ネットに入り浸り、流行りの言葉には人一倍詳しいつもりだった20代後半の女性。30代の友人2人とのグループチャットで、ハロウィンの仮装がまだ決まらないと嘆き、メッセージの締めに、最近ネットでよく見かける英語の略語「sybau」を添えた。意味のない流行語だと思い込んでいたその言葉が、実はかなり乱暴な「黙れ」だったと知ったのは、親友から個別のメッセージが届いたあとのことだった。
※注:sybau(サイバウ)は、英語の俗語 “shut your b*tch ass up” の頭文字をとった略語。日本語にすると「黙ってろ、このク◯野郎」くらいの、かなり口汚い「黙れ」だ。最近、海外のSNSのコメント欄などで若い世代がよく使っている。本文に出てくる skibidi(スキビディ)は、便器から人の頭が飛び出して歌う海外の人気ショート動画シリーズ『スキビディ・トイレ』から子どもたちのあいだに広まった言葉で、こちらは本当にこれといった意味がない。
何をやらかした?
📌 ネットの流行語には詳しいつもりだった20代後半の投稿者。30代の友人2人とハロウィンの予定を話すグループチャットで「何の仮装で行くか、まだ決めてもいない」と書き、最後に「Sybau」と付け足した。本人は「トホホ」くらいの意味のない言葉だと思い込み、自分に向けたつもりだった。ところが正体は、かなり口汚い「黙れ」の略語。チケットの値上がりを嘆いたばかりの親友Jには、自分が「黙れ」と言われたようにしか読めなかった。しかもこの言葉、何か月も前から使い続けていて、年上の同僚には意味まで教え込み、パートナーや愛犬にまで言っていた。
事の発端
毎年恒例のハロウィンイベント
投稿者は20代後半の女性。30代の女友達JとAとの3人組で、グループチャットでハロウィンの予定を話し合っていた。3人は毎年同じハロウィンのイベントに出かけていて、ちょうど今年のチケットが発売されたところだった。
Jが、今年はチケットがずいぶん値上がりしているとこぼした。それに対して投稿者は「私なんて、何の仮装で行くかもまだ決めてないよ」と返し、そのメッセージの最後にひとこと「Sybau」と添えた。
流行りの言葉なら、3人の中でいちばん詳しいはずだった
投稿者は、自分のことを筋金入りのネット漬け人間だと思っている。最新のネタや流行語、世の中の流行りものにはいつも乗り遅れない、というのがひそかな自慢だった。3人の中では最年少なので、若い世代の言葉やネタを年上の2人に解説するのは、たいてい自分の役目だったという。
ところが、今回ばかりは話が違った。
「skibidi」みたいな、意味のない言葉だと思っていた
この言葉は、ネットのコメント欄でもう何百回と目にしてきた。それなのに投稿者はずっと、誰かが作ったでたらめな言葉だと思い込んでいた。skibidi と同じように、とくに意味はなく、しいて言えば「トホホ」とか、そんな感じの嘆きのつぶやきなんだろう、と。
だからあのメッセージも、自分自身に向けたつもりだった。本人の頭の中では「まだ仮装も決めてないや。トホホ、私ってかわいそう」くらいのニュアンスだったのだ。
数日前に「言葉づかい」を話し合ったばかり
ここで、ひとつ前置きがある。投稿者とJはほんの数日前、友人グループの中で思いやりを大切にしよう、お互いを支え合っていこう、と長い時間をかけて話し合ったばかりだった。いくつかのわだかまりを解消し、たとえ冗談でも、相手をけなすような軽口や言葉づかいは控えよう、と約束していた。お互いに本音をさらけ出した、いい話し合いだった。投稿者は、自分たちはちゃんと分かり合えたと手応えを感じていた。
やらかしの一部始終
何も知らずに、上機嫌で仕事中
メッセージを送ってしばらく、投稿者は職場で上機嫌に仕事をこなしていた。何ひとつ気づかず、何の心配もなく。
そこへ、グループチャットとは別に、Jから個別のメッセージが届いた。チケットが高くてがっかりしていると言ったら「sybau」と返された。ちっとも笑えないし、ついこの前2人で話し合ったことにも反しているんじゃないか——。Jはそう伝えてきた。
「自分に言ったんだよ」と弁解したら
投稿者はすぐに誤解を解こうとした。あれはあなたに言ったんじゃない、自分に向かって言ったんだよ、と。
返ってきたのが、このメッセージだ。
