娘たちと一緒にアニメ『マイリトルポニー』を見ている24歳の父親が、職場で「自分はブロニーだ」と堂々と名乗った。職場はファストフード店で、働いているのは大半が16〜18歳の高校生。その日は一日中、質問攻めにあって終わったが、家に帰って妻に話したところで、空気が変わった。
※注:『マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜』は、2010年に米国で始まった子ども向けアニメ(日本でも放送された)。カラフルなポニーたちが友情を学ぶ話で、大人のファンも多い。「ブロニー」は「ブラザー(兄弟)」と「ポニー」を合わせた造語で、この作品の大人の男性ファンを指す呼び名。本来は性的な意味を持たない言葉だが、ファンのごく一部にキャラクターを性的な目で見る人たちがいたことから、ネット上ではそうした含みと結びつけて受け取られることもある。コメント欄に出てくる「クロッパー」は、その一部の人たちを指す俗語。
何をやらかした?
📌 娘たちとマイリトルポニーを見ているだけの24歳の父親が、高校生の多い職場で「自分はブロニーだ、誇りに思ってる」と宣言し、ほかの男性従業員にまで「君もブロニーっぽい」と言って回った。帰宅後、妻から「その言葉には性的な含みを持たせて受け取られることがある」と聞かされ、一日の会話の意味を考え直して青ざめた。
事の発端
妹と見ていたアニメを、今度は娘たちと
投稿者は24歳の男性で、2人の娘の父親。10歳くらいのころ、妹がマイリトルポニーにはまり、隣で一緒に見ているうちに自分も好きになった。熱心なファンというほどではないが、どこか間の抜けた楽しさと、毎回の話に込められたメッセージが心に残っていた。だから自分の子どもが見られる年になると、一緒に見ることにした。
「ブロニー」の意味は、子どものころに聞いたまま
「ブロニー」という言葉は、子どものころに耳にしていた。教わったのは「マイリトルポニーが好きな男のこと」という説明だけ。それ以上のことは誰からも聞かなかったので、投稿者はその意味のまま、深く考えずに使っていた。
それから十数年がたち、投稿者はファストフード店でマネージャー(現場の責任者)として働いていた。こうした店の例に漏れず、従業員には未成年が多い。店にいるのはだいたい10人ほどで、そのうち大人は投稿者のほかに多くて3人。残りは16〜18歳の高校生だった。
やらかしの一部始終
「もちろんそうさ、誇りに思ってる」
ある朝、数人で開店準備をしていたとき、投稿者は同僚の1人に「最近、子どもたちとマイリトルポニーを見始めたんだ」と何気なく話した。相手は笑いながら「まさか、自分はブロニーだとか言わないよね?」と聞いてきた。投稿者は自信たっぷりに答えた。「もちろんそうさ。誇りに思ってるし、マイリトルポニーが好きで何が悪いのか分からないね」。相手は少し驚いた様子で、「本気で言ってる?」と聞き返してきた。
投稿者のシフトは長く、朝のメンバー全員と顔を合わせ、帰る前には夜のメンバーにもあいさつするのが普通だった。出勤してくる人が増え、シフトが入れ替わるたびに、最初に話した同僚が「この人、ブロニーなんだって」と触れ回った。投稿者のもとには、次々と質問が来た。「推しは誰?」。投稿者の答えは、シーズン4まではレアリティ、それ以降は翼が生えたトワイライトスパークル。聞いた人は決まって「ああ、定番だね」「やっぱりね。ブロニーはみんなレアリティが好きな気がする」といった反応を返してきた。
「いつからブロニーなの?」「変だと思わない?」「ブロニーってどんな感じ?」。投稿者はどの質問にも、番組の話で答えた。どこが好きか、子どもと一緒に見るのがどれだけ楽しいか。
「君もブロニーっぽいね」
あまりに大勢が質問しに来るので、投稿者はだんだん居心地が悪くなってきた。そこで矛先をそらそうと、ほかの男性従業員を何人か指さして、「君もブロニーっぽいね、見てみなよ」「恥ずかしがらなくていい、好きなのは分かってるから」と言って回った。
