「ごめん、君の名前ってサリーだよね?」カフェで一時間話した相手が別人だった話

「ごめん、君の名前ってサリーだよね?」カフェで一時間話した相手が別人だった話 恋愛

午後3時、待ち合わせのコーヒーショップに女性が入ってきて、こちらを見て手を振った。相手の分のコーヒー代を払い、向かい合って座り、一時間ほど楽しく話した。何もおかしなところはない初デート——のはずだった。スマホの画面に「不在着信5件」が並んでいるのに気づくまでは。

※注:アメリカの出会い系アプリでは、初対面の待ち合わせを昼間のカフェなど人目のある場所にするのが定番で、実際に会うまで電話番号を交換しないことも多い。つまり当日の手がかりは、アプリに載っている数枚の写真だけになりがちである。この話はそこが土台になっている。

何をやらかした?

📌 アプリで約束した相手と会ったつもりが、まったくの別人だった。しかも相手の女性も、こちらを「自分がアプリで約束した男性」だと思い込んでいた。同じ時刻、同じコーヒーショップで、二組の待ち合わせが真横に並んでいたのである。一時間後に気づいたときには、両方のデートが同時に終わっていた。

事の発端

数年ぶりに再開したアプリ

投稿者は29歳、IT関係の仕事をしている男性。何年も恋愛から離れていて、出会い系アプリを再開したのはほんの数週間前だという。「正直、まったく慣れていない」と本人も前置きしている。アプリで知り合ったのは、彼と同じくアジア系で、ソフトウェア開発の仕事をしている女性。記事では仮にサリーと呼んでおく。やり取りは順調に進み、日曜の午後3時、街のコーヒーショップで初めて顔を合わせることになった。

3時ちょうどに、手を振って入ってきた人

約束の時間ぴったりにドアが開き、アジア系の女性が店に入ってくる。彼のほうを見て、にこりと笑って手を振った。彼は立ち上がって迎え、カウンターで彼女の分のコーヒー代も払った。相手が笑顔で手を振ってきたのだから、当然その人である。ここまでの流れに、疑う余地はどこにもなかった。

やらかしの一部始終

「写真と印象が違う」に、都合よく説明がついてしまった

席についてすぐ、彼は小さな引っかかりを覚えている。アプリのプロフィール写真と、目の前にいる人の印象がどうも違う。ところが、そこで立ち止まれなかった理由がいくつも重なった。目の前の女性は職業がソフトウェア開発で、しかも勤め先が、サリーが言っていた会社と完全に一致していたのである。仕事の話をしても引っかかるところがなく、会話は普通に続いた。彼は「写真の写り方なんて、その日の光や化粧で変わるものだし」と自分を納得させ、そのまま話を続けた。そして——ここが後でコメント欄の総ツッコミを浴びることになるのだが——二人は最後まで一度も名乗り合わなかった。「はじめまして、○○です」の一言がないまま、一時間が過ぎた。

不在着信5件

ふとスマホを手に取った彼は、そこで固まる。サリーからの不在着信が5件。そして「あなたが今、店で別の女性と一緒にいるのを見た」という、はっきり怒っているメッセージ。頭が真っ白になった彼は、向かいの女性におそるおそる尋ねた。「あの……ごめん、君の名前って、サリーだよね?」返ってきた答えは「ううん、違うけど」だった。血の気が引く音が聞こえた、と彼は書いている。

彼女が待っていたのは「ケビン」

そこから二人で話を突き合わせて、勘違いをしていたのが彼だけではなかったことが判明する。目の前の女性——仮にミシェルとしておく——のほうも、彼のことを「ケビン」という、アプリで約束していた別の男性だと思い込んでいた。つまり二人は、同じ日の同じ時刻に、同じコーヒーショップで、それぞれ違う相手と会う約束をしていた。そして入口で目が合った瞬間、お互いを「その人」だと確定させてしまったのである。どちらかの不注意というより、二つの勘違いが寸分の狂いもなく噛み合った結果だった。

その後

彼はすぐにサリーへ連絡を取り、人違いだったことを説明して謝った。だが返ってきたのは「もう一度会う気はない」という短い答え。目の前で他の女性とコーヒーを飲んでいた一時間は、あとからの説明で消せる長さではなかった。

ならばと、彼は目の前にいるミシェルに「よければ、あらためて一度会いませんか」と聞いてみる。こちらの答えも「ごめんなさい、さすがに気まずすぎて」だった。午後3時から4時までのたった一時間で、二人分の可能性が同時に閉じたことになる。

本人の弁によれば、これで失敗したデートは4回目。数日前にも別の相手との2度目のデートがうまくいかなかったばかりで、投稿は「アメリカ北西部のこのあたりで相手を探すのは本当にきつい」と力なく締めくくられていた。ちなみに、すっぽかされた形になったケビンがその後どうなったかは、最後まで語られていない。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
一時間も向かい合って話していて、お互い一度も名前を呼ばなかったってことだよな。逆にどうやったらそれが成立するのか、そっちのほうが気になってしまう。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
でも入口で目が合って向こうが手を振ってきたら、その時点で本人確定にしないか。あそこで「念のためお名前を」って聞き返すほうが、初対面としてはよっぽど勇気がいると思う。

