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「見せたくなかったの、反対されると分かってたから」——聞き流したあの夜を後悔した話

「見せたくなかったの、反対されると分かってたから」——聞き流したあの夜を後悔した話 恋愛

「見せたくなかったの。あなたが反対するって分かってたから」——彼女がそう言いながらスマホの画面を差し出してきた夜、投稿者は追及をやめた。波風を立てたくなかったからだ。それから数週間後、同じアプリの画面には「お金を受け取るには手数料をお支払いください」という一文が表示されていた。頭が真っ白になった投稿者は、そこで自分でも止められないほど彼女を責めてしまう。そして書き込みの中で悔やんでいたのは、彼女のことではなく、あの夜に何も聞かなかった自分のほうだった。

※注:舞台はカリブ海の島国トリニダード・トバゴ。現地の通貨(TTドル)は1ドルがだいたい22円前後で、記事内の日本円は概算。米ドルは1ドル150円前後で換算した。また、今回の手口は「投資アプリ詐欺」と呼ばれるもので、少額を入金させたあとアプリの画面上だけで残高が増えているように見せかけ、いざ引き出そうとすると「手数料」「税金」「保証金」などの名目で追加の送金を求めてくる。増えた残高は運営側がいくらでも書き換えられる、ただの数字にすぎない。

何をやらかした?

📌 彼女(34歳)が「反対されると思って言えなかった」というアプリに、現地通貨で300ドル(約6,600円)を入金していた。数週間後、画面上の残高は5,500(約12万円)に膨らみ、引き出すには約1万5千円の「手数料」が必要と表示されていた。明らかな詐欺だと気づいた投稿者は、抑えが利かないほど彼女を責めてしまう。だが本人が本当に腹を立てていた相手は、最初に打ち明けられた夜に一言も聞かなかった自分自身だった。

事の発端

「本当は見せたくなかった」

ある夜、仕事から帰ってきた彼女が、開口一番スマホを差し出してきた。画面に映っていたのは、投稿者の見たことがないアプリ。「これに300ドル入れたんだ」。現地の通貨で300ドル、日本円にしておよそ6,600円である。生活が傾くような額ではないが、決して笑って流せる額でもない。ただ、そのあとに続いたひと言のほうが、いま振り返れば決定的だった。「本当は見せたくなかったの。あなたが反対するって分かってたから」。

投稿者はそこで、それ以上何も聞かなかった。反対されると分かっていて、それでも見せてきた。ここで突っついても喧嘩になるだけだ——そう判断して、その場の平穏を選んだ。アプリの名前も、誰から教わったのかも、何に「投資」したことになっているのかも、確かめないままにした。本人の表現を借りれば「気にしないことにした」。この選択が、のちに投稿者を一番苦しめることになる。

いつもは投稿者が「止める側」だった

皮肉なことに、この種のやり取り自体は二人にとって日常だった。彼女がSNSで見つけた話を持ってきて、投稿者が「それは作り物の動画だよ」「それは詐欺の手口だよ」と、手を止めてでも説明する。それが普段の流れだったと、投稿者は後の書き込みで語っている。つまり彼はいつも判定係だったわけだ。その判定係が、その夜だけ判定をしなかった。理由はただひとつ、彼女の口ぶりから「聞いたらもめる」と分かってしまったからである。

やらかしの一部始終

出勤の道中、ずっとスマホを打ち続けていた

それから数週間が過ぎたある日。投稿者は、彼女の様子がいつもと違うことに気づく。家を出てから職場に着くまでの間、ずっとスマホに文字を打ち込み続けているのだ。普段こんなに長く画面に張りついている人ではない。何気なく覗き込んだその画面には、あの夜のアプリが開かれていた。そして表示されていた一文で、投稿者の頭の中は真っ白になる。

「お客様の資金をお受け取りいただくには、100米ドルのお支払いが必要です」。日本円にして、およそ1万5千円。

「5,500になってるの。いま口座に送ろうとしてる」

投稿者は思わず矢継ぎ早に問い詰めた。このアプリは何なのか、いくら入れたのか、どこでこれを知ったのか。彼女は画面をこちらに向けながら、少し誇らしげに答えた。「5,500まで増えてるの。いまそれを自分の口座に送ろうとしてるところ」。日本円にすれば約12万円。6,600円が数週間で18倍になった計算になる。