とくに何度も声をかけたのが、仲のよかった17歳の男の子だった。1時間ほど続けたころ、「推しはたぶんフラッターシャイでしょ」と言ったところで、その子は本気で怒り出し、「もうやめてください」と言った。
その後
シフトを終えて家に帰った投稿者は、職場での妙におかしな会話のことを妻に話した。話を聞き終えた妻は「本当にみんなに、自分はブロニーだって言ったの?」と聞いた。「それの何がいけないの?」と返すと、今度は「あなた、本当にブロニーなの?」。投稿者が「そうだよ、知らなかったの?」と答えると、妻はいぶかしげな顔で、その言葉の意味を分かっているのかと聞いてきた。
妻の表情と声の調子を見て、投稿者は「どうも自分は意味を分かっていないらしい」と感じ始めた。そこで妻から聞かされたのは、ブロニーという言葉には、ただ番組が好きというだけでなく、ポニーのキャラクターに性的な関心を寄せる人という含みを持たせて受け取られることがある、という話だった。
投稿者は血の気が引いた。一日中聞こえていた笑い声、からかうような言葉、「なんで職場でブロニーの話をしてるんだろう」という周りの戸惑い。そのすべてが、違う意味に見えてきた。しかも相手の多くは、自分の部下で、未成年だった。
投稿者は「マイリトルポニーが好きなだけの男性は、職場で言いふらす前に意味を調べてほしい」と書いている。ブロニーの人を否定する気はないが、自分は違う。仮にそうだったとしても、部下や未成年を相手にあんな話はしなかった、とも。もう店に行くのはやめようかと本気で考えたが、スタッフに謝らなければならないことが山ほどあった、と締めくくっている。
海外の反応
1. やらかし名無しさん
自分はブロニーじゃないけど、ブロニーとクロッパーって別物だと思うぞ。奥さん、たぶんそこを混ぜちゃってる。
2. やらかし名無しさん(>>1への返信)
「クロッパー」なんて言葉、今日まで一度も見たことがなかった。知らずに生きてこられた自分の世界に感謝したい。
3. やらかし名無しさん
いや、ブロニーってそういう意味じゃないから。投稿者が最初に聞いてた「この番組が好きな男」で合ってるよ。
4. やらかし名無しさん(>>3への返信)
意味は違う。でも「ブロニー」と聞いて浮かぶのが、子どもと一緒に見てるお父さんじゃなくて、ポスターだらけの部屋にこもってる大人だっていうイメージが広まってるのも事実なんだよな。
5. やらかし名無しさん
こんな話にコメントするなんて、年を取ったなと思う。この番組が始まったとき自分は高校生で、大ファンだった。ファンはみんなブロニーと呼ばれてた。ポニーを変な目で見る気持ち悪い連中は、クロッパーって別の名前で呼ばれてた。それが年月とともにごっちゃになって、ネットで見た話をそのまま信じる人が増えた。今はその連想を嫌ってブロニーと名乗らない人が多いけど、もともとあの連中のための言葉じゃない。
6. やらかし名無しさん(>>5への返信)
それで「ブロニーの正しい意味について」ってスタッフ会議を開いたら、完全にコメディドラマの一場面だよ。何事もなかったように流すのが一番だと思う。
7. やらかし名無しさん
自分の高校時代も、ブロニーを名乗ってる子はたくさんいた。意味は投稿者が思ってたとおり。そのあとネットの一部の人たちが妙な方向に持っていって、ファンから距離を置く人が増えた。職場の子たちはネタでからかってただけだと思うよ。「子どもと見てるだけで、ファンの世界のことは知らなかった」って言えば、すぐ収まるはず。
8. やらかし名無しさん
はっきり言って、投稿者の周りが勘違いしてるだけ。何も悪いことはしてないし、最初の理解で合ってた。妙な意味が付いてるのは、さっきから出てる「クロッパー」のほう。
9. やらかし名無しさん(>>8への返信)
そう。ブロニーは『トモダチは魔法』の男性ファン、それだけ。何かのフェチを持ってる人って意味じゃない。
10. やらかし名無しさん
