ペットボトルのフタを、なんとなく口に入れて噛んでしまう。心当たりのある人、けっこういるんじゃないだろうか。海外の掲示板に「その癖のせいで、昨日、死にかけました」という告白が投稿された。先に結論だけ書いておくと、投稿者は無事である。しかも助けてくれたのが、本人が何年も欠点だと思って気にしていた体質だった、というオチまで付いている。ただ、笑って読み終わったあとに、ほんの少しだけひやりとさせられる話でもある。
何をやらかした?
📌 いつもの癖でペットボトルのフタを口の中で噛んでいた投稿者。ふと頭に浮かんだくだらない冗談で笑った拍子に、フタが喉の奥へ滑り込み、舌ではどうにもできない場所に引っかかった。家には自分ひとり。助けたのは、長年「うまくいかなくて困っている」と思っていた、人一倍強い喉の反射だった。
事の発端
「たまに」ではなく「いつも」やっていた癖
投稿者には、ペットボトルのフタを口に入れて噛む癖があった。しかも本人の言い方が「たまに」ではなく「いつもやってるように」である。飲み終わったあとの小さなフタを手持ち無沙汰に口へ放り込み、奥歯でカリカリと噛む。ペン回しや貧乏ゆすりと同じで、考えごとをしているときに手と口が勝手に動いてしまう類のものだ。何年も続けてきて、これまで一度も困ったことがなかったから、危ないという意識もなかった。
もうひとつの体質——錠剤がどうしても飲めない
そしてもう一つ、投稿者には昔から地味に困っていることがあった。錠剤が飲み込めないのだ。水と一緒に流し込もうとすると、舌が「今どこにあるんだ」と勝手に探しに行ってしまう。おまけに喉の奥に物が触れたときの「オエッ」となる反射が人一倍強く、まったく協力してくれない。風邪をひくたびに薬の前で立ち往生する。命に関わるわけではないが、本人にとっては長年のちょっとしたコンプレックスだった。
やらかしの一部始終
頭の中の冗談で、フタを噛んだまま笑った
その日も投稿者は、いつもどおりフタを口に入れて噛んでいた。そこへ、なんの前触れもなく、自分にしかウケない冗談が頭に浮かぶ。誰にも言えないし、言っても伝わらないやつだ。そして笑った。硬いプラスチックを口に入れたまま。
笑うというのは、要するに息を勢いよく吸ったり吐いたりする動作である。その一瞬の吸い込みで、フタは口の奥へ持っていかれた。気づいたときには、もう手遅れだった。
舌が届かないところで止まった10秒
フタは喉の奥、舌ではどうやっても位置を直せない場所に引っかかっていた。投稿者が最初に思いついたのは「とりあえず飲み込んでみて、どうなるか見る」だった。冷静なのか無謀なのか判断に困るが、パニックになる前の頭はだいたいこういう判断をする。
ところがここで、例の「錠剤が飲めない体質」が立ちはだかった——というより、この日は完全に味方についた。喉が異物を全力で拒否し、投稿者は思い切りむせる。次の瞬間、噛んで折れ曲がったフタが、弓から放たれた矢のように口から飛び出していった。始まりから終わりまで、およそ10秒の出来事だった。
その後
フタが飛び出したあと、投稿者はしばらく笑ったらしい。実際、絵面だけ切り取ればコントである。ただ、そのあとで一つ思い出す。この日、家には自分しかいなかった。
もし喉の反射が働かなかったら、異変に気づいてくれる人も、救急に電話してくれる人もいなかった。投稿者自身、「自分ではけっこう笑える話だと思ってたけど、家に一人だったことを考えると、たぶん自分が思ってるほど笑い事じゃない」と書いている。この一文が、この投稿でいちばん静かに効いてくるところだ。
投稿者は最後をこう締めくくっている。「フタを噛む癖は、今回をもって引退させます。みんなも、物を噛むのはやめよう」。何年も自分の欠点だと思っていた飲み込みにくい喉が、たった一度、いちばん大事な場面できっちり仕事をした。そういう話でもあった。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
「いつもやってるように、ペットボトルのフタを噛んでたら」——この一文をなんの説明もなくさらっと書ける人が実在するの、毎回驚く。こっちはその大前提から共有できてない。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
たいていの人間は5歳くらいで一回やって、痛い目を見て学習するんだよ。その初回が大人になってから来ると、こういう投稿になる。
3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
うちのきょうだいも、フタとかその下についてるプラスチックの輪っかをボロボロになるまで噛んでたな。自分も10代のころ真似して噛むようになったけど、いつのまにかやらなくなってた。
4. やらかし名無しさん
白状すると自分もフタを噛む側の人間です。この投稿を読んで、たった今やめました。今まで一度も危ないと思ったことがなかったのが逆に怖い。
5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
賢明な判断だと思う。笑った拍子の息でフタが奥に吸い込まれるっていう発想、自分にも全然なかった。噛んでる時点で口の中に「吸い込める大きさの硬い異物」があるってことなんだよな。
6. やらかし名無しさん(>>4への返信)
歯も喜んでると思う。プラスチックを毎日噛んでると、地味に前歯の先が削れたり噛み合わせが変わったりするので。歯医者で指摘されて初めて気づく人が多い。
7. やらかし名無しさん
その生存本能で今年いっぱい持つのか、赤の他人ながら本気で心配になってきた。とりあえず今回は無事でよかったけども。
8. やらかし名無しさん
ヨーロッパにおいでよ。こっちなら、少なくともこの事故だけは起きようがないから安心していい。
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
ジョークなのか本気なのか判断がつかない。真面目に聞くけど、ヨーロッパだと何がどう違うの?