その瞬間、投稿者は確信した。そんな話があるわけがない。しかも引き出すのに、先に1万5千円を払えという。画面の中の数字なら誰でも書ける。増えているように見せるのは、増えていると信じさせて次の送金を引き出すためだ。そして「手数料を払えば受け取れます」と言い出した時点で、相手の狙いは最初からそこにあったことになる。入れた6,600円はとっくに戻ってこないし、1万5千円を払ったところで、次は「税金が必要です」と続くだけだ。

その後

投稿者は、自分でも制御できないほど腹を立ててしまった。書き込みにはこうある。「怒りたくなんてなかった。減ったのは自分の金じゃないし、金を無駄にしたことに怒っているわけでもない。彼女が詐欺に引っかかるのを、みすみす許してしまったことに腹が立っている。最初に見せられたあの夜、自分が踏み込んでいれば止められた」。

つまり彼が本当に責めていたのは、彼女ではなく自分だった。ただ、怒鳴られた側にその区別が伝わるはずもない。彼女の側から見れば、「反対されると思って言えなかった」相手から、結局いちばん恐れていた形の反応が返ってきた、というだけの話になる。次に何かあったとき、彼女が先に相談してくれる可能性は、この日を境にむしろ下がってしまったかもしれない。

投稿者はこの一部始終を掲示板に書き込み、最後を短く締めくくった。「彼女が詐欺に遭った。そして自分は止めなかった」。集まった反応は、彼が想像していたよりずっと幅の広いものだった。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
自分なら、これは本気で関係を考え直すと思う。詐欺に引っかかること自体は誰にでも起こる。がっかりはしても理解はできるし、いつかは全員どこかでやられるものだ。でも「聞かれたら困ると分かっていたから、手遅れになるまで黙っていた」というのは、詐欺とはまったく別の話だ。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
出た、掲示板の名物「とりあえず別れろ」。鶏を焼きすぎたら別れろ、魚が生焼けでも別れろ。焼きすぎ? 別れろ。生焼け? やっぱり別れろ。恋愛相談がなぜ毎回そこに着地するのか、本当に不思議でならない。

3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
「反対されると分かってたから言えなかった」の部分が引っかかるのは同意する。ただそれって別れる理由というより、二人でいちばん先に話し合うべき議題ってことじゃないかな。指摘としては正しいけど、結論が飛びすぎてる。

4. やらかし名無しさん
ここで散々言ってる人たち、たぶん奥さんも恋人もいないだろう。いま自分を世界一の馬鹿だと思って、どうやって取り返そうかと一人で胃を痛めているのは彼女のほうだ。行って隣に座って、「もうお金は一円も送らなくていい、この話はここで終わり」と言ってやってくれ。(自分は25歳のとき、当時の彼女が同じ目に遭って最悪の反応をした。これは自分がやるべきだったことで、実際にやったことじゃない)

5. やらかし名無しさん(>>4への返信)
これが正解だと思う。詐欺の被害者を責めると、次に何かあったとき絶対に相談されなくなる。そして相談されないまま金額だけ膨らんでいくのが、この手の詐欺のいちばん怖いところなんだよ。

6. やらかし名無しさん
まず大事なことを。出金のための手数料は絶対に払うな。払っても資金は戻ってこないし、「言われたら払う人」として名簿に載り、別の詐欺が次々に来るようになる。それと、入金に使った口座やカードの情報はもう相手の手元にあると考えて、止められるものは今日中に止めておいたほうがいい。

7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
補足すると、この手のアプリの残高は運営側が好きな数字を表示できる。12万円に増えて見えるのは、1万5千円を払わせるためだけに用意された数字なんだ。増えれば増えるほど「ここまで来たなら払ってでも回収したい」と思わせる、そういう設計になっている。

8. やらかし名無しさん
気になったので聞きたいんだけど、彼女が恐れていたのは「反対されること」だった? それとも「反対されたときのあなたの言い方」だった? この二つは似ているようで、まったく別の問題だと思う。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
問題になるのはたいてい中身より伝え方なんだよな。投稿者が乱暴な人だと言いたいわけじゃなくて、感情の出し方が結果的に相手を身構えさせてしまっている可能性がある、という話。そこが変わらないと、隠しごとは今後も減らないと思う。

10. やらかし名無しさん
二人の関係の話はいったん置いておくとして、詐欺に引っかかった人を怒って恥をかかせるのは、被害が表に出なくなる最大の原因だ。実際は想像よりずっと多くの人がやられているのに、恥ずかしくて誰にも言えないから通報もされず、同じ手口が何年も生き残る。あと言っておくと、「自分だけは絶対に引っかからない」と思っている人が、いちばん引っかかる。

