「その人なら昔見てたよ。でも正直、何年か前から『崖から落ちた』よね」。8歳の姪が夢中になっているユーチューバーについて、おじである投稿者はそう口にした。英語では「すっかり落ち目になった」という意味でごく普通に使う言い回しだ。ところが姪の顔からはみるみる血の気が引き、震える声で返ってきたのは「……死んじゃったの?」のひと言だった。
※注:英語の “fell off a cliff” は、直訳すると「崖から落ちた」。英語では人気や売上、作品の出来などが急にガクンと下がったことを言うありふれた慣用句で、日本語の「ガタ落ち」「急降下」に近い。ただし字面どおりに受け取れば、本当に崖から転落したという意味にもなる。
何をやらかした?
📌 遊びに来ていた8歳の姪が、大好きなユーチューバーの話を延々と続けるので、「話の分かるおじさん」を気取った投稿者は「昔見てたよ。でも何年か前から『崖から落ちた』よね」と返した。「人気や出来がガタ落ちした」という意味の英語の決まり文句のつもりだったが、姪はその人が本当に崖から落ちて死んだと受け取って泣き出してしまう。1時間かけてたとえ話を説明し、今も活動中のチャンネルを見せて生きていることを証明したものの、姪の中で投稿者は「人の死についてウソをついて、だまそうとした人」になってしまった。
事の発端
新シリーズの話が止まらない姪
投稿者のところに、8歳の姪が遊びに来ていた。姪はいま、あるユーチューバーに夢中になっている。マインクラフト(ブロックを積んで建物や世界を作る、子どもに大人気のゲーム。通称マイクラ)で遊ぶ様子を動画にしている男性で、その人が始めた新しいシリーズの話が、とにかく止まらない。
「イケてるおじさん」を狙った一言
ここで投稿者は、話の分かる「イケてるおじさん」らしいところを見せようと考えた。相手の好きなものを自分も知っている、と伝えれば話が弾むはずだ。そこで口にしたのが、この一言だった。
「ああ、その人なら昔見てたよ! でも正直、何年か前から『崖から落ちた』よね」
原文は “his content really fell off a cliff”。直訳すれば「彼の動画は本当に崖から落ちた」だが、英語では「動画の中身がガタ落ちした」「すっかりつまらなくなった」という意味の決まり文句で、大人同士の会話ならごく普通の言い方だ。日本語で言えば「あの人、ここ何年かですっかり落ちたよね」くらいの、ちょっと通ぶった感想のつもりだった。
やらかしの一部始終
みるみる青ざめた顔
その瞬間、姪の顔から血の気が引いた。下唇がふるふると震えはじめる。そして、ささやくような声でこう聞いてきた。
「あの人……し、死んじゃったの?」
そこで投稿者は、自分のしくじりに気づいた。投稿者いわく、姪の世界では「崖から落ちた」は出来が落ちたことのたとえなどではない。アニメのキャラクターに起きる、文字どおりの悲劇的な死なのだ。大人が「落ち目になった」という意味で言った言葉を、8歳の姪は「崖から転落した」とそのまま受け取っていた。日本語に置き換えるなら、「あの人、すっかり落ちたよね」と言ったら「どこから落ちたの? 死んじゃったの?」と返されたようなものである。
泣きじゃくる子に「たとえ話」を1時間
そこから先の1時間、投稿者は泣きじゃくる姪を相手に、「たとえ」とは何かを説明することに追われた。本当に崖から落ちたわけではなく、動画がつまらなくなったという意味なのだと、言葉を尽くして分かってもらうしかない。
同時に、そのユーチューバーのチャンネルを大あわてで開き、今もちゃんと活動を続けていることを見せた。本人が生きていることを、画面で証明するしかなかったのである。
その後
ユーチューバーが元気に活動していることは、どうにか分かってもらえた。ところが、姪の中に残ったのは安心だけではなかった。
いま姪は、投稿者のことを「人が死んだなんてウソをついて、だまそうとした人」だと思い込んでいる。大好きな人の死を聞かされて泣くだけ泣いたあとで「実は生きてるよ」と言われたのだから、8歳の側から見ればそう映るのも無理はない。
「イケてるおじさん」を目指した一言がたどり着いた先は、「ウソつきのおじさん」という肩書きだった。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
この前、さんざんな一日だったから、パートナーに「今日は職場が大炎上だった」って愚痴ったんだ。それを横で5歳の子が聞いてたらしくて、それ以来ずっと「お仕事、まだ溶けてるの?」って聞いてくる。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
ここでまさかのどんでん返しを期待してる。実は本職が溶接工で、職場では毎日ほんとに何かが溶けてる、っていうオチ。
3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
5歳くらいのとき、父が仕事をクビになって帰ってきて、母と私に「クビになった」と話した。英語でクビは “fired”、火をつけるの “fire” と同じ単語なんだよ。数日後、父がロッカーの荷物を片付けに行くと言い出したら、私は「行っちゃダメ! また火をつけられちゃう!」って大泣きしたらしい。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
うちの母も子どものころ、まったく同じ勘違いをしてたらしい。自分の父親が会社で火をつけられるんじゃないかと、毎日本気でおびえて暮らしてたんだって。
5. やらかし名無しさん
何も悪いことはしてないんだけどさ。「イケてる大人」を気取りたいなら、相手の好きなものを「昔は好きだったけど、もうダメだよね」ってけなすのは逆効果だよ。「このバンド大好き」「ああ、俺も昔聴いてた! でも今は良くないよね」って流れ。仮に姪が意味を分かってたとしても、ズレたおじさんにしか見えなかったと思う。
