行けなくなった食事会を当日に断ったら、料理を一口も食べていないのに1人分の代金を請求される——アメリカの高級店には、そういう仕組みがある。18歳、車もなければ仕事もない彼が背負ったのは80ドル、日本円でおよそ1万2000円。しかも払う相手は、そこまで親しいわけでもない友人だった。
※注:この話の舞台はアメリカ。向こうの人気店や高級店には「ノーショー料金」という決まりがあり、予約したのに来なかった場合、食事をしていなくても1人あたり決められた額を請求される。席を一晩空けたままにされる損を、店が客に負担してもらう仕組みで、予約のときにクレジットカード番号を登録させ、そこから引き落とすのが一般的。日本ではまだ一部の店にしかない。金額はすべて1ドル150円で換算した。
何をやらかした?
📌 18歳の投稿者が、そこまで親しくない友人の誕生日ディナーを当日にキャンセル。会場は高級ホテルの中にある高級レストランで、来なかった人からは1人80ドル(約1万2000円)を取る決まりだった。15人で押さえた予約からは他にも3人が抜け、友人からは「代わりにきょうだいを連れて来て」と持ちかけられる。だが彼には、車も、運転できる腕も、仕事もなかった。
事の発端
なぜ自分が呼ばれたのか、最後まで分からなかった
投稿者は18歳。誕生日ディナーに誘われたのは、およそ2週間半前のことだった。彼の返事は「たぶん行けると思う」。この時点で、少し引っかかるものはあったという。会場が高級ホテルの中に入っている高級レストランだったからだ。しかも誘ってきた友人とは、そこまで長い付き合いではない。通話をしたりSNSでやり取りしたりはするけれど、会話の中身は本人いわく「正直、当たり障りのない範囲」。大勢いる知り合いの中から、なぜ自分が誕生日の席に呼ばれたのかは、最後まで分からずじまいだった。
彼の家では、誕生日はそれほど大きな行事ではなかった。ケーキを買って終わり、くらいの温度感で育っている。ただ、人によっては一年で一番大事な日になることも知っていた。だから、せっかく誘ってもらった以上は特別な日にしてあげたいと思っていた。プレゼントも用意した。ここまでは、どこにでもある話だ。
15人の予約と、1人80ドルという決まり
問題は店の側にあった。友人が押さえたのは15人分の席。そしてその店には、予約して来なかった人から1人あたり80ドル——日本円でおよそ1万2000円——を取る決まりがあった。料理を一口も食べなくても、席を空けた分だけ請求される。
今週に入って、投稿者は自分が行けないと気づいた。そしてそれを友人に伝えたのは、当日だった。友人からの返事で分かったのは、来られなくなったのが自分だけではないということ。ほかにも3人が欠けるという。そのうえで友人は、埋め合わせに投稿者のきょうだいも連れて来られないかと持ちかけてきた。もともと投稿者は来る前提で数に入れられていたので、きょうだいが1人増えたところで結局2人分の穴は残る——本人の説明はそういう内容だった。ただ、数字の書き方は投稿の中でも揺れていて、最終的にいくら払うことになるのかは、本人の中でもはっきりしていない様子だった。
やらかしの一部始終
そもそも、店まで行く足がなかった
彼は車を持っていない。運転もできない。配車アプリを使えば行けなくはないが、往復で100ドル超、日本円にすると1万5000円を超える。行かなければ1万2000円、行けば1万5000円。どちらに転んでも財布は軽くなる。しかも彼は今、仕事をしていない。
唯一の望みは、車を持っている家族の予定が空くことだった。誰かの都合がついて送ってもらえれば話は変わる。彼はぎりぎりまでそれを待った。そして当日になって、それが叶わないと分かった。翌朝からは家族そろって旅行に出ることになっている。時間の逃げ場も、もう残っていなかった。
自動音声の向こうに、人間はいなかった
当日、彼は友人に「行けない」と伝えた。そのうえで、自分にできることを探した。店に直接電話をかけ、体調を崩した、どうにもならない事情なのだと説明して、キャンセル料を取り消してもらえないか頼むつもりだったのだ。
電話はつながった。ただし出たのは、AIの自動応答だった。用件を話しても要領を得ない返事が返ってくるだけで、話がまったく前に進まない。この手の自動応答には「オペレーター」「担当者につないで」と繰り返せば人間に回してもらえる裏技があり、彼もそれを試している。何も変わらなかった。結局、店の人間とは一度も話せないまま、その日は過ぎていった。あとから「1週間前に予約人数を直してもらえなかったのか」と聞かれた彼は、伝えたのが当日だったから、と答えている。
その後
仕事のない18歳にとって、1万2000円は軽くない。そして彼は、投稿の中で一つだけ、書くのが恥ずかしいと前置きしてから打ち明けている。友人のために買ったプレゼントを返品して、その返金をキャンセル料の足しにしようかと考えている、と。返品しても埋められるのは半分弱。それでも、少しでも取り返せるならと思った、というのが本人の言い分だった。誕生日を特別な日にしてあげたくて選んだものを、行けなかった罰金のために手放す。これほど後味の悪い引き算も、そうそうない。
もう一つ、彼が一番引っかかっていると書いていたのが、そのお金の行き先だった。1万2000円は、迷惑をかけた友人の手元に残るわけでもなければ、当然、自分に返ってくるわけでもない。丸ごと店の売上になる。謝罪の足しにすらならない、ただ消えるだけのお金だ。
なお、金額についての書き方は最後まで揺れている。投稿の見出しでは「80ドル損した」としているのに、末尾の要約では「約40ドル」になっているのだ。頭が整理しきれないまま書き込んだのだろう。「自業自得だ」と自分を責める一文で、投稿は締めくくられていた。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
何をどうするにしても、往復1万5000円かけて配車アプリで行くのだけはやめておきなよ。行かないために、キャンセル料より高い金を使うことになる。それで誰が得するの。友人への埋め合わせは、お金ができてからでも間に合う。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
