者いわく「申し上げておきますが、生涯でまだ2人目の恋人」)から、彼女の両親との夕食に「ご招待」されました。投稿者は「大いに仰天し、緊張し、恥じらった」そうです。とはいえ、これは避けては通れない道。覚悟を決めて出かけていきました。
「面白い人」と思われたい
ご両親への挨拶は、本人いわく「感じよく」済み、滑り出しは上々でした。そこで投稿者の頭に、ある考えが「ひっぱたくように」飛び込んできます。ここでひとつ冗談を披露して、楽しい人物として覚えてもらおう、と。
食卓にベイクドポテトが並んだのを見て、ひらめきました。ジャガイモが何なのか知らないふりをしたら、きっと面白いに違いない。
やらかしの一部始終
「これは大変興味深い。何ですか?」
「さて、申し上げましょう。これが見事に裏目に出たのです」
ジャガイモが皿に載ると、投稿者はさっそく演技を始めました。困惑と、控えめな驚きと、好奇心と、強い関心が入り混じった表情を作ってみせたのです。ご両親は様子がおかしいことに気づき、戸惑った顔をしましたが、何も言いません。そこで投稿者は切り出しました。「これは大変興味深い。何ですか?」
二人はじっと投稿者を見つめ、母親が答えます。「ベイクドポテトよ」。投稿者は「ほう、興味深い。ベイクド……何でしたっけ?」と聞き返し、母親は「ポテト。ジャガイモよ」。投稿者は「『ジャガイモ』ですか。なるほど興味深い。ジャガイモなんて聞いたこともありません。なかなかおいしそうですね」と続けました。
冗談だと言い出せなくなる
ところが、ご両親はこれを冗談だと受け取りませんでした。本当にジャガイモを知らないのだと思ってしまったのです。ここで「実は冗談でした、しかも滑りました」と認めたら、自分は恥と屈辱と落胆と嫌悪にまみれるだろう。そう考えた投稿者は、冗談ではなかったことにして、ジャガイモを知らない人物を演じ切ると決めました。
「本当にジャガイモを知らないの? 聞いたこともないの?」と、ご両親は心底信じられない様子で尋ねます。投稿者は話を合わせ、「はい、ジャガイモという言葉は一度も耳にしたことすらありません。食べたことがないどころか、その単語を聞いたこともないのです」と答えました。
このやり取りがしばらく続き、恋人は投稿者の奇行に困惑し、恥ずかしそうにしていました。そして皮肉なことに、投稿者が「知らない」と言い張れば言い張るほど、ご両親は「こいつ、本当は知っているな」と思い始めたのです。
「もうたくさんだ。認めろ」
「申し上げておきますが、この時点で私は100%やり切るしかありませんでした」
投稿者が頑として認めないので、とくに父親がいら立ち始めます。ついに父親は「もうたくさんだ。ふざけてるんだろう。認めろ」と詰め寄りました。投稿者の返事は「お言葉ですが、今日まで私はジャガイモというものを聞いたことがありませんでした。何かの食べ物だということ以外、今もよく分かっておりません。これ以上何と申し上げればよいのか」。
父親の不機嫌は頂点へ。そこで投稿者は、ジャガイモをひと口食べてみることにしました。そして口に入れた瞬間、甲高い声を上げて言いました。「味がとても奇妙です!」
ここで父親が怒鳴り始め、母親は「あなた、何をしてるの?」と繰り返し、恋人は別の部屋へ行ってしまいました。
その後
最終的に父親は「俺の家から出ていけ」と言い放ちました。それでも投稿者は、ジャガイモを聞いたことがなかったというだけでこんな扱いをするのは理不尽です、と抗議したそうです。「申し上げておきますが、父上はそれを快くは受け取られませんでした」。
帰宅後も投稿者は、恋人へのメッセージで「本当にジャガイモが何なのか知らないんだ」と言い続けています。ここから抜け出す道はただ一つ、ご両親に「この男は本当にジャガイモを知らない」と信じてもらうことだけ、というのが本人の見立てです。
「始めなければよかったと思っています。でも、もう引き返せません。どのみち彼女には振られると思います」。投稿はそう締めくくられていました。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
今度は彼女を自分の両親に会わせろ。お前の親父さんが彼女をこっそり呼んで「向こうの家の夕食でジャガイモは出たかい?」と聞く。彼女が「はい」と答えたら、親父さんは青ざめて「あの子には近づけないようにしてきたのに…」とつぶやき、二度とその話はしない。これで家族ぐるみの設定になる
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
名案だけど、それは彼女にまだ振られていなければの話だな。本人も「どのみち振られると思う」って書いてるし、自分の親に紹介する日が来るかどうか…
3. やらかし名無しさん
この件を問い詰められたら、今度は「そんな夕食などありませんでした」と同じ熱量で言い張れ。ジャガイモを知らない男から、夕食そのものを知らない男に昇格だ
