大事なものを、絶対に見つからない場所にしまう。そこまでは誰でもやる。問題は、その「絶対に見つからない場所」が、自分に対してもきっちり効いてしまうことだ。ある男性は、勝手に車を乗り回す弟からスペアキーを守るため、クローゼットの奥で眠っていた古いランニングシューズのつま先に鍵を押し込んだ。作戦は完璧だった——数か月後、彼が部屋の片づけを思い立つまでは。
※注:チャリティショップは、寄付された古着や日用品を安く売り、収益を慈善団体に回す店。欧米では街角によくある存在で、いらない物をまとめて袋で持ち込む人が多い。また北米では、最近の車の電子キーをなくすと再発行はディーラー扱いになり、200〜500ドル(約3万〜7万5千円)かかることも珍しくない。スペアキーの重みが日本の感覚より少しだけ重い。
何をやらかした?
📌 勝手に車を借りていく弟の対策として、スペアキーを「一度も履かない古いランニングシューズ」の中に隠した男性。数か月後、部屋を片づけた勢いでその靴を衣類ごとチャリティショップに寄付。その直後に普段使いの鍵を見失い、スペアを取りに行こうとして——靴ごと手放していたことを思い出す。
事の発端
キッチンの引き出しに、置きっぱなしだったスペアキー
投稿者の家では、車のスペアキーがキッチンの引き出しに入っていた。取り出しやすい場所に置いておくのは、家族で暮らしていれば珍しいことでもない。ところが同居している弟は、その引き出しを開けて鍵が目に入るたびに、投稿者の車を持ち出すようになっていた。しかも、たいていは事前のひと言もなくである。
何度言い合いになっても、引き出しの位置は変わらない
当然、投稿者は黙っていたわけではない。勝手に乗るなという話は何度もして、そのたびに言い合いになった。それでも状況は変わらなかった。話し合いで解決したはずのことが、翌週にはまた同じ形で繰り返される。鍵がそこにある限り、弟にとっては「目に入ったから使った」で済んでしまうのだ。
そこで投稿者は、説得ではなく物理的な解決に舵を切った。鍵を、弟の視界から完全に消すことにしたのである。
やらかしの一部始終
一度も履かないランニングシューズという名の金庫
選ばれた隠し場所は、クローゼットの中にあった古いランニングシューズだった。理由ははっきりしている。投稿者自身がもう何年も履いていない靴であり、弟が「まさかそこを探すまい」と確信できる場所だったからだ。鍵はつま先の奥まで押し込まれ、外からは何も見えなくなった。
狙いどおり、その日から弟が勝手に車を出すことはなくなった。作戦は成功だった。少なくとも、この時点までは。
気持ちのいい日曜日の片づけ
時間が流れ、投稿者は部屋の片づけを始める。何年も袖を通していない服、履いていない靴。使わない物を抱えたままの生活に区切りをつけようと、まとめて大きな袋に詰め、近所のチャリティショップへ寄付した。
このとき彼の気分は、たぶん誰もが想像できるほど良かった。ずっと手をつけられなかった物をようやく手放せたのだ。判断は正しかったし、行動も早かった。ただ一点、袋の中身をひとつずつ確認しなかったことを除けば。
いつもの鍵が、ない
後日、投稿者は普段使っている車の鍵が見当たらないことに気づく。上着のポケット、ズボンのポケット、引き出し、机の上、棚の上——家じゅうの「とりあえず物を置いてしまう場所」をひととおり探した。出てこない。
そこで彼は思い出す。そうだ、スペアがあるじゃないか。焦りが少しやわらいだ、その次の瞬間だった。
——靴。
その後
投稿者はすぐにチャリティショップへ電話をかけた。先日寄付した袋の中に、車の鍵が入った靴が混ざっているかもしれない、という説明である。電話越しに口に出してみると、自分でもかなり間の抜けた話だったはずだ。
ところが店側は、まだ仕分けが終わっていなかった袋の中から、その靴をきちんと見つけ出してくれた。鍵は寄付されたときのまま、つま先の奥に押し込まれていた。無事に手元へ戻ったのである。
返してくれた店員の女性からは、ひとつだけ質問があった。どうして車の鍵を靴の中で保管しているのか、と。おそらく、この一件でいちばん答えにくい問いだった。
ちなみに、消えた普段使いの鍵がその後どこから出てきたのかは、投稿者自身も語っていない。残ったのは、隠し場所には「他人に見つからない」ともうひとつ、「自分が思い出せる」という条件が要るという、地味だが応用の利く教訓だけである。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
「キッチンの引き出し」と「何年も履いていない靴の奥」の間に、もう少し段階的な選択肢があった気がしてならない。引き出しをひとつ下にするだけでも違ったのでは。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