そもそも18歳が、来なかっただけで1万2000円取られるような店に呼ばれること自体がどうかしてる。15人で押さえた側だって、そのうち何人か来られなくなるのは分かってて予約したはずだよ。
3. やらかし名無しさん
来なかったら料金を取る店なんて聞いたことがない。しかもその金額。それなりの値段のところで食べてきたつもりだけど、そんな決まりに出くわしたことは一度もないな。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
うちの街だと、席が8つしかないような小さくて人気の店では普通にあるよ。一組来ないだけでその晩の売上が丸ごと飛ぶから。ただし、必ず予約の時点で説明される。あとから知らされることはない。
5. やらかし名無しさん(>>3への返信)
似た目に遭ったことがある。安く飲める時間帯のつもりで予約したのに、通されたのは普通の食事席のほう。安いほうの席に移りたいなら1人25ドル(約3750円)のキャンセル扱いになりますと言われた。「じゃあ一杯だけ飲んで帰ります」と伝えたら、店長が出てきて今回だけの例外として通してくれたけどね。
6. やらかし名無しさん
ちょっと待って。来なかったら料金を取る店って、たいてい予約した全員が来なかったときだけ請求されるんじゃない?何人か来ていれば取らないところのほうが多いよ。まず店に確認したほうがいい。
7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
これは本当に大事。一円も払う前に、本当にその請求が発生しているのか、本当に1人1万2000円なのかを、店の人間に直接確かめるべき。自動音声じゃなくて、人間に。そこがはっきりするまでは動かないこと。
8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
もし店側が何も請求していなくて、友人がその分を自分のふところに入れるつもりだったとしたら、けっこう怖い話になるよね。まあ考えすぎだといいけど、確かめる価値はある。
9. やらかし名無しさん
先にキャンセルした3人はどうして払わないの。抜けたのはあっちが先でしょ。あと厳しいことを言うと、1人1万2000円の店って、そもそも君の予算じゃなかったと思う。誰かが君の食事代を出してくれる話でもなかったんだから。
10. やらかし名無しさん
みんな店の決まりを叩いてるけど、一番きついのは当日キャンセルだよ。2週間半あったのに「たぶん」のまま当日まで引っ張ったことが問題であって、金額の話はその結果でしかない。1週間前に断っていれば人数を直せた可能性は普通にある。
11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
正論なのは分かる。でも18歳を1人1万2000円の店に呼んで、「たぶん」の返事のまま人数に数える側もそこそこ雑だと思う。その年齢は自分の足すら自由にならないんだから、予定が読めないことくらい大人なら想像がつく。
12. やらかし名無しさん
幹事をやったことがある身から言うと、15人で予約を入れるというのは、店に対して15人分を保証するということなんだよね。1人抜けたら誰かが必ず被る構造で、それを幹事が全部かぶるのもおかしい。感情は別として、来るつもりだった人が自分の分を出すのは筋としては通ってる。
13. やらかし名無しさん
「たぶん行ける」を「行く」に数えられるのは、正直よくあること。断るなら早く、はっきりと。今回の授業料はちょっと高すぎるけど、この一点だけは一生使える教訓になるよ。
14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
「たぶん」を「行く」に数えたのは、あくまで幹事の判断でしょ。確定を取らずに頭数へ入れた側にも半分はリスクがあると思うけどな。どっちが悪いというより、両方が一言ずつ足りなかった話に見える。
15. やらかし名無しさん
最近の自動応答は本当に話が通じないよね。「オペレーター」って言い続ければ人間に代わってもらえることが多いんだけど、彼はもう試したうえでダメだったらしい。人と話せていれば結果は違ったかもしれないのに、そこで詰まったのは運が悪かった。
16. やらかし名無しさん
そもそも友人自身に安定した収入がないなら、この食事代をどうやって払うつもりだったんだろう。周りが出してくれる前提で組んでない?今回、考えが足りていないのは君じゃなくて友人のほうだと思うよ。
17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
投稿者が別のところで答えてたけど、自分にもよく分からない、ただ友人のきょうだいも来るらしいから、たぶん親が出すんじゃないか、とのことだった。だとしたら1人分の穴くらい、そっちで吸収できそうな気もする。
18. やらかし名無しさん
プレゼントを返品してキャンセル料に充てる、というところで胸が痛くなった。それだけはやめてほしい。誕生日を特別にしてあげたくて選んだものでしょ。そこまで削る必要はないよ。
19. やらかし名無しさん
このお金が店に行くだけで、友人にも君にも何ひとつ残らない、というのが全部を物語ってる。誰も得していないし、誰も幸せになっていない。貯金はこういうことに使うためのものじゃないよ。
20. やらかし名無しさん
自分を責めすぎ。予定は変わるものだし、その罰としては明らかに重い。ただ次からは「たぶん」とだけ言って保留にしないこと。行けるか行けないか、早めにはっきりさせる。それだけで今回みたいなことは大体防げる。
まとめ
「たぶん行ける」と答えたまま当日に断り、料理を一口も食べないうちに1万2000円を請求された18歳の話だった。海外の反応は「当日キャンセルした側が悪い、断るなら早く」という声と、「18歳に1人1万2000円の店を押さえて『たぶん』で頭数に入れた側も同じくらい軽率だ」という声で真っ二つ。そのうえで多くの人が同じ一点を指摘していた——払う前に、その請求が本当に発生しているのか店に確かめろ、と。返事の重さと、確認の大事さ。授業料としてはずいぶん高いけれど、彼はもう二度と「たぶん」とは言わないだろう。

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