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
ここまで来ると、それが一番まともな策に思えてくるのが怖い。退路はとっくに自分で断ってるもんな
5. やらかし名無しさん
お詫びのしるしに、ジャガイモの花束を贈るといいよ。花屋で「ジャガイモで」って注文するところから修行が始まる
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
添えるカードには「どうぞ“ジャガイモ”をお楽しみください」と書くこと。ジャガイモにだけ引用符を付けて、まだ実在を信じきれていない感じを出すのがポイント
7. やらかし名無しさん
この掲示板にはできた頃からいるけど、ここまでバカバカしい話はこのサイト全体でも読んだことがない。なぜだ。なぜなんだ投稿者。いや、けなしてるんじゃない。正直ちょっと感心してる
8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
作り話か本当かなんて、もうどうでもよくなる領域に入ってるのがすごいよ。真偽を気にしないで読めた告白はこれが初めてかもしれない
9. やらかし名無しさん
彼女に別れを切り出されたら、「別れとは何ですか?」と聞き返せ。最後まで貫いて、格の違いを見せつけてやるんだ
10. やらかし名無しさん
「ジャガイモという言葉は一度も耳にしたことすらありません」で吹き出した。耳にしたことすら、ない。人生で一度も。どんな秘境で育ったんだよ
11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
「食べたことがない」で止めておけばまだ通ったかもしれないのに、「単語すら聞いたことがない」まで盛ったのが致命傷だと思う。そこで一気に嘘くさくなった
12. やらかし名無しさん
滑ったボケを「冗談でした」と認めるくらいなら、交際ごと賭ける方を選んだってことか。まあ結果的に、忘れられない面白い人にはなれたんじゃないか
13. やらかし名無しさん(>>12への返信)
「生涯でまだ2人目の恋人」ってわざわざ書いてあったけど、なんとなく理由が分かった気がする
14. やらかし名無しさん
家を追い出されるときに「ジャガイモを聞いたことがないだけで、この扱いは理不尽です」と抗議してるところが一番好き。最後まで礼儀正しいのが余計におかしい
15. やらかし名無しさん
文体がずっと妙にかしこまってるのが最高。詩でも読んでるみたいな不思議なリズムがあって、真顔で読み進めるほど笑えてくる
16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
「申し上げておきますが」が出てくるたびに身構えるようになった。この人がこれを言うと、必ず事態が一段悪くなる
17. やらかし名無しさん
ジャガイモを知らないふり自体が面白いんじゃないんだよな。そのボケを貫いたせいで、大人2人が本気で怒り出すまでの気まずさが面白い。会って1時間で恋人の両親に嫌われた理由が「ジャガイモを知らないふりをしたから」って、これ以上くだらなくて無害な理由はなかなか無いぞ
18. やらかし名無しさん
『となりのサインフェルド』(90年代の米国の人気コメディドラマ)にそのまま出てきそうな話。見栄で始めた小さな嘘を意地で引っ込められなくなって、どんどん大ごとになっていくあの感じ
19. やらかし名無しさん
作り話だったとしても全然かまわない、大好き。ジャガイモを「知らない」というだけで、人がここまで怒るっていう構図そのものがたまらない
20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
最初は両親の怒り方が大げさすぎると思ったけど、このスレで投稿者に本気でイラついてる人の多さを見て納得した。ジャガイモは人を怒らせる
21. やらかし名無しさん
こうなったら100%やり切るしかない。「実はうちは代々ジャガイモを一切口にしない、ものすごくマイナーな宗派だった。両親が今まで黙っていた」と後から打ち明けろ。フライドポテトはパンでできていると教わって育った、まで付け足せば完璧
22. やらかし名無しさん(>>21への返信)
その場合、両家の顔合わせまでに投稿者の両親にもしっかり口裏を合わせてもらわないといけない。準備がジャガイモ1個の冗談の規模じゃない
まとめ
ウケ狙いの小さなボケが滑り、それを認めるのが恥ずかしくて嘘を重ねた結果、恋人の父親を激怒させて家から追い出されてしまいました。海外の反応は「引き返せないならいっそ設定を盛れ」と悪ノリする声が大半で、作り話かどうかはもうどうでもいい、と楽しむ人も多数。滑った冗談は、傷が浅いうちに「冗談でした」と笑って引っ込めるのがいちばん安上がりなのかもしれません。

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