「頭が破裂しそうだ、救急を呼んでくれ」と叫んだ深夜、玄関の外にはもう6人が立っていた

「頭が破裂しそうだ、救急を呼んでくれ」と叫んだ深夜、玄関の外にはもう6人が立っていた 体調・身体

12月なのに、その日は日中の気温が20度を超えていた。妙に暖かい一日の終わり、子ども二人を抱える夫婦にようやく訪れた、久しぶりに二人きりで過ごせる夜。ところがその夜の終わりに、夫は経験したことのない痛みに襲われる。片目が見えない。光がまぶしくて目を開けていられない。妻が救急に通報し、隣の消防署から6人が駆けつけた。そのとき二人は、まだ服を着ていなかった。

※注:アメリカでは消防署と救急隊が同じ建物に入っていることが多く、地域によっては通報から到着までが日本よりかなり短い。ただし救急車の利用は有料で、搬送と救急外来を合わせた請求が数十万円規模になることも珍しくない。また救急隊員は現場で「その直前に何をしていたか」まで細かく聞き取る。原因を絞り込むために必要な手順で、答えをぼかすとかえって処置が遅れる。文中に出てくるメノナイトは、質素で保守的な暮らしを守るキリスト教の一派のこと。

何をやらかした?

📌 久しぶりに夫婦二人きりで過ごせた夜、夫が突然、経験したことのない激しい頭痛に襲われた。片目の視界が使いものにならなくなり、耳の中で自分の心臓の音が鳴り出す。妻がすぐ救急に通報したところ、隣の消防署から6人が駆けつけた——が、そのとき二人はまだ服を着ていなかった。夫は紐の切れた短パンを引っ張り出してはき、隊員に「直前に何をしていたか」を細かく聞かれながら搬送されていった。

事の発端

12月に気温20度、そして久しぶりの二人きり

投稿者は自分のことを「そこまで頭が切れるほうじゃない」と書いている。ただ、これは緊急事態だという線引きくらいは分かるつもりだった。病院が苦手で、どうしても必要なとき以外は行かない人でもある。この二つが、あとで効いてくる。

話は数年前の12月にさかのぼる。その日は12月とは思えないほど暖かく、日中の気温は20度を超えていた。この天気も、話の最後でもう一度顔を出す。

10歳離れた子どもが二人いる家庭で、夫婦が二人きりになれる夜というのは、そう簡単には巡ってこない。その日はたまたま、その奇跡が起きた。二人は買い物に出て、食事をして、家を片付けて、テレビの前に座った。ここまでは、どこの家庭にもある穏やかな夜である。

腰が痛い、膝が痛い、それでも

二人はもう若くない。投稿者本人の書き方を借りれば「この体勢は腰にくる」「股関節と膝が痛い」と言い合いながら、それでも前向きに夜を過ごしていたらしい。年季が体のあちこちで主張してくる年齢の夫婦が、それでも予定を完遂しようとしている。ほほえましいといえば、ほほえましい光景だ。

やらかしの一部始終

耳の中で心臓の音が鳴り出す

異変は前触れなく来た。頭の中を鋭いものが走るような痛み。片頭痛の「あ、来たな」という感じとはまるで違う。視界に斑点が浮かび、光の周りに輪が見える。そこへ、さらに強い二発目が重なった。

片目が使えなくなった。正確には、どんな光でもまぶしすぎて目を開けていられない。太陽を直視しているようだったと投稿者は書いている。ふらついてベッドから落ちかけ、妻に支えられてどうにか腰を下ろす。痛みは弱まるどころか強くなり、耳の中で自分の心臓の音が鳴り始めた。脳が眼窩を突き破って飛び出してきそうだ——そう感じたという。

妻は市販の鎮痛剤を飲むかと聞いた。だが投稿者には、これがそういう次元の話ではないことが分かっていた。「何が起きてるのか分からない。でも救急を呼んでくれ。目が見えないし、頭が破裂しそうだ」。妻はすぐに通報した。

玄関に6人、そして二人はまだ服を着ていない

ここで運が良かったのは、投稿者の住むアパートの隣が消防署だったことだ。救急車の待機所も1ブロック先にあり、いつも数人が詰めている。通報からいくらも経たないうちに、窓の外で赤い光が回り始めた。

そして、その赤い光でようやく我に返る。自分たちは、まだ何も着ていない。

片手で見えないほうの目を押さえたまま、投稿者はタンスまでよろよろと歩き、紐の切れた短パンを引っ張り出してはいた。妻も大急ぎで服を身につけ、着終わったのとほぼ同時にノックの音がした。ドアが開くと、6人が次々に入ってくる。血圧を測られ、質問が飛び、状況はますます分からなくなる。確かなのは、自分がいま死にそうだということだけだった。

隊員の中に、小柄なメノナイトの女性がいた。彼女は「この症状が出る直前に何をしていたか」を聞いてくる。投稿者はできるだけ品よく答えようとするのだが、相手は原因を絞り込むために、もっと具体的な説明を求めてくる。死ぬかもしれない、でもこの人に失礼なことは言いたくない——割れそうな頭の中は、その二つでいっぱいだったという。

救急車に乗り込むときも、彼は「手を貸してほしい、でも自分で登る」と言い張った。男として、死にかけていても強く見せたかったらしい。この期に及んで、である。

その後

病院までは妻が車で追いかけた。身支度を整える余裕などなく、そのまま来てくれたという。「ああいう女性で本当に良かった」と投稿者は書いている。

救急外来では、頭部の断層撮影から脳波、心電図まで、思いつく限りの検査が並んだ。投稿者いわく「アルファベットの略号がついた検査を、ひととおり全部やった」。

4時間後に告げられたのは、命に関わるものではなかった、という結果だった。行為に伴って起こるタイプの頭痛で、痛み方が脳の血管が破れたときとほとんど区別がつかない——医師からそう説明されたと投稿者は書いている。つまり、本人の感覚だけでは「死ぬやつ」なのか「死なないやつ」なのかを見分けられない種類の痛みだったわけだ。それなら、その場で救急を呼んだ判断そのものは、何一つ間違っていない。