その「ちょうどいい場所」って、勝手に持ち出す側が真っ先に開けるところでもあるんだよな。同居している家族相手に警察を呼ぶのはやりすぎだし、選べる手が最初から少ない。
3. やらかし名無しさん(>>1への返信)
探し物で人生の時間をごっそり溶かしたことがない人の発言だ、これは。こっちは冷蔵庫からテレビのリモコンが出てきたことがあるぞ。
4. やらかし名無しさん(>>1への返信)
自分の隠し場所は「客用寝室のクローゼット最上段、洗面ポーチの中、使わなくなった電気シェーバーの裏、古いミントの缶」だ。今のところ誰にも突破されていない。……たぶん。
5. やらかし名無しさん
隠し場所としては満点だと思う。持ち主本人ですら見つけられなかったんだから、性能の証明としてこれ以上のものはない。
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
唯一の欠点が「所有者も開けられない」ことだけの金庫、それはもう金庫として完成しているのでは。防犯性能は文句なしだ。
7. やらかし名無しさん
うちも弟とその友達が勝手に部屋を漁る家だったので、数百ドル(数万円)をブラインドの隙間に隠しておいた。新兵訓練(軍隊に入って最初に受ける基礎訓練)から帰ったら父が部屋を改装していて、その金はまとめて埋立地行きだった。
8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
それでも弟の手には一円も渡らなかったわけで、当初の目的だけはきっちり達成している。勝ちの定義がだんだんおかしくなってきたな。
9. やらかし名無しさん
「勝手に乗るな」と言えばいいだけの話なのでは。鍵を靴に隠す前に、やることが残っていた気がする。
10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
「だめだ」は呪文じゃないんだよ。言った上で相手が続けるから言い合いになる。口に出した瞬間に相手の行動が止まるなら、世の中の揉め事は半分くらい消えている。
11. やらかし名無しさん(>>9への返信)
本文に「何度か言い合いになった」ってちゃんと書いてあるよ。言ったうえで効かなかったから靴の出番になったわけで。
12. やらかし名無しさん
分かる。人の物を自分の物と同じ感覚で使う身内がいると、そもそも話し合いが成立しないんだよな。こっちが折れるまで同じことを繰り返してくるだけで。
13. やらかし名無しさん
「片づけは難しく考えるな、迷ったら手放せ」ってよく言われるけど、あれは嘘だと思っている。今日この話がその証拠になった。
14. やらかし名無しさん
片づけって要するに記憶力テストなんだよ。何をどこに入れたか覚えていない人間が袋詰めを始めると、だいたいこういう事故が起きる。
15. やらかし名無しさん
弟の私物も同じ理屈で使ってやればいい。借りて、使って、隠して、たまに寄付する。相手が止めないなら、こっちも止めなくていい。
16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
それ、自分も試したし試した人も見てきたけど、だいたい通じない。自分がやるぶんには平気で、やり返されると本気で怒るタイプなんだよな。
17. やらかし名無しさん
引き出しに入る小さな金庫か、暗証番号式のキーボックスを買うのがいちばん早い。数千円出せば、靴のつま先を数える人生から解放される。
18. やらかし名無しさん
仕分け前の袋を掘り出してくれた店員さんが有能すぎる。電話が一日遅れていたら、あの鍵はどこかの誰かの下駄箱で余生を送っていた。
19. やらかし名無しさん
笑えないな。自分は通帳を「絶対に安全な場所」として旅行かばんの内ポケットに入れ、そのかばんを親戚に貸した。返ってくるまでの三日間、記憶を失いかけたよ。
20. やらかし名無しさん
対策として隠し場所をメモに書くようにしたら、今度はそのメモを「なくさないように」しまい込んで行方不明になった。人類はこの問題を解決できないと思う。
まとめ
弟に車を持ち出されないための一手が、最終的に自分自身を締め出す結果になった一件。海外の反応も説教より「自分もやった」の告白のほうが多く、現金、通帳、旅行かばんと、行方不明になった「絶対に安全な場所」の話が次々に出てきた。教訓があるとすれば、隠し場所は他人に見つからないだけでは足りず、自分が思い出せる範囲に置くこと。そして、隠した日のうちにメモを取ること——そのメモさえ、なくさなければの話だが。


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