azuma

恋愛

「これから娘とそういうことするの?」——恋人の母親に笑いながら聞かれた朝の話

通知音が鳴ったとき、投稿者はキッチンにいた。スマホはリビングのローテーブルの上。取りに行くかわりに、彼は声だけで「読み上げて」と頼んだ。人がいるときは絶対にやらない——本人もそれは分かっていたはずなのに、そのときだけ何も考えていなかった。そ...
家族

「ケンタッキーなら3分の1で済むよ」——その一言のあと、車が全損になった日曜の夜

「ケンタッキーなら、その3分の1で済むよ」。クリスマス明けの日曜の夜、イギリスのある家庭で交わされたのは、どこの家でも週に一度はあるような、なんでもない会話だった。高いほうをやめて、安いほうにした。ただそれだけの判断だったはずである。ところ...
SNS・デジタル

「目的地は200メートル先、左方向です」11時間走ってナビが指した先に建っていたのは教会だった

「目的地は200メートル先、左方向です」。11時間走ってようやくたどり着いた村の、車一台分しかない細い路地。言われたとおりに左を見ると、そこに建っていたのは教会だった。ヨーロッパ中の留守宅を渡り歩いて暮らしている夫婦が、その日、車のナビを信...
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「そのうちいくらが材料費で、いくらが腕の値段なんですか」約300万円の祝いの席が静まり返った話

「そのうちいくらが材料の値段で、いくらが腕の値段なんですか」——祝いの輪の真ん中でそう聞いた瞬間、その場の全員が黙り込んだ。聞いた本人に悪気はない。それどころか、褒めているつもりですらあった。手作りの品や同人誌の即売会で「これ、原価いくらな...
恋愛

「あなたは、愛を自動化したのね」と言われて、いまだに返す言葉が見つからない朝の話

朝6時半、まだ薄暗い寝室で、枕元に置かれたスマホの画面がふっと明るくなった。彼女が見ている前で、メッセージアプリがひとりでに開き、文字が入力され、そして送信される。宛先は、その画面をのぞき込んでいる彼女自身だった。書いた本人は、すぐ隣でいび...
職場

「件名:A列について確認したいのですが」——最大の取引先から来たメールに、本文は一文字もなかった

「件名:A列について確認したいのですが」——最大の取引先から届いたメールには、本文が一文字もなかった。あるのは画面を撮った画像が一枚と、疑問符がひとつだけ。その画像には、取引先本人の名前と、横で赤く光る「5」という数字、そして誰にも見せるつ...
職場

「もっと早く降りてくればいいのに」2つ目のオムレツを食べながら言われて、翌朝から目覚ましをかけた話

出張先のホテルの朝食には、卵をその場で焼いてくれるコーナーがある。ただそれだけの話なのに、投稿者は出張4日目の朝、国際線に乗るときと同じ真剣さで目覚ましをかけていた。相手は同じ会社の同僚。そして二人は、この件について声に出しては一度も触れて...
職場

「あの隙間を抜けて稼いだ1秒に、それだけの価値はあったのか」と言われて胸を張ってしまった話

「あの隙間を無理やり抜けて、稼いだ1秒にそれだけの価値はありましたか」——朝のカフェで、見知らぬ中年男性からそう声をかけられた22歳の男性がいる。彼はその一言に、胸を張って言い返してしまった。海外の掲示板に投稿されたこの告白は、笑い話として...
家族

「窓は全部閉まっていました。1枚下ろすという発想が浮かばなかったんです」地下駐車場での数秒…

夜11時に一人で駐車場まで歩く仕事を始めたきょうだいのために、投稿者は護身用の催涙スプレーを買った。ところが渡しそびれたまま3週間、それは車のダッシュボードの物入れに転がりっぱなしになる。そして甥の誕生日会に遅刻しかけていた地下駐車場で、投...
職場

「ナレーションの声が、なんとなく違う」授業で安全教育ビデオを流した先生が気づいたときには…

「せっかくだから、授業でちょっと気の利いたことをしよう」。人前で何かを教えたことのある人なら、一度は思ったことがあるはずだ。海外の掲示板に投稿されたのは、工業系の専門学校で教えている人の告白。その日の授業のテーマにぴったりの、業界では知らな...