「後悔はない。いや……ほとんどない」酔ってピザ代を二重に払った投稿者が、お金を返してと言えなかったわけ

「後悔はない。いや……ほとんどない」酔ってピザ代を二重に払った投稿者が、お金を返してと言えなかったわけ 家族

ピザの代金はとっくにネットで払ってあったのに、そのことを忘れて、玄関で現金30ドル(約3,000円)とチップまで配達員に渡してしまった。気づいたのは「ありがとう!」と言われた2秒後です。「お金を返してください」と言いかけた投稿者がその言葉を飲み込んだのは、車へ戻っていく配達員の姿を見たからでした。

※注:2020年11月の投稿で、コロナ禍のさなかの話です。アメリカやカナダでは、料理代とは別に代金の15〜20%ほどのチップを渡す習慣があり、ネット注文でも決済の画面でチップの額を選んで一緒に払えます。配達員や飲食店の店員にとって、チップは収入の大きな部分を占めます。1ドルは当時およそ105円でした。

何をやらかした?

📌 お酒が入った状態で、友人とピザを注文した投稿者。デビットカードでネット決済を済ませたことを忘れ、玄関で現金30ドルに20%のチップを乗せて配達員に渡した。注文額の倍を払ったと2秒後に気づいたが、配達員の喜びようを見て、返してほしいとは言い出せなかった。本人の計算では、チップは注文額の140%になった。

事の発端

払い済みだと忘れたまま玄関へ

ある晩、投稿者は友人と2人でピザを注文しました。あとから明かしているとおり、このとき投稿者はお酒が入っていました。

代金は注文のときにデビットカード(銀行口座からすぐに引き落とされるカード)で払ってあります。ところが本人はそれをすっかり忘れていて、30ドルの現金を手に玄関へ向かいました。

チップまで上乗せして手渡す

現れた配達員は、30代半ばくらいの男性でした。英語はあまり得意ではない様子で、乗ってきた車はだいぶ年季が入っています。投稿者は支払いが済んでいるとは思いもせず、現金30ドルに20%のチップを乗せて手渡しました。

やらかしの一部始終

「ありがとう!」の2秒後に気づく

配達員はとても弾んだ声で「ありがとう!」と言いました。その声の勢いで、投稿者は2秒ほどで事態を飲み込みます。ピザの代金はもう払ってある。つまり自分はいま、注文額の倍を払ったことになり、渡したお金は丸ごとチップとして受け取られたのです。

正直に間違いを話して、お金を返してもらおう。投稿者は本気でそう言いかけました。

車に乗る前の、小さなジャンプ

けれども、車へ歩いていく配達員の様子を見て、言葉が止まりました。顔いっぱいの笑みは、投稿者の言葉を借りれば、コロナの特効薬でも見つけたか、金脈でも掘り当てたかのよう。車に乗り込む直前には、小さくぴょんと跳ねさえしました。

投稿者もビル・ゲイツのような身分ではなく、返さなければならない借金もあります。それでも、自分よりお金を必要としていそうな人の助けになったのなら、この失敗も悪くなかった。そう思って、そのまま見送りました。

その後

あとになって、ずいぶん間抜けなことをしたとは思ったそうです。ただ、あの男性の喜ぶ姿を見られたことは、投稿者にとってその週いちばんの出来事になりました。

大した話じゃないけれど、と断ったうえで、投稿者はこう書いています。自分の父親は、自転車1台と数百ドルだけを持って、はるか遠い国からカナダへ渡ってきた人だった。だから、この出来事は自分にとって特別だったのだ、と。

投稿の最後は「後悔はない。いや……ほとんどない」という一言で締められていました。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
元ピザ配達員です。酔った勢いで、懐具合を超えたチップをくれたお客さんのことは全員覚えています。あの夜の話は今でも忘れていないし、感謝してもしきれません。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
青い長髪の大学1年生を一生忘れない。飼い猫になりきって話しかけてきて、最後に50ドルくれたんだ。あの子がいい1年を過ごせたことを願ってる。

3. やらかし名無しさん
うちの母は酔ってタクシーにビールを配達させたことがある。1回分の給料が全部入った札束を11歳の末の弟に持たせて玄関に行かせたら、弟は札束ごと運転手に渡した。お釣りは?と聞かれたあとの大騒ぎは、ご想像のとおり。

4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
悪いけど、それはどう見てもお母さんの自業自得でしょ。11歳に給料まるごと持たせて「お釣り」は無理がある。

5. やらかし名無しさん
3番のお母さん、自業自得は言いすぎじゃないかな。働いて稼いだ給料が一瞬で消えるのはつらいよ。酔ってたら自分だってやるかもしれないし。

6. やらかし名無しさん
配達の仕事でいちばん稼いだ夜はチップ250ドル。ピザ20枚の大口注文で、大学生くらいのパーティーだった。カードで前払い済みなのに、受け取った彼が伝票と一緒に現金90ドルを渡してきて、「本当にいいの?」と聞いたら「いいからいいから」と。

