「腕が上がらない」何百時間も刺繍したドレスに、本番1か月前で初めて袖を通したら…

「腕が上がらない」何百時間も刺繍したドレスに、本番1か月前で初めて袖を通したら… 体調・身体

何百時間もかけて刺繍を入れた衣装が、本番の1か月前になって着られない——聞いただけで背筋が寒くなる告白が、海外の掲示板に投稿されていました。破れたわけでも汚したわけでもありません。ただ、作り始める前に一度も袖を通していなかった。それだけの話です。

※注:ルネサンス・フェアは、アメリカ各地で開かれる中世〜ルネサンス風の仮装イベント。来場者が自前の衣装で参加するのが定番で、この投稿者のように何か月もかけて手作りする人も珍しくありません。

何をやらかした?

📌 3年前に着た手作りのドレスに、投稿者は4月から何百時間もかけて手刺繍とビーズ細工を足し続けた。本番1か月前、合わせるベルトが届いたのでようやく着てみたら——前の編み上げ紐をほぼ全部ゆるめてやっと入る状態で、袖がきつくて腕が上がらなかった。

事の発端

4月、「時間はたっぷりある」と思ったのが始まり

投稿者がルネサンス・フェアに行く計画を立て始めたのは、今年の4月のことでした。手元には3年前のフェアで着たドレスが一着あります。作りもサイズも分かっている、勝手知ったる一着。本番までは半年近くある。「時間もあることだし、少し飾りを足そう」——ここまでは誰がやってもおかしくない、ごく前向きな判断でした。

刺繍とビーズで、気づけば何百時間

そこからが本領発揮でした。投稿者はドレスに手刺繍で模様を入れ、ビーズを一粒ずつ縫い付けていきます。費やした時間は本人いわく、文字通り何百時間。しかもまだ「全然終わっていない」段階だといいます。とくに力を入れたのが袖で、刺繍の大半はこの袖に集中していました。仕事や家事の合間に針を進める日々が、4月から数か月続いたことになります。

やらかしの一部始終

ベルトが届いたので、初めて着てみた

そして今日。注文していたベルトが届きました。腰のどのあたりに来るのか、長さは合っているのか。確かめるには着てみるのが一番です。投稿者は数か月ぶりに、自分が作り込んできた一着に袖を通しました。……入りません。

腕が上がらない

正確に言えば、着ること自体はできました。ただし前の編み上げ紐をほぼ全部ほどき、体を押し込むようにして、ようやくです。締め上げようにも、紐は蝶結びがぎりぎりできる程度しか残っていません。そして袖。きつすぎて、腕が上がりませんでした。飲み物を受け取ることも、髪を直すことも、写真でポーズを取ることもできない状態です。フェアは来月。投稿者は「あれだけの作業が全部無駄になった上に、着ていくものが何もない」と書いています。本人の要約はこうでした——この3年で体型が変わっていた。しかも自分が思っていた以上に。

その後

スレッドには「脇に布を足せばいい」「背中を編み上げ式にすれば」と具体案が次々に寄せられましたが、投稿者にはひとつ事情がありました。ミシンを持っていないのです。手縫いで布を足すこと自体は、理屈の上ではできる。ただ、一日中歩いて、座って、腕を上げる場所で、自分の手縫いが持ちこたえてくれる自信がない。「人前で服が文字どおり裂けるのは、さすがに恥ずかしすぎるので」。それでも投稿者は、袖にスリットを入れる案には前向きでした。刺繍の大半が集まっている袖に鋏を入れるのは怖い。でも——「今さらこれ以上、悪くなりようもないですしね」。作り込んだ人ほど、最後は笑って針を持ち直すようです。

海外の反応

1. やらかし名無しさん
「奥方様、それは酒蔵に上等な蜂蜜酒が満ち、食卓に焼き肉とパイが溢れていた証にございます」……というのは冗談で、自分も同じ経験があります。少し手を加えれば絶対なんとかなるし、何よりお祭りは楽しんだもん勝ちですよ。

2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
出だしの「奥方様」で完全に持っていかれた。こういう場の空気ごと支えてくれる人がいるのが、あのお祭りのいちばんいいところだと思う。

3. やらかし名無しさん
何百時間の手刺繍が報われないかもしれないの、想像するだけで胸が痛い。脇に布を足すか、背中を紐で編み上げる形に作り替えれば救えるのでは。あれだけの作業を捨てるのはもったいなさすぎる。

4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
ミシンがなくても大丈夫。布用のボンドと、アイロンで貼りつける布テープがあれば、脇に布を足すくらいは意外と何とかなる。内側の見えない処理なら、仕上がりの粗さも気にならない。