10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
EUだと数年前から、ペットボトルのフタが本体にくっついたまま外れない仕様になってるんだよ。飲み口の横にプラプラぶら下がってるやつ。飲みにくいって世界中でさんざんネタにされたけど、こういう用途では有能だった。
11. やらかし名無しさん
自分は5セント硬貨(日本の10円玉くらいの大きさ)でやったことがある。落ちていく感触ははっきり分かったのに、出てきたのは分からずじまいなので、今も体のどこかで転がってる可能性を捨てきれていない。
12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
自分は今43だけど、5歳のときに同じことをやって、こっちは出てきたのを目で確認した。あの数秒の記憶だけ、なぜか40年近く経っても妙に鮮明に焼き付いてる。
13. やらかし名無しさん
劇作家のテネシー・ウィリアムズ(『欲望という名の電車』を書いた人)は、目薬の容器のフタを喉に詰まらせて亡くなったと言われている。小さいフタというのは、本当に侮らないほうがいい。
14. やらかし名無しさん
これで実際に亡くなってる人がいるので、運が良かったとしか言いようがない。10秒で終わったのは本当に幸運だったと思う。無事でなにより。
15. やらかし名無しさん
喉の奥の「オエッ」となる反射って、ふだんは歯医者でも内視鏡でも邪魔者扱いされてるけど、本来こういうときのためにある機能なんだよな。仕事してるところを初めて見た気がする。
16. やらかし名無しさん
何年も「錠剤が飲めない」と思って気にしてた体質が、たった一度、いちばん大事な場面できっちり働いた。人生こういうところあるよね。欠点が欠点のまま終わらないのが面白い。
17. やらかし名無しさん
おまけとして、削れたプラスチックを毎日ちょっとずつ飲み込む生活からも卒業できる。マイクロプラスチックがどうこうと騒がれているご時世に、自分から積極的に摂取していたことになるわけで。
18. やらかし名無しさん
噛む癖がどうしても止まらない人向けに、噛んでも大丈夫なシリコン製のグッズが売られてる。首から下げるタイプは飲み込めない形と大きさになってるらしくて、そこがよく考えられてるなと思った。口が寂しくなるタイプの人には現実的な選択肢だと思う。
19. やらかし名無しさん
パッケージに「窒息注意」って書いてあるのは、要するにこういうことなんだよな。あの警告は小さい子ども向けだと思い込んでたけど、対象は年齢じゃなかったらしい。
20. やらかし名無しさん
笑い話として終われたのが何よりだった。ただ、一人でいるときに詰まらせると本当にどうにもならないので、消防署がやってる救命講習は一度受けておくといいと思う。自分は職場の研修で受けて以来まだ一度も使う機会がないけど、受けてないよりはずっと安心できる。
まとめ
ペットボトルのフタを噛む癖と、頭に浮かんだくだらない冗談。この二つが重なっただけで、人はあっさり危ない目に遭う。海外のコメント欄も「なんでフタを口に入れてたんだ」という呆れと、「実は自分もやってる」という白状と、「無事でよかった」というひと言が入り混じって、妙にあたたかい流れになっていた。何年も欠点だと思っていた体質に助けられた、というオチも含めて、読み終わったあとに口の中の物をそっと出したくなる話である。
元ソース: ペットボトルのフタを喉に詰まらせて死にかけた

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