ちなみに、突然の激しい頭痛は原因が何であれ自己判断で様子を見てよいものではない。同じような痛みに襲われたら、恥ずかしさは脇に置いて救急に連絡してほしい。

そして退院して外に出ると、昼間20度あった気温はどこかへ消え、雪が降っていた。投稿者は短パン一枚である。

帰りの車の中で、妻は「もう一回どう?」と聞いてきた。さすがにもう一度あの痛みを食らうわけにはいかないので、投稿者は断った。妻はこの夜のことを、いまでも自慢しているそうだ。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
奥さん、いい奥さんだな。パニックになりながらもちゃんと通報して、身支度もそこそこに病院まで追いかけて、しかも帰り道に「もう一回」と聞いてくる。強すぎる。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
同意する。読み終わったあと、私もこの人の奥さんのファンになっていた。旦那さんの書き方に愛情がにじんでいるのがまたいい。

3. やらかし名無しさん
医療の現場にいる者だが、行為のあとに脳の血管が切れて運ばれてきた患者を実際に担当したことがある。笑い話で済んだのは本当に運がいい。血圧は一度きちんと測っておいたほうがいい。

4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
投稿者です。その年はちょうど、血圧が高めだと言われていた時期でした。体重ももう少し落としたほうがいいとも。ちゃんと向き合います。

5. やらかし名無しさん
救急隊員はもっとすごいものを日常的に見ている。着替えが間に合わなかった程度のことで気に病む必要はまったくない。彼らが見ているのは症状だけだ。

6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
メノナイトの人だって同じだよ。保守的な暮らしをしているだけで、大家族は普通だし農場で家畜のお産にも立ち会う。人の体で起きることに、そう簡単には動じない。

7. やらかし名無しさん
似たような頭痛が出たことがある。自分の場合は首の神経が圧迫されていたのが原因で、頭とはまったく別の場所に問題があった。原因が何なのかは、素人には絶対に見当がつかない。

8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
わかる。自分は最中に腰をやってベッドから転げ落ちたことがある。若い頃には想像もしなかった形で、年齢というのは平等に効いてくる。

9. やらかし名無しさん
突然の激しい頭痛は、原因が何であれ救急を呼ぶのが正解だと思う。「たぶん大丈夫」で朝まで我慢して間に合わなかった、という話のほうがずっと多い。この判断だけは誰にも笑えない。

10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
本当にそう。救急隊は品行を採点しに来ているわけじゃない。恥ずかしさを守り抜いてその先を失ったら、何の意味もないんだから。

11. やらかし名無しさん
自分も何度か経験がある。人生で最悪クラスの頭痛で、頭が真っ二つに割れる感じがして視界もほとんどきかなくなる。あれを味わったと聞くだけで気の毒になる。

12. やらかし名無しさん(>>11への返信)
同じだ。しかも終わりの瞬間にスイッチが入ったように一気に来るから、身構えることすらできない。しばらく本気で怖かった。

13. やらかし名無しさん
これ、名前のついている症状だったのか。半年ほど前に自分にも数回起きて、その都度これで死ぬんじゃないかと思っていた。いつのまにか出なくなったので放っておいたが、今になって正体が分かった。

14. やらかし名無しさん
妻が似たような場面で急に力が抜けて倒れたことがある。あれは脳の血管の発作だった。すぐに救急を呼んで90分で処置してもらえて、リハビリを経て今はほぼ元通りだ。だからこの通報を茶化す気にはなれない。

15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
それは完全に正しい判断だ。「様子を見よう」と言ってそのまま寝かせていたら、まったく違う結末になっていた可能性が高い。呼んで損をすることはない。

16. やらかし名無しさん
「妻はいまだにこの夜を自慢している」の一行で全部持っていかれた。数年経ってもネタにできる夫婦関係というのは、それ自体がかなり良いものだと思う。

17. やらかし名無しさん
12月に20度あったから短パンだったのに、病院を出たら雪が降っていたというオチがひどい。頭は無事だったのに、帰り道でしっかり追撃を受けている。

18. やらかし名無しさん
新しい恐怖が増えてしまった。ありがとう。今夜から、そういう場面になるたびにこの投稿のことを思い出すことになりそうだ。

19. やらかし名無しさん
これ、そもそもやらかしていないのでは。呼ぶべきときにちゃんと呼んでいるし、病院にも素直に行っている。強いて反省点を挙げるなら段取りの部分だけだ。

20. やらかし名無しさん(>>19への返信)
同感。唯一の反省点は「玄関を開ける前に服を着る」で、それも痛みの中では無理な相談だ。次があるなら、枕元にズボンを置いておくくらいしか手はない。

まとめ

深夜の通報、6人の到着、4時間の検査を経て、結果は「命に関わるものではない」。文字にすればそれだけの話なのだが、痛みの渦中にいた本人には、脳の血管が破れたのかどうかを判断する材料が何もなかった。海外の反応も、笑いに寄る声と「その判断は正しい」という声がきれいに半々で、似た痛みを経験した人の告白がぞろぞろ出てきたのが印象的だった。突然の激しい頭痛だけは、我慢の対象にしないほうがいい。ちなみに投稿者の名誉のために書き添えておくと、この夜いちばん冷静だったのは、間違いなく奥さんである。

元ソース: 「やっちまった、久しぶりの夫婦の時間を楽しんだ結果」(元スレッド)

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