「つまり自分に向かって『黙ってろ、このク◯野郎』って言ってたわけ?」
投稿者は、そこで言葉を失った。
見る見るうちに老け込んだ
本人いわく、そのときの気分は、映画『プライベート・ライアン』の終盤で、若き日のマット・デイモンの顔が、見ている目の前でよぼよぼの老人に変わっていくあの場面とそっくりだったという。
パートナーにも、同僚にも、犬にも
何か月も。何か月ものあいだ、投稿者はこの言葉を意味も知らずに使っていたのだ。年上の同僚には、自分が思い込んでいた意味を自信満々に教えてしまい、その同僚は「今度から子どもに使ってみる」と言っていた。パートナーにも言った。友人たちにも言った。飼い犬にまで言っていた。
その後
それでも、なんとかJに事情を説明すると、Jはすぐに分かってくれて、むしろ大笑いしてくれたという。数日前に腹を割って話し合ったばかりの2人だ。その成果がさっそく出た……と言っていいのかどうか。本人も「すぐに話し合えてよかった……のかな?」と、首をかしげながら振り返っている。
投稿者が最後に書いた教訓は、「私は年寄りで、しかも自信過剰だった」。幸い、友達はそれでも自分のことを好きでいてくれる、と付け加えている。ちなみに投稿の締めの要約には「ネットに詳しいという過信のせいで、うっかり親友を侮辱してしまった」と書き、懲りずにもう一度「Sybau」と添えていた。今度は、意味をちゃんと分かったうえで。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
意味も分からない言葉を平気で使えるのって、本当に不思議。スープを作りながら、棚にあるものを「まあ食べられそうだし」って手当たり次第に放り込んでいくようなもんだよ。でも、友達がちゃんと事情を分かってくれて、本気で怒ってなかったのは救いだったね。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
いや、スープはそれで案外おいしくなるんだって。余り物を片っ端から鍋に入れるのは立派な料理法だよ。ただし、自分が入れてるのが野菜だってことだけは分かったうえで入れてる。そこが投稿者との違い。
3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
投稿者です。ほんとにそのとおりです。普段は新しい言葉を使う前に、ちゃんと調べるほうなんですよ。今回はすっかり鼻をへし折られました。これからは前頭葉をしっかり働かせて生きていきます。
4. やらかし名無しさん(>>1への返信)
お悔やみのカードに「LOL」って書いちゃうのと同じ系統だな。ネットでは「(笑)」の意味なのに、「lots of love(愛をこめて)」の略だと思い込んでるパターン。遺族がカードを開いた瞬間を想像すると、こっちまで胃が痛くなる。
5. やらかし名無しさん
20代後半で「人生でいちばん年を感じた」って、一緒にいた30代の2人はどうすればいいんだよ。しかも若者言葉の解説係だったのに、年上の2人より先に老け込むっていう。
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
その理屈でいくと、この略語を今日初めて見た自分は、もう相当な年寄りってことになるな。そろそろ老人ホームのパンフレットでも取り寄せようか。
7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
自分は東南アジアのどこかの言葉だと思ってた。車でサッカーをするオンライン対戦ゲームのチャットで、しょっちゅう見かけるんだよ。今ようやく意味が分かった。……あいつら、俺に言ってたのか。
8. やらかし名無しさん(>>6への返信)
安心して。22歳でネット歴10年の自分も、sybau なんて一度も見たことない。知らないのは年のせいじゃないと思う。
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
39歳だけど、ネットではうんざりするほど見かけるよ。逆に35歳で一度も見たことないって人もいるし、結局どのコミュニティに入り浸ってるか次第なんだろうね。
10. やらかし名無しさん