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
だいたい同意なんだけど、8歳の子が「このイケてるはずのおじさん、感覚ズレてるな」とまで考えるのは、12歳くらいになってからじゃないかな。
7. やらかし名無しさん(>>6への返信)
言いたかったのはそこじゃなくて、もし姪が「おじさんはもうあの動画を楽しめなくなっただけ」と理解してたとしても、「おじさんはもう年だからね」で一瞬で片付けられてただろう、ってこと。
8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
子どものころの自分なら真逆だったと思う。大好きなおじさんが何か言ったら、それはもう「事実」。自分が夢中で語ってたものが実はダサかったんだって、その場で猛烈に恥ずかしくなってたはず。
9. やらかし名無しさん
子どものころ、おじさんにわざわざ目の前に座らされて「ポケモンってのはな、正直クソだぞ」と言い渡された日のことは、今でもいい思い出だよ(棒読み)。
10. やらかし名無しさん
「イケてるおじさん」を目指した結果が、8歳の姪が好きなものにケチをつけることなのか……。それ、大人の友だち相手にだって自分はやらないよ。
11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
イケてるおじさん・おばさんって、結局は話を聞いて応援してあげる人のことなんだよね。自分も甥っ子たちが好きだからって理由だけで、まったく興味のない番組を何本も一緒に見てきた。
12. やらかし名無しさん
正直なところ、「あのユーチューバーは死んだ」と伝えるほうが、「あの人はもうつまらない」と言うより、まだ意地悪じゃない気がしてきた。
13. やらかし名無しさん
マイクラの中で崖から落ちたんだろ? まったく不注意なやつだな。しかもゲームの中でちゃんと死んでるし。自分は足元を見て歩けるユーチューバーのほうが好きだね。
14. やらかし名無しさん
むしろ「ゲームの中で崖から落ちたのかな」って方向に考えなかったのが意外。マイクラなんて崖から落ちるのが日常茶飯事なのに。とはいえ、好きなものを真っ先にけなすのはイケてるおじさんの動きじゃない、って意見には同意。
15. やらかし名無しさん
小さいころ、家族でドライブしてたら、父が乱暴な運転の車を見て「あいつ、道路は自分のものだと思ってやがる」と言った。私は後ろの席からその車が見えてなかったから、父はその人を個人的に知ってるんだと思い込んだ。道路を本気で自分の持ち物だと信じてる、ちょっとおかしな人がいるんだ、と。
16. やらかし名無しさん
4〜5歳のころ、年上のいとこたちの車に乗ってたら道に迷ったらしくて(カーナビもスマホの地図もない時代)、「そっちは行き止まりだから曲がるなよ」と言ってた。英語で行き止まりは “dead end”、デッド(死)が入ってるんだよ。頭に浮かんだのは、アニメで足の速い鳥を追いかけては毎回崖から落ちるコヨーテ(ワイリー・コヨーテ)。そっちに行ったら崖から真っ逆さまだと信じ込んで、「そっちに行かないで!」と泣いた。いとこたちは面白がってて、その日はやたらと行き止まりに出くわした。
17. やらかし名無しさん
6歳くらいのとき、学校で「飲んで運転するのはいけません」と習った。そのあと母とショッピングモールへ向かう車の中で、母が飲み物を持ってることに気づいて内心パニック。5分ほど我慢したけど、母がまた一口飲んだから、ついに「飲みながら運転しちゃダメなんだよ!」と言った。母に「ダイエットコーラは数に入らないのよ」と説明された。
18. やらかし名無しさん(>>17への返信)
私も同じことやった。母に「パパっていつも飲みながら運転してるよ」と言ったら、母は青ざめて「何を飲んでるの?」。答えは「アイスコーヒー」。母は笑い転げて、飲酒運転の本当の意味を説明してくれた。
19. やらかし名無しさん
子どものころは、たとえや決まり文句だと知らない限り、全部文字どおりに受け取ってた。英語の “swear” には「汚い言葉を使う」と「誓う」の両方の意味があるんだけど、「swearしちゃダメ」と言われた私は「誓っちゃダメ」だと思い込んで、何に対しても誓わない子になった。でも、大人に自分の好きなものをけなされた日のことは、しっかり覚えてるんだよね……。
20. やらかし名無しさん
8歳なら、説明されればすぐ分かりそうなもんだけどな。1時間もかかるかね。正直、話ができすぎてて作り話っぽい。この掲示板も、何年か前から崖から落ちたよな。
21. やらかし名無しさん(>>20への返信)
えっ……じゃあ、この掲示板にいる私たちもみんな、崖から落ちて死んじゃったってこと?(姪っ子の顔で)
22. やらかし名無しさん
みんな厳しいけど、泣いてる姪に1時間付き合って、チャンネルまで見せて生存確認したのは誠実だと思うよ。それにこの話、この先の親戚の集まりで何度でも蒸し返されるぞ。姪が大人になるころには、一族の鉄板ネタになってるはず。
まとめ
人気や出来がガタ落ちしたことを言う英語の決まり文句「崖から落ちた」を、8歳の姪は文字どおりの転落と受け取った。コメント欄には「クビ」や「行き止まり」を字面どおりに受け取って泣いた子ども時代の話が次々と集まる一方、「子どもの好きなものをけなすのはイケてない」という耳の痛い声も。ウソつき扱いが解けるのは、姪が「落ち目」という言葉を覚えたころだろう。

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