3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
自分は初デートで緊張しすぎて、二時間まるまる相手の名前を一度も口に出さずに帰ったことがある。人違いじゃなかったから助かっただけで、条件が揃っていたらこの投稿者と同じ側に立っていた。

4. やらかし名無しさん
ミシェルさんもまったく同じ勘違いをしていた側なのに、そこで「気まずいから」と断るのはちょっと薄情な気がする。おあいこなんだから一緒に笑ってもよかったのでは。

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
たぶんそれ、元から次に会う気がなかったところに、ちょうどいい断り文句が転がってきただけだと思う。「気まずいから」は角が立たない断り方の定番でもあるし。

6. やらかし名無しさん
この話で一番忘れられている人物がいる。ケビンだ。同じ時間に同じ店で待っていて、誰も来なかったケビンは今どうしているんだ。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
ケビンはたぶん「すっぽかされた」と思い込んだまま、その日の夜に枕を濡らしている。四人のうち唯一、何ひとつ間違えていないのに一番損をしているのがケビンなんだよな。

8. やらかし名無しさん
待ち合わせを間違えたことより、二人がまったく同じ会社に勤めるソフトウェア開発者だったという確率のほうが怖い。だから会話が最後まで噛み合ってしまったわけで、これは事故が起きるべくして起きている。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
つまり月曜には同じ社内にサリーとミシェルが揃っているわけだ。給湯室でこの話が突き合わされる瞬間を想像すると、もう笑うしかない。

10. やらかし名無しさん
顔を覚えるのが極端に苦手な人は普通にいるし、そういうタイプなら責める話じゃないと思う。まして写真数枚しか手がかりがない状態で、髪型が変わっていたらもう別人に見える。

11. やらかし名無しさん
コーヒー一杯分の出費で、初対面の人と一時間も楽しく話せたんだろう。それなら全損ではないと思うんだけどな。少なくとも会話は弾んでいたわけだし。

12. やらかし名無しさん
自分は20年ほど前、まだアプリなんて無かった頃に似たことをやった。相手が「髪に花を挿しているから分かる」と言うので店に行き、花を挿した女性の前に座って名乗り、二時間しゃべって、そのまま食事にも行った。帰り際に連絡先を交換しようとして、その人がそもそもサイトに登録していない完全な赤の他人だと判明した。ちなみに、その相手とはそのあと二か月ほど続いた。

13. やらかし名無しさん(>>12への返信)
待ってくれ、それは失敗談として始まって成功譚として終わっているやつだ。見知らぬ男が名乗って座ってきたのに二時間つき合ってくれた相手のほうが、この話では一番すごい。

14. やらかし名無しさん
昔、友人に紹介された相手と初めて会う待ち合わせで、同じように別の人と間違えたことがある。すぐ気づいてお互い笑って別れて、そのあと本来の相手が現れて、結局その人と30年連れ添っている。人違いは必ずしも終わりじゃない。

15. やらかし名無しさん
入口で手を振る、席に着く、一時間後に人違いが発覚する。恋愛ドラマの第一話の筋書きそのものなんだよな。ドラマならここから話が転がるのに、現実だと両方から断られて終わるのがつらい。

16. やらかし名無しさん
これは失敗じゃなくてふるい分けだと考えたほうがいい。この状況を面白がれる人なら、その場で一緒に笑って連絡先を交換していたはずで、そうならなかったということは相性がそこまでだったということ。

17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
それは本当にそう。こういう予想外の事故を一緒に笑えるかどうかは、長く続く相手を見分けるうえでかなり効く物差しだと思う。

18. やらかし名無しさん
サリーさんの側から見た光景を考えると、これはこれで気の毒すぎる。初めて会う予定の相手が、店の中で別の女性と一時間も楽しそうに話していたわけで、あとから「人違いでした」と言われても飲み込むのは難しい。

19. やらかし名無しさん
一時間も話していて、アプリでやり取りしていた内容が一度も出てこなかったのが不思議だ。事前に話していた趣味やプロフィールの話題を振っていれば、五分で噛み合わなくなったはずなんだけど。

20. やらかし名無しさん
語学アプリの例文集に出てきそうな筋書きだよ。「これはあなたのコーヒーですか」「いいえ、私はサリーではありません」。実話だというのが一番信じられない。

まとめ

手を振られたら本人だと思う。写真と印象が違っても、職業と勤め先まで一致していたら疑う理由が消える。そうやって小さな確信が積み上がった一時間の先に、不在着信5件が待っていた。コメント欄は「なぜ名乗らない」というツッコミで埋まりつつ、「自分も同じ状況なら座っていた」という共感も同じくらい多かった。そして最後まで誰にも心配されなかったケビンのことを、我々はもう少し思い出してあげてもいいのかもしれない。

元ソース: デートで別人と会ってしまった件

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