5. やらかし名無しさん
袖を外して紐を長いものに替える、脇にマチ布を足す、袖にスリットを入れてふんわりした別布を挟む。やりようはいくらでもあります。作戦変更は失敗じゃないので、まだ諦めないでほしい。

6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
ただ刺繍の大半が袖に入っているなら、袖を丸ごと外すのは最後の手段にしたほうがいい。スリットを入れて別布を足す案のほうが、手間も被害も少なく済むはず。

7. やらかし名無しさん
袖の縫い目を開いて、脇の下の袖の付け根も2〜3cm切り広げるといい。下に長袖の下着を着て、刺繍入りの袖は腕にゆるく垂らす形にすれば、動けるうえに刺繍もちゃんと見える。

8. やらかし名無しさん(>>7への返信)
その方法なら、必要な縫製は切り口の始末だけで済む。アイロンで貼る布テープを使えば針すら要らない。何百時間も刺繍できる人が、切り口の始末でつまずくわけがないと思う。

9. やらかし名無しさん
袖にスリットを入れて、紐を通す金具(ハトメ)を打ち、そこを編み上げにするのはどうだろう。前身頃が編み上げなら全体で揃って、「最初からこのデザインでした」という顔ができる。肩まで編み上げれば脇のきつさも逃がせる。

10. やらかし名無しさん(>>9への返信)
その発想もらっていきます。子どもが生まれてから着られなくなったのに、気に入りすぎて捨てられない服が何着かクローゼットで眠ってるので。

11. やらかし名無しさん
前身頃の紐の下に、同じ布か似た色の布を当ててピンで留めると、隙間が開いても肌が見えません。あとは紐を長いものに交換するだけで、着られる幅がぐっと広がります。ちなみにピンで留めるのは、当時の実際のやり方でもあります。

12. やらかし名無しさん
服を体に合わせて布を足すのは、歴史的にはむしろ正統派のやり方。継ぎ足した跡が残っている当時の服なんていくらでもあります。飾りを足して「そういうデザイン」に見せてしまえばこっちの勝ち。

13. やらかし名無しさん(>>12への返信)
手縫いだけで昔の衣装を作る海外の動画投稿者(バーナデット・バナー)の回が参考になるはず。どの縫い目に布を足すと自然に見えるか、実演で見られます。

14. やらかし名無しさん
刺繍とビーズを入れたせいで生地が伸びなくなって、余計にきつく感じている可能性もある。糸が詰まった部分は文字通り一ミリも伸びないので。

15. やらかし名無しさん(>>14への返信)
これある。ビーズを密に入れたところは板みたいに硬くなるので、もともと伸びていた分の余裕が丸ごと消える。体型だけのせいじゃないかもしれない。

16. やらかし名無しさん
内側に緑のボディペイントを塗って、シー・ハルク(アメコミに出てくる緑の巨人ハルクの女性版)として押し通すという手もある。腕が上がらないのも筋肉のせいということで。

17. やらかし名無しさん(>>16への返信)
中世の祭りに緑の巨人が乱入する画がじわじわくる。ああいうお祭り、竜だの妖精だのが普通に歩いているので、案外誰も指摘してこない気がする。

18. やらかし名無しさん
近所の洋服直しの店に、一度見積もりだけ出してもらってはどうだろう。脇に布を足すくらいならプロは慣れているし、思っているより安く済むことも多い。あれだけ作り込んだ服を着られないまま終わらせるのは惜しい。

19. やらかし名無しさん
図書館や学校の工作室にミシンが置いてあることがあるので、一度調べてみるといい。必要なのは脇に2cmずつ足すだけのはず。一晩だけなら、マリリン・モンローが金色のドレスを体に直接縫い付けてもらった前例もあります。

20. やらかし名無しさん
2020年の2月に花嫁衣装の寸法直しを終えて、そこから式が何か月も延期になった者です。あの期間に自分の身に何が起きたか、想像がつくでしょうか。手縫いをする人間として、そして体型が変わった人間として、心から同情します。

21. やらかし名無しさん
来月に間に合わせようと無理をするより、いっそ「来年の完璧な一着」として仕上げてしまうのも手だと思う。締切に体を合わせるより、服を体に合わせるほうが早いし、刺繍は逃げない。

まとめ

作り込みに何百時間もかけた末に、「まず着てみる」という最初の一手だけを飛ばしていた、という告白でした。反応で目立ったのは笑いよりも「まだ助かる」という具体案の山。脇に布を足す、袖に紐を通す、当て布をピンで留める——どれも作った人の時間を無駄にしないための知恵です。何かを作り始める前に、一度は体に当ててみること。そして、それを忘れても、たいていの服はまだ何とかなること。

元ソース: 寸法直しを始める前に、ドレスを試着しなかった話

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