11. やらかし名無しさん
現地の通貨を米ドルに換算するところまでは考えたのに、その国の平均賃金が米国の4分の1ほどだということは誰も考えないんだな。日本円で6,600円と聞くと軽く見えるけど、現地の感覚だとかなり痛い額だ。しかも詐欺なんだから、取り返そうとしてすでにもっと送っている可能性のほうが高い。

12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
これは大事な指摘。「たかが数千円で怒りすぎ」という反応がちらほらあるけど、物価も収入も国によって全然違う。投稿者があそこまで焦った理由の一つは、たぶんそこにもある。

13. やらかし名無しさん
自分は投稿者がやらかしたとは思わない。恋人であって保護者じゃないんだから、先回りして止める義務なんてない。しかも最初に黙っていたのは彼女のほうで、黙った時点で本人も何か引っかかるものを感じていたはずだ。ただ、これから先も一緒にいるつもりなら、お金の管理は別々にしておくことを強くすすめる。

14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
「保護者じゃない」は正しいけど、だからといって怒鳴っていいことにはならないよ。止める義務がない代わりに、責め立てる権利もない。そこは切り分けたほうがいい。投稿者本人だって、そこを分かっているから書き込んだんだと思う。

15. やらかし名無しさん
長く結婚している立場から言わせてもらうと、掲示板がすぐ「別れろ」に行くのは本当によくない。人は失敗するし、直せるし、欠点を持ったままでいる権利もある。今回のことで彼女が学ぶ可能性は? 大いにある。彼女以外の誰かが傷つく話か? 違う。自分たちは事情を全部知っているか? まったく知らない。褒められた行動じゃないのは確かだけど、これだけの情報で人を切り捨てるのは冷たすぎると思う。

16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
まったく同感。ついでに言うと、ここで即座に「別れろ」と書き込んでいる人たちの実際の交際歴を、一度まとめて見せてほしいとは思う。ほとんどの人の高いところからの物言いが、たぶんその場で崩れる。

17. やらかし名無しさん
みんなに合わせて自分も報告しておくと、いま付き合っている人から送られてくる面白い動画の本数が、ここ最近明らかに減っている。おそらく終わりが近い。長い間ありがとう。(もちろん冗談です)

18. やらかし名無しさん
自分も引っかかった経験があるから言えるけど、やられた側の心境は本当にひどいものだよ。わざとやったわけでもないし、何より自分が情けなくて仕方ない。誰にでも弱いところや見落としはあって、そこを狙われただけの話なんだ。そういうときに、いちばん近くにいる人から怒られるのが一番こたえる。話し合うのはいい。ひどい状況だと確認し合うのもいい。ただ、そこで意地悪をするのだけはやめておけ。今回はあんたのほうも一つ間違えたんだから。

19. やらかし名無しさん
(投稿者)普段は完全に逆なんだ。彼女がSNSで見つけたものを見せてきて、自分が「これは作り物」「これは詐欺」と、やっていることを止めてでも説明する。それがうちのいつもの流れだった。今回だけ、自分がその役をやらなかった。それが全部だと思う。

20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
そこを自分で分かっているだけで十分だと思うよ。ただ、その反省を彼女への怒りとして出すと、受け取る側には全然別のものとして届く。伝えるなら「あの夜ちゃんと聞かなかったのは自分だった」という形にしたほうがいい。

21. やらかし名無しさん
最後に投稿者へ。ここで怒りをぶつけると、次に同じことがあっても彼女は絶対に言わなくなる。まず謝って、責めるのをやめて、被害をこれ以上広げないことに集中したほうがいい。金額が小さいうちはまだ取り返しがつく。この手の詐欺が本当に地獄になるのは、取り返そうとして人から借り始めた瞬間だ。

22. やらかし名無しさん(>>21への返信)
そのとおり。「これはもう終わったこと、これ以上は一円も送らない」を二人で決めるところまでやれば、今回の件はむしろ関係にとってプラスにもなりうる。怒鳴ってしまった分は、素直に謝れば済む話だしね。

まとめ

「反対されると思って言えなかった」という一言を聞き流した夜が、数週間後に手数料を要求する画面となって返ってきた。投稿者が怒った相手は彼女に見えて、実際は踏み込まなかった自分自身だった。掲示板の反応は、隠していたことを重く見る人、まず慰めてやれと諭す人、責めれば次から相談されなくなると釘を刺す人に大きく割れた。ただ、どの立場からも共通して出ていたのは「出金手数料は絶対に払うな」という一点である。言いにくいことを言える関係かどうかは、こういう日にだけ試される。

元ソース: 詐欺に引っかかった彼女を、必要以上に責めてしまった話

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