7. やらかし名無しさん
10年くらい前の話なら、それ自分かも。パーティーで全員から5ドルずつ集めたら思ったより集まって、数えるのも面倒で、80ドルの注文に140ドルくらいをそのまま渡した覚えがある。

8. やらかし名無しさん
ウェイトレス時代、暇な昼にひとりで来たおじいさんが、50ドルほどの会計に現金50ドルのチップを置いていった。苦学生だった私は泣いて駐車場まで追いかけて、お礼を言ったの。そしたら「え、5ドル札のつもりだった」って。5ドル札と交換したときのあの気持ちは忘れられない。だから投稿者は、返してと言わなくて正解だと思う。

9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
がっかりしただろうけど、自分を誇っていい話だと思うよ。45ドルの間違いが大きな痛手になる人もいる。追いかけたおかげで、おじいさんは損をせずに済んだんだから。

10. やらかし名無しさん
20年くらい前、深夜のパンケーキチェーンでブラックコーヒーを頼んで、感じのいい店員さんに10ドル札を渡してお釣りはいいと言った。やけに喜ぶなと思いながら店を出て財布を見たら、10ドル札が残ってる。渡したのは100ドル札だった。当時の自分には食費そのものだったけど、返してとはとても言えず、翌月はインスタント麺で過ごしたよ。今でもあの人の喜びようを覚えてる。100ドルのコーヒーの価値はあった。

11. やらかし名無しさん
いいことをすると、たいてい巡り巡って返ってくるものだよ。今回もきっとそう。

12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
投稿者です。信心深いほうではないですが、いいことをすれば、たいていは自分にもいいことが返ってくると思っています。世の中そういうものじゃないかなと。

13. やらかし名無しさん
コーヒーの飲みすぎで頭が回ってないけど、渡した額は36ドルかな?どこか寄付先を選んでくれたら、同じ額を私が寄付するよ。お金が無理なら、今週誰かを手助けするだけでもいい。

14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
投稿者です。22歳で大学の借金もあるので、36ドルは気軽に出せる額じゃないです……と書いたんですが、こちらの早とちりでした。寄付するのはそちらでしたね。失礼しました。

15. やらかし名無しさん
コーヒーは足りてるけど、私も36ドル相当をユーロで寄付します。寄付の輪がどんどん広がっていて、ピザ1枚の話から始まったとは思えない。ネットの掲示板も、こういう日は悪くないね。

16. やらかし名無しさん
現役のピザ配達員。配達の半分近くでチップなしの日がふつうにある一方、びっくりするほど気前のいい日もある。事故とコロナの危険を背負って運んでいるから、大事にしてもらえると本当にうれしい。

17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
わかる。この前の火曜は10件ほど配ってチップは合計12ドル、しかも1人が10ドルくれた分を含めて。車の走行距離で出る手当のほうが多かった。でもハロウィンの金曜は160ドル。完全に運だよね。

18. やらかし名無しさん
素朴な疑問なんだけど、ピザの配達員はいくらもらえるとうれしいの?配達のバイトを掛け持ちしていた同僚は、近場の普通の注文なら5ドル以上で満足だと言ってた。

19. やらかし名無しさん(>>18への返信)
投稿者です。20%あれば、どこでも十分いいチップだと思います。今回はそれをだいぶ通り越しましたが。

20. やらかし名無しさん
相手の暮らしぶりなんて本当のところは分からないけど、親のお金で遊んでいる人がピザの配達をしているとはあまり思えない。みんな何かの事情があって働いてるんだよ。私も20歳で親に家賃を払いながら、ほぼフルタイムで配達してる。

21. やらかし名無しさん
題名は「今日は人助けしました」に変えよう。ただ意地悪な質問をすると、渡した相手が自分よりずっとお金持ちだったとしても、同じ気持ちでいられた?

22. やらかし名無しさん(>>21への返信)
投稿者です。そうだったとしても「次は飲み始める前に注文しよう」で終わりだったと思います。自分にとっては、あのとき配達員さんが見せた驚きと喜びの顔に値段はつけられません。

まとめ

払い済みのピザに現金とチップを重ねて渡し、配達員の小さなジャンプを見て、返してくれと言えなくなった投稿者。海外の反応では、配達員たちの思い出話や、間違えて大金を渡した人の体験談が続き、チップで食べていく仕事の浮き沈みも語られました。そこから寄付の輪まで広がったのだから、「ほとんど」後悔なしという一言にも納得です。

元ソース: ピザの配達員にチップを140%も渡してしまった話

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