コロナ禍の深夜、実家のキッチン。友達とネット通話でふざけていた投稿者は、冗談のつもりで家のスマートスピーカーに話しかけた。「アレクサ、潤滑剤を30ガロン注文して」。通話の向こうの友達と一緒に大笑いして、そのまま2階へ引き上げた翌朝――父から届いたのは、アマゾンの買い物カートの画面と、その瞬間をしっかりとらえた防犯カメラの映像だった。
※注:アレクサはアマゾンの音声アシスタント。スマートスピーカーに話しかけるだけで、音楽をかけたり、買い物カートに商品を入れたり、注文したりできる。30ガロンは約114リットルで、灯油のポリタンク(18リットル)およそ6個分。また、英語で潤滑剤を指す「lube(ルーブ)」は、日常会話では機械油よりも先にローションのほうを連想させる単語で、深夜テンションの友達同士なら口にするだけで笑いが取れる。
何をやらかした?
📌 コロナ禍で実家暮らしをしていたころ。深夜のキッチンで友達とネット通話をしながら、冗談で「アレクサ、潤滑剤を30ガロン注文して」と口にした投稿者。翌朝、父から送られてきたのは、30ガロン(約114リットル)樽の潤滑剤が3件も入った父のアマゾンのカートの画面と、その瞬間を記録した防犯カメラ映像のリンクだった。幸い父は笑って済ませてくれたが、あれから5年、この一件はいまも父のお気に入りの持ちネタになっている。
事の発端
コロナ禍、実家暮らしの夜ふかし
やらかしを告白する海外の掲示板を最近見つけたという投稿者が、「数年前の話だけど、笑ってもらえると思う」と披露してくれたのがこの一件だ。
当時の投稿者はまだ実家で両親と暮らしていて、世の中はちょうどコロナ禍の真っただ中。夜はかなり遅くまで起きていて、友達とネット通話(ゲーム仲間の通話でよく使われるDiscordというアプリ)でしゃべっていることがしょっちゅうだった。
家じゅうにアレクサと防犯カメラ
ここで押さえておいてほしいのが、投稿者の父のことだ。父はデジタル機器にめっぽう強い人で、家じゅうにアレクサと防犯カメラを置いていた。投稿者自身も「ここは超重要な情報」とわざわざ前置きしているとおり、この家の設備が、このあと見事に効いてくる。
やらかしの一部始終
深夜のキッチンで、冗談のつもりのひと言
ある晩、両親はもう寝ていて、起きているのは投稿者だけ。夜食を取りにキッチンへ下りたが、友達との通話はつないだままだった。そのとき話のネタになっていたのが、アレクサの「○○を買い物カートに入れて」という機能だ。
投稿者はふざけて、こう言ってみせた。「アレクサ、潤滑剤を30ガロン注文して」。通話の向こうの友達と一緒に吹き出し、笑いながら夜食を抱えて、さっさと2階へ引き上げた。投稿者にとっては、その場かぎりの冗談のつもり。翌朝になるまで、気にも留めていなかった。
翌朝、父から届いたカートの画面
翌朝、父からメッセージが届いた。添付されていたのは、父のアマゾンの買い物カートのスクリーンショット(画面を撮った画像)。そこには、30ガロン樽入りの潤滑剤が、なんと3件も別々に並んでいた。1樽でも約114リットル。3つ合わせれば約340リットル、灯油のポリタンクにして20個近い量だ。
家のアレクサは、父のアマゾンのアカウントにつながっていた。冗談を真に受けたアレクサは、律儀に父のカートへ商品を入れていたのだ。
とどめは防犯カメラの映像
しかも、メッセージはそれで終わりではなかった。スクリーンショットに続いて届いたのは、「リング」の映像のリンク。リングはアマゾン傘下の家庭用防犯カメラで、録画した映像をスマホで見返したり、リンクにして家族に送ったりできる。そこに映っていたのは、まさに「惨劇が起きた瞬間」だった。深夜にひとりで口にした冗談は、家の中のカメラにばっちり記録されていたのだ。
その後
幸い、父は冗談の通じる人だった。怒るどころか、この一件を心から面白がってくれた。カートに入った潤滑剤も、実際に購入されるところまではいかず、あくまで「注文未遂」で済んでいる。
あれから5年。父はいまでも、何か悪いことが起きるたびにこう言うそうだ。「まあ、お前が潤滑剤を90ポンドも注文しかけたときに比べたら、どうってことない。これくらい平気だろ」。父の記憶ではなぜか「90ポンド(約40キロ)」ということになっているが、実際にカートに入っていたのは30ガロン樽が3つ、合計90ガロン(約340リットル)だ。
この話はいまも父のお気に入りの持ちネタで、ときどき思い出したように、あの夜の映像を投稿者に送りつけてくるという。投稿者は「動画が見つかったらコメント欄に貼る」と書き添えて、話を締めくくっている。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
怒りもしない、説教もしない。カートの画面と防犯カメラの映像を、朝イチで送りつけてくるお父さん、センスが良すぎる。言葉で叱られるより、よっぽど効くやつだ。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
しかも5年たっても「あれよりはマシ」って持ち出してくるんでしょ。家族の中で、不幸の度合いを測る物差しが「潤滑剤の大量注文未遂」になってるの、じわじわくる。
3. やらかし名無しさん
冗談1回で、なんで3件も入ってるんだよ。家じゅうのアレクサが一斉に聞き取って、1台につき1件ずつ律儀にカートに入れたとか?
