「誰かが席を立ったら、戻ってくるまでその席を温めておくのが礼儀」。子どもの頃、父にそう教え込まれた投稿者は、何年も律儀にそれを守り続けた。教室でも、病院の待合室でも。ある日、トイレに立った隣の女性の席を全身で温め、戻ってきた本人に笑顔で「どういたしまして」と伝えたところ、返ってきたのはしかめっ面だった。
何をやらかした?
📌 子どもの頃、父から「トイレや飲み物を取りに席を立った人がいたら、その席を温めておくのが礼儀」と教え込まれた投稿者。何年もそれを守り続け、ある日、病院の待合室で隣の見知らぬ女性がトイレに立つと、すぐにその席に座って全身で温めた。戻ってきた女性に「席を温めておきました!」と伝えると、がんの検査で来ていた女性から「病院はふざける場所じゃない」とたしなめられる。助けを求めた母の口から出たのは「まだそれ信じてたの?」だった。
事の発端
父が教えた「席の礼儀」
もう何年も前の話だ、と投稿者は前置きしている。
子どもの頃、投稿者は父からこう教わった。誰かがトイレに行ったり飲み物を取りに行ったりして席を立ったら、その人の席を温めておいてあげるのが礼儀だ、と。父いわく「戻ってきた席が冷たかったら、誰だって嫌だろ?」。
投稿者が「ろくでもない父」と呼ぶその父は、本気で信じ込ませにかかった。家でも、母と投稿者を相手にこのルールをきっちり実践してみせた。母ももちろん話を合わせた。投稿者いわく「だって、正直かなり面白いし」。
教室でも律儀に実践
子どもの頃の投稿者は、絵に描いたような「いい子」だった。相手が知らない人でも、何かしてあげられる機会があれば逃さない。
授業中、隣の子がトイレに立てば、すかさずその子の席に座る。教室の反対側の子がトイレに行けば、その子と同じ机を囲んでいる子たちに、誰かが席を温めるまで「温めてあげなきゃ」と注意し続けた。
そんな日々が何年も続いた。やがて投稿者は、それをやれば周りから「え、何この子?」という顔をされる年頃になっていた。
やらかしの一部始終
病院の待合室で
ある日、投稿者は病院の待合室にいた。隣に座っていた女性が席を立ち、受付でトイレの場所を尋ねている。その声が聞こえた瞬間、投稿者はすかさず女性の席に飛び乗った。教わったとおり、体をめいっぱい広げ、座面をできるだけ広く覆うようにして。
「席を温めておきました!」
女性が戻ってきたので、投稿者は自分の席に戻った。女性は顔をしかめている。投稿者は説明した。「席を温めておきました! どういたしまして」。
女性は、からかわれたと受け取った。投稿者も「まあ、無理もない」と書いている。女性は、自分はがんの検査で来ている、病院はふざけていい場所じゃない、と投稿者をたしなめた。
母の一言
投稿者はなんとか事情を説明しようとして、その場にいた母に助けを求めた。ところが母の口から出てきたのは、こんな言葉だった。
「あんた、まだそれ信じてたの?」
投稿者は、自分の耳を疑った。
そこからの待ち時間は、ただただ気まずかった。隣の女性はしかめっ面のまま。投稿者の頭の中では、これまで見知らぬ人の席を温めてきた記憶が、ひとつ残らず走馬灯のように駆けめぐった。
その後
投稿者は本文をこう締めくくっている。「ひどい話だったか? うん。自分の子どもにも同じことを教えるか? もちろん」。
この最後の一文に、コメント欄は食いついた。「嘘で子どもをかつぐのはよくない」という声が相次ぎ、投稿者はそのひとつに「そんなに深刻な話じゃない」と返している。「あの人の一日を嫌なものにしてしまったのはひどいと思う。でも、善意で席に座っていた子どもが誰かを傷つけたわけじゃない」。この返信には反対票が多く集まった。
別の返信では、「なんでみんなこんなに騒いでるのか分からない」と書いた人に「ありがとう! ほんとうに、自分にも誰にも害はなかったんだよ」と返したうえで、こう付け加えた。「伝統を受け継ぐつもりはないよ。あれはオチのための冗談。どっちにしても、自分の子に”がんの検査に来た人への嫌がらせ”なんてさせたくないし」。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
冗談のつもりで子どもにでたらめを教える親には、地獄に特等席が用意されてると思う。父親にこういうことをしょっちゅうやられてた人に何人か会ったことがあるけど、みんな驚くほどものを知らない人に見えた。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
うちの親もひどい冗談を仕込んできたよ。「お前は特別だ」「男前だ」「努力は必ず報われる」ってさ。
3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
うちのじいちゃんは、娘(つまり私のおば)に「切った足の爪は人間の種だ」と教えて、自分の爪を庭に植えさせたらしい。水やりまでさせて、翌朝「見ておいで」と送り出すと、自分は家の裏から回り込んで、植えた場所に突っ立って遠くを見つめてた。それを見たおばは「ひとり生えてきた!」って、パパに知らせに家へ駆け戻ったんだって(そのパパは庭に立ってるんだけどね)。当時4、5歳。いつまで信じてたかは知らないけど、たぶんそんなに長くはないと思う。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
知り合いの女の子は、父親に「風は木が起こしてるんだよ」と教わって、それを信じたまま大人になった。気づいたのは、若い頃に乗ったクルーズ船の上。「周りに木が1本もないのに、なんで海ってこんなに風が強いの?」って、思わず口に出しちゃったらしい。
5. やらかし名無しさん
ちょっと待って。見知らぬ人の席を温めてるあいだ、自分の席はいったい誰が温めてるの?
