「薬が、どうしても喉を通らない」——一度でも経験がある人なら、あの数秒の気まずさを覚えているはずだ。海外の掲示板に投稿された告白は、その「どうしても」が最悪のタイミングでやってきた朝の記録である。虫刺されをこじらせて処方された抗生物質。飲みきらなければ足の指が危ないと言われている。なのに3日目の朝、その一錠だけが、どうしても入っていかなかった。
※注:蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、傷口などから入った細菌が皮膚の深い層に広がる感染症。腫れと痛みが出て、進行すると全身に菌が回ることもあるため、処方された抗生物質を最後まで飲みきるのが治療の基本とされている。
何をやらかした?
📌 足の指の虫刺されが化膿して蜂窩織炎に。処方されたのは、やたらと大きい飲み薬の抗生物質だった。服用3日目の朝、突然どうしても飲み込めなくなり、口から出したり入れ直したりしているうちに錠剤が崩れ始める。半分はどうにか飲み込めたものの、残り半分がのどの奥に当たってえずいてしまい、薬が手のひらに出てしまった。それでも飲みきらないと治療にならない。投稿者は手についた薬を舐め取り、水で流し込んだ。本人の評価は「10点満点で0点、絶対におすすめしない」。
事の発端
虫に刺されただけ、のはずだった
始まりは、足の指を虫に刺されたことだった。ここまでは誰にでもある話で、たいていは数日かゆいだけで終わる。ところが投稿者の場合、刺された箇所から菌が入り、皮膚の深いところで炎症が広がってしまった。診断は蜂窩織炎。医師から飲み薬の抗生物質が処方され、決められた日数を飲みきるよう指示が出た。
副作用はきつい。でも比べる相手が悪かった
この薬、投稿者にはかなり合わなかったらしく、副作用が「相当ひどい」状態だったという。それでも本人はあっさりこう書いている。「指を失うよりはマシだから」。要するに、体調が悪かろうが飲まないという選択肢が最初から存在しない。ここが今回の話の背骨になっている。逃げ道がないから、途中でやめるわけにいかない。
抗生物質の錠剤は、なぜか毎回デカい
そしてもう一つの前提。抗生物質を処方されたことがある人なら分かると思うが、あの手の錠剤はとにかく大きい。投稿者の言葉を借りれば「意味もなく巨大」である。それでも最初の2日間は、なんとか無事に飲み下せていた。慣れてきた、と本人も思っていたはずだ。問題はここからだった。
やらかしの一部始終
3日目の朝、突然通らなくなった
3日目の朝。いつもどおり、朝の分を飲もうとした。ところが、その日に限って何度やっても喉が受けつけない。理由は本人にも分からない。口に入れて、水を飲んで、飲み込む——その一連の動作のどこかが、どうしても最後まで完了しないのだ。仕方なく、投稿者はいったん錠剤を口から出した。水を足してもう一度やり直そうと思ったのである。
手のひらの上で、もう崩れ始めていた
ところが取り出した錠剤は、すでに端のほうが溶け始めていた。ここで投稿者の頭をよぎったのが「これ、全部飲みきらないといけないやつだ」という現実である。1回分を捨てるという発想は、最初から無い。崩れかけの錠剤を、もう一度口に戻した。
半分は入った。問題は残りの半分だった
再挑戦の途中で、錠剤はとうとう真っ二つに割れた。片方はうまく飲み込めた。ところがもう片方が、のどの奥——いわゆる「のどちんこ」のあたりに当たってしまう。反射でえずいてしまい、その拍子に、口の中に残っていた薬が手のひらに全部出てしまった。気づけば目に涙がにじんでいた。生理的な涙なのか、それとも別の涙なのかは、本人にも分からなかったのではないかと思う。
その後
手のひらの上には、崩れて泥のようになった朝の分の抗生物質が乗っている。ここで投稿者が取った行動が、この告白の核心である。水筒をつかみ、手についた薬を舐め取り、粉っぽい後味を水で一気に流し込んだ。飲みきらなければ意味がない、その一点だけを守り抜いた形だ。本人はこの一部始終を振り返って「10点満点で0点。絶対におすすめしない」と締めている。
なお、コメント欄では「薬局に事情を話せば、代わりの1錠をもらえることが多い」という指摘も出た。それに対する投稿者の返答は、「保険に入っていないので、これ以上お金を出したくなかった。それに、行き先は合っているはずだと思って」。ぐうの音も出ない理屈である。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
笑ってしまって申し訳ないんだけど、これはさすがに笑う。早く良くなってくださいね。足の指が無事でありますように。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
謝る必要はないと思う。だって書いてる本人が一番おもしろがってるもん。最後に舐めたところで完全に負けを認めてるのが最高です。
3. やらかし名無しさん
気持ちが痛いほど分かります。自分は錠剤を飲むのが本当に苦手で、この投稿を読んで「自分だけじゃなかった」と妙に救われました。ありがとう、そしてごめんなさい。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
子どもの頃、母が一日がかりであれこれ試してくれたのを思い出しました。プリンに埋めたり、ジャムに混ぜたり。結局ダメだったのに、ある日クラゲに刺されてあまりの痛さにアレルギーの薬を出されたら、何も考えずにゴクッといけた。それ以来ずっと飲めます。おすすめはしませんが。
5. やらかし名無しさん(>>3への返信)
自分の場合は、たぶん半分は恐怖心だと思う。一度だけ本当に喉に詰まらせて、息ができずに救急車を呼んだことがあるので。あの感覚を二度と味わいたくなくて、いまだに小さい錠剤でも身構えてしまいます。