正直に言うと、しばらくのあいだ、車メーカーの「スバル(Subaru)」を変わったつづりで書いてるだけだと思ってた。なんで急にスバルの話?とは思ってたけど。
11. やらかし名無しさん
そもそも「sybau」って口に出して言えるものなの? どう発音するのか、まったく想像がつかない。
12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
「サイバウ」だよ。うちの10代の子が目の前でうっかり口にして、しまったって顔で口を押さえたから知ってる。「あんたたちの言う謎の言葉なんて親は一つも分からないんだから、そのまましゃべり続ければバレなかったのに」って言ってやった。
13. やらかし名無しさん
うちの10代の子に言わせると、sybau は “Stay Young, Beautiful, And Unique”(いつまでも若く、美しく、個性的に)の略なんだってさ。親は本当の意味を知らないと思ってるらしい。……知ってるからな。
14. やらかし名無しさん
子どものころ、brb を、がっかりしたときに言う意味のない言葉だと思ってた。本当は “be right back(すぐ戻る)” の略。しょっちゅう使ってたけど、一度も席を外したことはない。ずっとそこにいた。
15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
相手はみんな「いってらっしゃい」って待ってたんじゃない? それなのに一向に戻ってこないどころか、普通にしゃべり続けてるんだから、さぞ混乱してたと思う。
16. やらかし名無しさん
“Netflix and chill”(直訳は「ネットフリックスでも見てまったりしよう」だけど、実際は恋人を家に誘う、”そういう意味”の遠回しな誘い文句)で痛い目を見てから、新しいスラングは使う前に必ず調べるようにしてる。あれはまだ実在する単語だからマシ。完全な造語を雰囲気だけで使うのは、さすがに度胸がありすぎる。
17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
うちの妻がまさにそれをやった。教師なんだけど、生徒たちに「今日は家に帰って、夫と子どもたちとネットフリックス・アンド・チルするの」って言ってたらしい。たまたま聞いていたアシスタントの先生が吹き出して、授業のあとで本当の意味を教えてくれたそうだ。
18. やらかし名無しさん
これはネットで生まれた言葉というより、もともとアメリカの黒人英語の話し言葉にある言い回しなんだよ。元の言い回し自体になじみがない人は、頭文字だけ見ても元の文なんて想像できない。ネットに詳しいかどうかより、言葉の出どころの問題だと思う。
19. やらかし名無しさん
でも「トホホ」のつもりだったとしても、値上がりにがっかりしてる相手に返す言葉としては、それはそれでちょっと感じ悪くない?
20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
投稿者です。あれはJの話に対してじゃなくて、自分のメッセージに向けて付けたんです。今年はまだ仮装の準備が全然できてなくて、自分で自分を憐れんでいた……つもりでした。
21. やらかし名無しさん
被害者を整理しよう。パートナー、友人たち、自信満々に意味を教えられて「子どもに使ってみる」と言ってた年上の同僚、そして何より犬。犬は何か月も飼い主から「黙ってろ」って言われ続けてたんだぞ。まず犬に謝って、そのあと同僚に訂正の連絡を。
22. やらかし名無しさん
何があっても好きでいてくれるいい友達がいて、本当によかったね。じゃあ、sybau。
まとめ
意味のない流行語だと思い込んでいた「sybau」を、嘆きのひとことのつもりで友人とのグループチャットに書き込んでしまった投稿者。親友Jの鋭いひと言で正体を知り、何か月分もの“前科”が一気によみがえった。海外の反応には「自分も知らなかった」という声と、LOLやbrbなど略語の思い込み失敗談が次々と集まった。若者言葉を雰囲気で使うのは、どこの国でも危ない。気になった言葉は、口にする前にひと検索を。


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