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
同じこと考えてた。温め係の席は、誰が温めてくれるんだよ! 席が冷える一方じゃん。
7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
昔から言うだろ。「クィス・セデム・カレファキエンティス・セディス・カレファキト」、すなわち「温める者の席を温めるのは誰ぞ」ってな。
※注:古代ローマの詩人ユウェナリスの「誰が見張りを見張るのか(Quis custodiet ipsos custodes?)」という有名な一節を、それらしくもじって作ったラテン語。
8. やらかし名無しさん(>>5への返信)
自分の席が冷えるのも覚悟のうえ。だからこそ”温かい”心づかいって言うんだよ。
9. やらかし名無しさん
最後の「自分の子どもにも同じことを教えるか? もちろん」で声が出た。ちょっと待って、今なんて言った?
10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
こうやって、おかしな教えが親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていくんだな。
11. やらかし名無しさん
うちの猫も、私が寝るあたりを毎晩温めておいてくれる。呼び名は「ベッド温め係」。猫に聞いたら、これは完全に正しいマナーだって言うと思うよ。
12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
そりゃそうだ。猫って、礼儀正しくて思いやりのあることしかしない生き物だもんな(棒読み)。
13. やらかし名無しさん
「自分の子にも教える」って、自分の子にも、がんの検査に来た人に嫌がらせをさせたいってこと? 親が考えなしにやったことで周りが嫌な思いをしたからって、同じことを次の世代にやらせる理由にはならないよ。
14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
「嫌がらせ」はさすがに言いすぎだろ。検査の前で気が張ってたのは分かるけど、子どもが善意で席を温めてただけの話だぞ。
15. やらかし名無しさん
うちの父も、こういうことをよくやる人だった。本人は最高に面白いと思ってたんだろうけど、子どもの頃の私は言われたことを全部真に受けてたから、からかわれてるって分からなかった。大人が自分の楽しみのために子どもをかつぐことがある、なんて考えもしなかったし。正直、あれは好きじゃなかったな。
16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
うちの親は、まさにそれが理由でサンタクロースのふりすらしなかった。どんなに小さなことでも、親は自分たちに嘘をつかないって信じられるようにしたかったんだって。
17. やらかし名無しさん
親になるってことの中には、自分の親がやってた一見「普通」のことから、よくなかったものを見つけて繰り返さない、っていうのも含まれてると思う。今回のはまさにそれ。1、2回いたずらするくらいなら、あるいは「温めるのはお父さんとお母さんの席だけ」にしておけば、笑い話で済んだのにね。何年も信じ込ませて、子どもが周りから浮きかねないところまで行くと話が違う。
18. やらかし名無しさん
うちの父は、「キリンは見た目より危ない。人の頭にかみついて、首ごと持っていくこともある」と人に吹き込むのが好き。おかしいのは、大人でも思った以上に信じちゃうこと。
19. やらかし名無しさん
本人は親切のつもりでも、知らない子に席を取られたと思った人は、それまでにもたくさんいたはず。何も言わなかっただけで、嫌な思いをしたのがこの女性が初めてとは思えない。親切のつもりで迷惑なことをするよう教え込んだ、っていうのが一番まずいところだよ。
20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
それは最悪の場面を想像しすぎじゃない? 本文を読むと、相手が戻ってきたら投稿者はすぐ自分の席に戻ってる。席を取ったというより、取っておいてあげた感じだよ。自分の席を空けてまで人のために動く子に育ったんだから、子育てとしては成功だと思うけどな。
21. やらかし名無しさん
この投稿、本当にありがとう。スマホを置いて一日を始めようとしてたところで、最後にもう1本だけ…と読んだら大当たりだった。笑いすぎて、何度もスマホを置いては手に取って続きを読んだよ。おかげで最高の一日のスタートになった。
22. やらかし名無しさん(>>21への返信)
(投稿者)うれしい! 自分以外の誰かを笑わせられてよかった。友達はもうこの話を聞き飽きてるからさ。
まとめ
父の冗談を何年も信じて、見知らぬ人の席を温め続けた投稿者。コメント欄は「温め係の席は誰が温めるのか」という疑問や、爪の種、風を起こす木といった「親に信じ込まされた話」で盛り上がった。「自分の子にも教える」の一文には批判が集まり、投稿者は「オチのための冗談」と答えている。責められたのは子どもの善意より、それを仕込んだ大人のほうだったようだ。

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