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
本来は、いちばん近くの1台だけが返事をする仕組みらしいけどね。でも深夜の静かなキッチンなら、何台に聞こえてても不思議じゃない。3台の連係プレーだったと思うと、余計に笑える。
5. やらかし名無しさん
ちょっと違うけど、アマゾンで頼んだ荷物が分けて届いたことがある。片方は潤滑剤の3本パック。もう片方は工作用で、レトロな看板風のランプを作るのに、電球の代わりにクリスマスの電飾へピンポン玉をかぶせるつもりだった。で、先に届いた箱の中身が、潤滑剤3本とピンポン玉144個だけ……。
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
投稿者です。いやそれ、箱詰めした倉庫の人、頭の中が「?」で埋め尽くされてたでしょ。自分なら絶対に手が止まる組み合わせだわ。
7. やらかし名無しさん
これで思い出した。昔のゲーム仲間に、何度言ってもヘッドセットを使わず、スピーカーで通話に入ってくるやつがいたんだ。声が反響してみんな迷惑してたのに、本人はどこ吹く風。ある日そいつが「ちょっと離席」って言った隙に、誰かが「アレクサ!潤滑剤を10ガロン注文!」って叫んだ。アレクサが注文の確認をしゃべる声が聞こえて全員で爆笑してたら、慌てて戻ってきたそいつの「待って待って待って、アレクサ、キャンセル!キャンセル!」。
8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
さすがにそれで懲りて、ヘッドセットに変えたんでしょ?
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
それが変えなかった。アレクサを、パソコンの声が届かない場所に移しただけ。解決策が「ヘッドセットを使う」じゃなくて「アレクサを遠ざける」なのが、あいつらしいよ。
10. やらかし名無しさん
114リットルの樽が3つもあったら、庭に世界一よく滑るウォータースライダーが作れるな。ビニールシートにぶちまけて、腹ばいで滑るあれ。
11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
投稿者です。本当に届いてたら、うちの父ならたぶんそれをやってたと思う。そういう人なので。
12. やらかし名無しさん
素朴な疑問なんだけど、それ全部でいくらだったの? 30ガロン樽が3つなんて、値段の見当もつかない。
13. やらかし名無しさん(>>12への返信)
投稿者です。正確には覚えてないけど、とにかく高かったことだけは覚えてます。たぶん人間用じゃなくて、配管とかに使う業務用の潤滑剤だったんじゃないかな。
14. やらかし名無しさん
気になって探してみたら、30ガロン樽の潤滑剤って普通に売ってるんだな。工場とかで使うやつなんだろうけど、商品ページを見たら、ちょっと信じられない一文が書いてあって、謎がさらに深まった。
15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
投稿者です。ページのいちばん上に「この商品はよく在庫切れになります」って出てるの、ほんとに笑った。そんなに買っていくのは、いったいどこの工場なの。
16. やらかし名無しさん
お父さんの「90ポンド」は、むしろ控えめすぎる。水性の潤滑剤で90ガロンなら、重さは340キロくらいになるはず。玄関先で配達の人が倒れるぞ。
17. やらかし名無しさん
話は面白いけど、家の中までアレクサと防犯カメラだらけっていうのは、正直ちょっと怖い。家の中にカメラが必要な理由って何?
18. やらかし名無しさん(>>17への返信)
投稿者です。治安があまりよくない地域に住んでいて、家のものを守りたいって人もいるんですよ……。
19. やらかし名無しさん(>>18への返信)
それなら外にカメラを付ければいいだけでしょ。家の中まで撮るのは、防犯っていうより家族を見張ってるみたいで、やっぱり変だと思う。
20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
でも今回に限っては、家の中にカメラがあったおかげで、5年笑える家族の宝物が残ったわけで。防犯の役に立ったかはともかく、思い出の記録係としては優秀だよ。
21. やらかし名無しさん
自分は、使い終わったらアレクサのコンセントを抜くことにしてる。ある晩、ホラー映画の『フッテージ』(屋根裏で見つけた古いフィルムがとにかく不気味な話)を観てたら、急にアレクサが勝手にしゃべりだして、心臓が止まるかと思ったから。あの気味の悪いフィルムの最中に話しかけられる恐怖、分かってほしい。
22. やらかし名無しさん
アメリカでは2017年に、6歳の女の子がアレクサとおしゃべりしているうちに、約170ドル(2万円弱)のドールハウスとクッキー約1.8キロを注文しちゃったってニュースもあった。その家のお母さんは、それ以来4桁の暗証番号を言わないと買い物できないように設定したんだとか。冗談でも、アレクサの前で「注文して」は言わないのが吉だね。
まとめ
深夜の冗談ひとつで、父のカートに30ガロン樽の潤滑剤が3件。翌朝には証拠映像まで届くという、アレクサと防犯カメラだらけの家ならではのやらかしだった。海外の反応では、叱らずに笑いに変えた父をたたえる声から、家の中のカメラの是非まで話題が広がった。冗談でも、アレクサの前で「注文して」は禁句。5年たっても笑い話にしてくれる父がいたのが、何よりの救いだ。

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