6. やらかし名無しさん
そもそもの疑問なんですが、なぜ飲み込めないサイズで作るんでしょうね。小さいのを4錠飲むほうが100倍マシだと思う。あと味も付けてほしい。さくらんぼ味とかで。
7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
しかも、ああいう薬が必要になるときって、たいてい喉が腫れてるんですよね。扁桃腺がふさがりかけてる状態で、あの大きさを渡されたときの絶望感といったらない。設計した人は一回試してほしい。
8. やらかし名無しさん
うちの猫に薬を飲ませるときはバターを塗るんですが、これが本当によく効きます。猫と一緒にして怒らないでほしいんですけど、自分も長いこと錠剤が飲めなかったので、真面目におすすめです。
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
猫用なら、穴の空いた柔らかいおやつに薬を埋め込む商品もありますよ。うちの子はおやつだと思って一瞬で食べます。ちなみに、もう一匹が羨ましがるので薬なしの空っぽのやつも同時に出す必要があります。
10. やらかし名無しさん
真面目な話、大きい錠剤はヨーグルトと一緒に飲むといい。自分は大きさに関係なく苦手なので、夜に飲む7錠を全部ヨーグルトでまとめて流し込んでます。中に入っていること自体がうまく隠れるんですよ。
11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
ヨーグルトだと自分はまだ感触が分かってしまうタイプでした。今やっているのは、何か適当な食べ物を噛んで、飲み込む直前の状態にしてから、その上に錠剤を乗せる方法。昔は毎回えずいていたのに、これにしてから一度も失敗していません。
12. やらかし名無しさん
食べ物と一緒だとぐっと楽になりますよ。抗生物質は食前に飲む指示のものも多いので、そこは指示に従いつつ、薬を飲み込んだ直後にリンゴのすりおろしを軽くひと口。喉が「もう一回飲み込む」動きをしてくれるので、途中で止まった薬もそのまま下りていきます。
13. やらかし名無しさん
薬局に行けば錠剤を割る小さな道具が売っていて、安いものなら大した値段じゃないです。大きい錠剤を半分や4分の1にできるので、それだけで飲みやすさが全然違う。ただしカプセルや、ゆっくり効くように作られた薬には使えないので、そこだけ注意。
14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
薬によっては割ると逆に地獄になりますよ。表面のコーティングは味を隠すためについていることがあって、中身がむき出しになると苦さで悶絶します。自分は一度それをやって、その後2日ほど薬を見るのも嫌になりました。
15. やらかし名無しさん(>>13への返信)
少なくとも自分の住んでいる地域では、薬局で「この薬は割ったり潰したりしていいか」を聞けば答えてもらえます。だいたいは駄目な薬にだけ注意書きが付いている、という話ですが、私のコメントを根拠に自己判断はしないでくださいね。聞くのはタダなので。
16. やらかし名無しさん
医者です。ゆっくり効くように設計された薬を除けば、多くの錠剤はもともと胃で溶けるように作られています。抗生物質はその「ゆっくり効くタイプ」ではないことが多い。とはいえ薬ごとに事情は違うので、まずは処方した先生か薬剤師さんに一言確認するのが確実です。
17. やらかし名無しさん
今後もし同じことが起きたら、新しい1錠を飲んだうえで薬局に行って事情を説明してみてください。厳しく管理されている種類の薬でなければ、たいてい代わりを出してくれます。手のひらの薬を舐める、は……やめておこう?
18. やらかし名無しさん(>>17への返信)
投稿者です。保険に入っていないので、正直これ以上お金を出したくなかったんです。それに、行くべきところにはちゃんと行ったわけだし、いいかなと思って。
19. やらかし名無しさん
指を失うどころの話じゃないですよ。菌が全身に回ると命に関わります。自分も去年やりましたが、あの痛みは本当にしんどかった。とにかく口に入れて、水をたくさん飲んでください。多少時間がかかっても、いずれちゃんと下りていきます。
20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
あと、抗生物質を飲んでいる間はお腹の調子が崩れやすいので、整腸剤を一緒に取るのも手だと思います。副作用が「相当ひどい」と書いてあったので、そのあたりも少しは楽になるかもしれません。
21. やらかし名無しさん
体の向きを変えるだけで通ることがあります。自分は首を右に45度ほど、無理に伸ばさない程度に傾けると嘘みたいにするっと入る。あと、先に水を口に含んでおいて、その水の中に錠剤を落としてから飲み込むやり方も効きます。錠剤は上を向いて、カプセルは浮くので下を向いて飲む。傍から見るとかなり変ですが、効くので気にしないことにしました。
まとめ
虫刺されから始まった感染症、飲みきるしかない抗生物質、そして「今日に限って通らない」朝。逃げ道がないぶん、投稿者の選択は笑えるほど潔かった。コメント欄はヨーグルト派・すりおろしリンゴ派・錠剤カッター派に分かれつつ、最後はそろって「自分も飲めなかった」の告白大会になっていた。薬を割っていいかどうかは薬によって違うので、そこだけは薬局で聞くのが確実。次に大きい錠剤を渡されたとき、少しだけ心構えができた人は多いはずだ。
元スレッド: 抗生物質を飲み込むのに手間取りすぎてやらかした


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