もうみんな言ってるけど、それは意味が違う。間違ってるのは周りで、投稿者は合ってる。番組が好きな人、それだけ。ソースは自分。昔はブロニーだった。今もそうだけど、昔もそうだった。
11. やらかし名無しさん(>>10への返信)
最後の一文の言い回しで、ミッチ・ヘドバーグを思い出して懐かしくなった。
※ ミッチ・ヘドバーグは、2005年に亡くなった米国のコメディアン。「昔は〇〇してた。今もしてるけど、昔もしてた」という言い回しは、彼の有名な一言をなぞったもの。
12. やらかし名無しさん
ファンが作ってるブロニーの解説サイトをざっと読んでみたけど、性的な話はどこにも出てこなかった。どんな作品にも、そういう二次創作はどこかにあるもんだ。だからってファンの大半がそうってことにはならない。今回しくじったのは、その話をそのまま信じたところだと思う。
13. やらかし名無しさん
ブロニーは番組のファンのこと。性的な意味は無い(それは別の話)。イベントに行かないような軽いファンはブロニーじゃない、なんて線を引く人もいるけど、気にしなくていい。好きなエピソードと推しのポニーがいるなら、立派なブロニーだよ。
14. やらかし名無しさん(>>13への返信)
自分はちょっと違う意見。番組を見て楽しんでるだけならただの視聴者で、ファンの集まりに参加して初めてブロニーだと思う。あと投稿者、「言う前に意味を調べろ」って書いてるけど、その言葉、そっくりそのまま返したい。
15. やらかし名無しさん
最初から投稿者だけが正しくて、周りが全員ずれてたっていうのが最高に笑える。自分も娘とこの番組を見て、おもちゃで一緒に遊んでた父親で、冗談でブロニーを名乗ってた。変な目で見られたことなんて一度もない。
16. やらかし名無しさん(>>15への返信)
うちも同じ。一緒に見てるから、子どもたちに「パパはブロニーだ」ってからかわれてる。性的な話になったことなんて一回もないよ。いつからそんな話になったんだ。
17. やらかし名無しさん
ブロニーは、この作品(とくに『トモダチは魔法』)の大人のファンって意味。女性ファンはペガシスターって呼ばれてたけど、自分はずっとブロニーで通してる。2011年ごろから付かず離れずファンを続けてるけど、笑いもあるし教訓もちゃんとある、いい番組だよ。
18. やらかし名無しさん
何年か前に、ブロニーを追った3時間のドキュメンタリーを見た。大多数の人は、ピンキーパイやレアリティの抱き枕なんて持ってなかったぞ。
19. やらかし名無しさん(>>18への返信)
ブロニーのドキュメンタリーを3時間見切ったあなたのほうが、よっぽど熱心なファンに見えるんだけど。
20. やらかし名無しさん
誤解が広まったのは、もともと知る人ぞ知る世界だからだと思う。ファンじゃない人がブロニーという言葉を聞くのは、だいたい「変わった人たち」の話題として出てくるときだけ。そういう人がファンの中にいるのは確かだけど、大半は関係ない。
21. やらかし名無しさん
意味がどうであれ、自分なら職場でこの番組が好きだとは言わないな。黙っておくのが平和。
22. やらかし名無しさん(>>21への返信)
好きだと言うだけならいいと思う。ただ、マネージャーの立場で17歳の子に「君も好きなのは分かってる」と1時間も言い続けたのは、言葉の意味がどうこう以前に気まずい。投稿者が謝って回ろうと決めたのは正解だよ。
まとめ
娘たちとアニメを見るのが好きな父親が、職場で「自分はブロニーだ」と胸を張り、妻の説明を聞いて一日の会話を思い返し青ざめた話。ところが海外の反応は「投稿者の理解で合っている」「性的な含みがあるのは別の呼び名のほう」という声が圧倒的で、誤解しているのは周りと奥さんのほうでは、という流れになった。それでも、高校生の部下に「君もそうだろ」と言い続けたのは別の問題、という指摘もあった。言葉の意味は時代とともにぶれる。人に名札を付けて回る前に、一度立ち止まったほうがいいのかもしれない。

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